テナガエビ釣り(釣行編)
はじめに
GW明けくらいから夏前後にテナガエビ(手長エビ)釣りが楽しめる時期になる。道具もシンプルで、餌を付けてタイミングよく合わせれば子どもでも簡単に釣れて楽しめる。餌も生き餌でもなくてもよいので虫苦手でも大丈夫。
そして持ち帰って素揚げでも美味しく食べられる。道具の片付けも簡単でありいいことだらけである。
今回はテナガエビ釣りの魅力と釣り方をまとめてみた。
そもそもテナガエビって?
Google先生、Wiki先生に聞くと簡単に出るが、当記事でも簡単にまとめてみる。
分類・・・テナガエビ科テナガエビ属
生息地・・・淡水域、汽水域
食性・・・雑食性→水生動物、魚の死骸、イトミミズ、藻類等
活動時間・・・夜行性だが曇っている時は昼でも活動し視認できることもある
普段は昼間は石やテトラポットの下、水草の茂みに隠れている
繁殖期・・・5月から9月
寿命・・・1年から3年程度
こんな感じ。エビと言うと海に生息しているイメージだが、実は海でないところでも生息している種もいる。
またテナガエビに限らずエビは基本的に食べられるものは食べてしまうので、水場の掃除屋としての役割もある。アクアリウムやっている方は見た目だけでなく、掃除屋としてエビを入れている方もいるのではないだろうか。
そして気になる見た目はこんな感じ↓
手長というだけあって手が長いのでちょっと気持ち悪いかもしれない。
ちなみに挟まれるとちょっと痛いので気を付けよう。
必要物品
釣りをするのに必要なものをまとめる。これさえあればテナガエビ釣りはできる。
のべ竿
釣る場所によるが、岩場やテトラポットが近ければ1m~1.5m程度の長さがオススメ。また岸から少し離れた場所を狙うなら2m~3m程度の長さを。
まず購入する前に現地に行き、必要そうな長さを確認することをオススメする。一応長いのべ竿で手前を狙うこともできるけど、釣りにくいのでやめた方がいい。(実体験)
それでも長さに悩むなら1.5m~1.8mを購入しておけば大丈夫な気がする。
ちなみに子どもにもやらせるなら小学生までなら1m~1.5mが扱いやすいかも?(想像)
仕掛け
自作すると大変だがこのご時世、仕掛けができており繋げるだけの物が売っている。仕掛けの長さも種類があるので、のべ竿の長さにあった仕掛けの長さを買おう。
問題の針のサイズだが、1~3号の中で選ぶが個人的には2号がオススメ。針が大きいと、大きい個体が釣りやすいがそれ以下の個体は食いつきにくく釣れる量が少なくなる可能性がある。針が小さいと引っ掛かりが甘く、掛かったのに途中で針が外れてしまう(通称:バラす)ことがある。
よって個人的に2号の針をオススメするが、子どもが飽きないようにとにかく掛かる数を求めるなら1号の針がよいのかもしれない。結局は個人の好みになる。
ちなみに暑くなるにつれて大きい個体も多くなるので7月くらいからは3号でもよいのかもしれない。
餌
可能なら生き餌がよい。やはり動きがあるとアピールになり食べてくれやすい。種類で言うと「ミミズ」「アカムシ」「サシ(所謂ウジ虫)」「イトミミズ」等。
しかし前日や当日釣具屋行って買うのも手間、虫は触りたくない方はその他でも代用はできる。
例えば定番の「カニカマ」、スーパーで半額になったもしくは食事で残った「魚の切り身」、保存期間が長めの「魚肉ソーセージ」なら初心者でも安心。
食べ物を使うのは勿体ないと感じる方に、全部使わなくて捨てる必要なく途中でやめて保管もできる、さらにコストパフォーマンスがよいものとして魚の餌として使われる「乾燥イトミミズ」と言うものがある。ちなみに筆者は乾燥イトミミズを使って釣れているが、これは一手間加えないと使えないのでちょっと面倒なのはデメリット。そして手が汚れる。(後述)
ピンセット
針を外すときに使用。素手でも外せるが、テナガエビに挟まれる心配もなく簡単に外せる。
100均でも売っているので購入しやすい。
クーラーボックス
