Roninの未来について
こんにちは!
アクシーはすごく将来性のあるゲームだと思っていますが、それ以上にRoninチェーンとそのトークンであるRONの将来性に期待しています。
少し前に話題になったRoninについての記事ですが、私はこれを読んでRoninとRONの未来が楽しみになったので、共有できればと思います。
元記事
https://www.decentralised.co/understanding-ronin/
以下和訳要約↓
はじめに
こんにちは。
去年の今頃AXSについての記事を書きました。
その時の値段は0.7ドルだったのですが、140ドルを超える値がついたこともありました。
AXSに期待していたにも関わらず買わなかった事をすごく後悔しています
今注目しているトークンはRONです。
ではRONについて見ていきましょう
Roninについての理解
RONを理解するにはまずRoninの理解が必要です。
Roninはskymavisが作成したブロックチェーン用のイーサリアムサイドチェーンです。RONはそのトランザクションフィーを払うトークンとなります。
そしてRoninはアクシーインフィニティを支えるバックボーンとなっています。
ゲーム内の資産であるアクシー、ランド、アイテム、
トークンであるSLP、AXS
などはRoninネットワーク上に存在しています
ゲーム内でのトランザクションには全てRONが支払われることになります
現在システムはPoAの仕組みを使用しています
※PoA(Proof of Authority):従来よりも手数料が安く処理速度も早い
バリデータ(チェーンを検証する人)の数は7人と少ないですが、そのおかげで早い処理スピードが実現されています。
バリデータとしてはBinance, Ubisoft ,Animoca brandsなどが参加しています
Roninはゲーム専門のチェーンであると言えるでしょう。
機能的にはSolanaやBinanceと似たものです
それならもうすでにあるSolanaやBinanceの上にゲームを開発したら良かったのではないかという疑問が出てきます。
なぜわざわざ独自のチェーンを作ったのでしょうか?
それは以下の理由から
・ゲームをプレイする層は価格を気にする(手軽に楽しみたい)
今までのイーサリアムのガス代は$30-$50かかっていた。高すぎて新規参入者が入りづらい
・イーサリアムはさまざまなトランザクションがあり、分散化が必須。
しかし、ゲームのプレイにはそこまでの分散化は求められていない。
・skymavisはRoninというゲームに特化した独自のチェーンを作ったことにより、ゲーム会社からインフラを提供する会社へと変わった。
Ronin上にさまざまなゲームが開発されるようになるため、新しいゲームを作るよりも大きな価値がある
今までのレイヤー1のチェーンは事前にしっかり時間をかけて準備をして、いざローンチするというものでした。
ただRoninは従来の方法とは真逆です。
まずアクシーというゲームがあり、その後にそれにあうチェーンを作成しています。
意図していたかどうかは分かりませんが、この方法は今までのチェーンの課題であった「ユーザーを集める」というものをクリアしています。
アクシーはすでにゲームでユーザーを集めているからです。
そしてユーザーの多いチェーンには自然と他のゲームが集まってきます。
Ronin上にどんどんゲームが作られていくのですね。
新しいインフラを作る際にはユーザーを集めることがとても重要です。
モバイル市場での例を見て見ましょう。
以前、iphoneよりもユーザー数の多かったblackberryという会社がありました。
今はその名前を聞くことはなく、iphoneが覇権を握っています。
なぜiphoneが覇権を握ることができたのか?それはiphoneの方が機能的に優れていたからではありません。
blackberryの端末では他社の携帯と通話することができませんでした。
最初はそれでも良かったのですが、徐々に会社が増えていくにつれ通話できない相手も増えていき、利便性が失われていきました。
そうなると、どの端末とも通話できるものにユーザーが集まってきます。
この流れが続きユーザー数を減らしたblackberryはもう今存在していません。
ユーザーを多く集めるというのがとても重要なのですね。
チェーンの覇権争いでも同じことがいえます。すでに300万人以上のデイリーユーザーがいるRonin。ユーザー数の多いRoninにより多くのゲームが集まってくるのは自明でしょう。
現在までの実績
Roninの実績を少し見て見ましょう
この数年でRoninネットワーク上で150万人以上の人がNFTを購入し、売り上げは40億ドル程にも達しています。預けられたAXSも10億ドル以上になります。
イーサリアムと比べても、NFTの売り上げは倍近くあります。
1つ1つの取引金額はイーサリアムの1取引の〜20%ほどです。
Roninで売買されているNFTの平均額はイーサリアムのガス代くらいです。
今まではガス代が高すぎたのですが、手数料の安いRoninのおかげで少額の取引が可能になったのです。
例えばクリプトパンクス、ボーティングエイプなどの単価が高いNFTはイーサリアムの高いセキュリティが必要です。
なので、引き続きイーサリアムで売買されるでしょう。
今までなかったのは価格の低いNFTを安いガス代で売買できるチェーン。
Roninはそれを可能にし、イーサリアムにはない魅力があります。
市場に空いていた穴を埋めた感じです。
Roninにはまだアクシーというゲームしかありません。
一方他のETH,Solana,Flowなどのチェーンには複数のゲームがあります。
Roninの真の価値は
「少額が頻繁にやりとりされるゲームをブロックチェーン上でどう運営していくか」
のノウハウを得たところにあります。
RoninでNFTを買っている人が他のチェーンと比べても多いことからも伺えます。
続いてアクティブユーザーの多さを見ていきましょう
Roninはまだアクシー1つしかゲームがありません
Fantomやpolygonのチェーンには複数のアプリがあるので、Roninのユーザーはこれらのチェーンよりも少なくても良さそうですよね。
それにも関わらずRoninのアクティブユーザーはpolygonの倍はあります。
