2・フィボナッチ比率
フィボナッチ数列は、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ(1180~1250)が発見した数列です。
この数列から算出された比は黄金比といわれ、植物の模様や種子の並び方、巻き貝の螺旋構造、ピラミッドの構造、ミロのビーナスの体の比など、自然界や古代建造物、古代美術だけでなく宇宙まで解析する不思議な数列です。
フィボナッチ数列は、,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610,987,1597・・・といった数列です。
1+1=2,1+2=3,2+3=5,3+5=8,5+8=13・・・というようにイコールに隣接する数字が、次項の和になっていく数列です。
これらの数列を直前の数値で割り算をしていくと、最終的に1.618に近づいていきます。
この数字が黄金比の数値1:1.618に一致します。
自然界やさまざまな物質や現象に一致するフィボナッチ数列は、相場の世界でも使われるようになりました。
応用の仕方は、目標の値幅や日柄をフィボナッチ数列からなる、フィボナッチ比率に当てはめるという使い方です。
相場で主に使われるフィボナッチ比率
・黄金比率で用いられている1.618の逆数(分母を大きい数字にする)・・・0.618
・フィボナッチ数列の1つおきに比率を出し最終的に近づく2.618の逆数・・・0.382
・フィボナッチ数列の2つおきに比率を出し最終的に近づく4.236の逆数・・・0.236
この数値が基準となり、23.6%、38.2%、50%、61.8%、76.4%、123.6%、138.2%、161.8%が相場の分析に用いられます(上昇率・下降率にこの数値を当てはめる)。
フィボナッチがさまざまなことに当てはまるように、不思議と相場の動きの根源である群集心理にも反応します。
相場に当てはめることで、トレンド発生時の買い目、売り目の判断基準になり、特に38.2%と61.8%は、信頼度が高い数値になり、特に注目をされている数値になります。