持ち帰って食べたい方。ちなみに水道水に入れても意外と生きられるので、泥抜きも早めにやりたいならクーラーボックスに水を入れていくといいかもしれない。意外と水道水でも長く生きていられる。
水汲みバケツ
クーラーボックスに水を入れてない時、現地でクーラーボックスに水を入れる用に。
あとは持ち帰らず子どもが釣りあげたときに観賞用にも使える。
エアポンプ
持ち帰って数日間泥抜きをするなら必須。酸素がないとテナガエビはお亡くなりになり、泥も吐き出さなくなる。
一応お亡くなりになっても手作業で泥袋を取ることはできるので無くても大丈夫と言えば大丈夫だが、当然鮮度は悪くなるので早めの処理が好ましい。
いざ釣行
以下、写真を交えて説明していく。
道具
使用前に
購入時はのべ竿の先端にある紐(リリアン)は、先が玉になっておらず仕掛けがつけられないので、まずは玉を作る。これがストッパーの役割になる。
餌の取り付け
生き餌や非生き餌を使う方は針を出すように付ければよい。
筆者のように乾燥イトミミズを使う際、そのままでは水に浮いてしまい使えないので、上記の写真のように水を吸わせて沈むようにする必要がある。
乾燥イトミミズの使い方
シリンジを使いブロックに水を含ませるようにする。
まずはシリンジに乾燥イトミミズと水を入れる。
その後水を入れて空気を抜き、先端を抑えて空気が入らないようにしてシリンジを引くとブロックに水が含まれていくので何度か繰り返す。
あとは適度に千切って針に付ける。
針を垂らす
引くタイミング
引くタイミングが(通称:アワセ、フッキング)難しいところなので何度も試して感覚を掴むしかない。しかしこの駆け引きがテナガエビ釣りの醍醐味なのでそこが面白いのである。
基本はウキが動き出し、食い掛ったら(通称:アタリ)すぐに引くことはしないで少し放置する。テナガエビは餌を住処に持ち帰り食べる習性があるため、ウキが動いているときは餌を住処へ持ち帰っている段階である。
つまりウキが動いている時は食べていないので、そこで引くと警戒し餌を離してしまうので釣れない。(その場で食べる個体もいるようだが…)
ウキが止まったり、浮き沈みするようになったら餌を食べているので20秒ほど待った後に引くとフッキングして釣れる。もし釣れなかったらさらに数秒増やして待つようにするとよい。
引くときは思いっきり引かなくても、針は鋭いので軽く引くだけでフッキングするのでよい。また軽く引くことで食い掛っているか判断できる点と、仮に餌を離されても戻せば再度食いついてくれたりするメリットがある。
釣れたら
慌てずにまずは地面に置こう。
宙づりで掴もうとするとブラブラ動いて掴みにくいので針が外せない。
掴むときは腕の根元を持つと挟まれないのでここを持って、ピンセットを使って針を外そう。
産卵期の釣行なので卵を持つメスの個体が釣れたり、まだ小さい個体が釣れたりするがこれらはリリースしてあげよう。乱獲してしまうとテナガエビは少なくなってしまい、来年以降そのエリアでは釣れにくくなってしまう。
一人一人の心掛けがよい釣り場の維持に繋がるので是非守ろう。
持ち帰る個体は水を入れてエアポンプを稼働させ、そこに入れておこう。
あとは気が済むまでテナガエビ釣りを続けよう。
おわりに
テナガエビ釣りは魚釣りと比較して準備のハードルが低く、またテナガエビのいるポイントはネットに上がっていたりするので、しっかり調べれば釣れるため初めて釣りをするならよいかと思う。また初期費用も安い。
または普段魚釣りはしているが、違った駆け引きしたい方にもお勧めしたい。
今回は釣行をまとめたが、テナガエビを食べてみたい方もいると思う。
次回は調理編をまとめていくので是非ご覧いただけたら嬉しい。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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