いかにRoninのユーザーが多いかがわかるでしょう。
続いてどれくらいのトランザクションが行われているかを見ていきましょう
Roninは現在までに3億弱の取引が行われています。ウォレットの数は1,000万程です
BinanceやPolygonと比べるとまだ劣りますが、Roninの1日のトランザクションはETHのトランザクション量とほぼ同じです。
Roninがアクシーだけしかないチェーンと考えると大きな数字でしょう。
RONの評価
将来的には10億のRONが発行予定です
現在はkatanaでファーミングすることでしか、RONを得ることはできません
この3ヶ月で10億のうち、1億がファーミングしている人達へと提供されます。
現在FTXでは約3ドルの価格がついています。なので、単純に計算すると将来的には30億ドル(約3000億円)の価値があるということですね
他のDEXとの比較
では他のDEXとRoninを比べて見ましょう。
過去30日間のデータを見るとkatanaのユーザーは375,000、DEXの中で2位に位置付けています。
ユーザー数は多いですが、取引のボリュームを見るとsushiスワップなどに比べると小さいです。
それは他のDEXがDefiとして大きな額が運用されているからであるとも言えます
続いて、katanaの出来高から将来の価値を予測してみたいと思います
先月の出来高は20億ドル(2000億円)
これに将来の成長率を加味すると年末には2800億ドル(28兆円)になる計算です
(毎月の成長率を60%として、この成長率が毎月10%ずつ下がっていくと仮定)
イーサリアム上のDEXだけでも年間1.5兆ドルあります(150兆円)
Roninの2800億ドルは全体の5%くらいと考えるとこれでも保守的な見積もりでしょう。
そう仮定するとkatanaの価値は以下のようになります
katanaから8.4億ドルの収益が生まれる計算ですね
そしてこのほとんどが流動性を提供者した人たちのものとなります。
uniswapは去年16億ドルの収益がありました。
そう考えるとこの数字もあり得ない数字ではないでしょう。
収益率
収益率で見てみると下は1.74上は655まで幅広いです。
Roninがどうなるかは分かりませんが、過去のデータからみるに55は現在あると思います。
またこの業界は一気に伸びることもあるので、この数字以上の成果を達成する可能性もあるでしょう。
まだまだ不確実な要素も多いのでわからないですが、他の会社のトークンの収益率(PE multiple)で比較してみると、
Activisionが23
Ubisoftが65
Take Two Software32
単純な比較はできませんが、仮にトークンの収益率が100の場合、
RONの価格は約84ドルになります
RONをファームしていた人々は将来RONが上がると思っている人達でしょう。
この数ヶ月でslp、axsの価格が下落したためインパーマネントロスが大きくあります。
なので、少なくともこのロスがカバーできるまではRONを売る人々はあまりいないでしょう。
将来どうなる?
去年AXSについて記事を書いた時にはまさか1年で100倍になるとは思ってもいませんでした。
その際に考慮してなかった2点があります
・消費者にフォーカスしたアプリケーションは従来のdefiよりも成長スピードが早い
・モバイルファースト戦略により早く人々に広まった
今アクシーをプレイしている人はまだアーリーアダプターです。
これから5倍10倍と成長していくことは十分にあり得ます。
2008年頃にFacebookに登録する一つの目的は「Farmville」というゲームをプレイするためでした。これによりFacebookが広まっていった過去があります。
このように新しいイノベーションが起こる時にはゲームを通じて起きることが多いです。
70%のユーザーがモバイル端末を使用してゲームをしているというデータがあります。
「モバイル端末で遊べるゲーム」
というとっつきやすい方法をとっているアクシーは今後もさらに飛躍が望めると思います。
そしてゲーム開発者は、良いゲームを作るためにRoninにどんどん移行する可能性があります。
その効果として
ネットワーク上の流動性とトランザクションが増加する。
スケールメリットにより、新規ユーザーへのサービスが安くなる。
Axie Infinityの顧客1人当たりに費やす費用を減少させる。
ユーザーからの収益は、ゲーム開発者に再投資される。
このような効果が期待できるでしょう。
アマゾンがAWSを立ち上げた時には誰もその価値に気づいていませんでした。
ただ、現在はそのおかげでジェフベゾスはロケット事業に手を出すことができています。
Roninもそれくらい大きなものだと思っています。
そして、Roninの面白いところはガバナンス権がゲームをプレイする人々にあるということです。
現在slpの価格が下がってるのは問題となっていますし、今後play to earnの経済圏がどのように発展を遂げるかは未知数です。
それでもこの新しい経済圏には期待できます
ここから先の数年でskymavisはゲームの開発会社からインフラを提供する会社へとシフトしていくと思われます。skymavisのすごいところはただ単に新しいネットワークを構築した事ではありません。
トークンエコノミーを構築しようとしている点、コミュニティを積極的に構築している点、この過程で蓄積された膨大なデータ、これらの資産がskymavisの本質的な価値です。
Ronin上にたくさんのゲームが集まってくれば、katanaもそれに伴い活発になります。
私自身もこれから新しいゲームを作るとしたらRoninに作りたいと思います。
そしてこの流れはユーザーが集まるにつれて加速していくでしょう。
感想
Roninの将来性は本当にすごいと思います
ブロックチェーンゲーム全体のインフラのようなチェーンになっていくでしょう。
そしてRoninの価値が上がるにつれ、RONの価値もどんどん上がっていくと思います。
長期でしっかりホールドしたいですね
今後も有益な海外の記事を紹介していきたいと思っています。
いつも読んでいただきありがとうございます!!
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