センスの正体
センスが良い。と聞くと生まれ持った才能で、自分には備わってないから…みたいな場面に結構出くわすことがあります。
ここで唐突に自己紹介ですが、わたしの経歴を書くと専門学校卒業→WEBデザイナー→Flashデベロッパー→フロントエンドエンジニア(兼 WEBディレクター 兼 アシスタントWEBデザイナー)という感じです。
元々WEBデザイナーでWEB業界に足を突っ込んで半年くらいデザインしてたのですが余りにも自分のセンスの無さにデザイナー職に絶望して、当時Flashが流行っていて専門学校ではプログラムをやっていたこともあり、Flashデベロッパーへ転身しました。
その後なんやかんやあって、フロントエンドエンジニアとなり、なんやかんやあって、WEBディレクターも兼任することになりました。
そこで気付かされたことがあるのですが、「センスって後天的に磨かれるもの」でした。
特にデザインにおけるセンスは良いデザインに恒常的に触れているかの度合いによって成長速度がパないことに気づきました。
自分のセンスの無さが原因でデザインを敬遠してたのですが、フロントエンドエンジニアとなり周りの優秀なデザイナーさんが仕上げてくれたデザインを実装しつづけて、
・なぜこの見出しの大きさなんだろう
・なぜこの余白はこんなにあけているのだろう
・なぜこの色使いをしたのだろう
と疑問に思ったことをドンドンぶつけていきました。
結果何がわかったかというと「デザインは理論である」ということでございました。
今となっては何を今更。と嘲笑されるのを承知なのですが、アウトプットされたものには必ず何かしらの意図・理論が存在することを学びました。
そんなこんなで良いデザインに囲まれながらフロントエンドエンジニア兼WEBディレクターを続けていくと、自ずとデザインについての審美眼が磨かれていったことを実感しました。
で、表題に入るのですが。
センスの正体とは
それはインプットの量と自分の軸を持つことだと感じます。
自分が良いなぁと思ったものに対して、なぜそう思ったのかを考え続け自分の好みや自分だったらこうする等、物事に対して判断するための軸を確固たるものにすればセンスが身につく、と言えます。
それにはインプットの量が必要です。質も伴っていればバッチグーです。
最初は判断軸が無いのでなんとなくで良いので、町中の看板や広告などあらゆるビジュアルについて「イケてる」「イケてない」「わからない(或いは普通)」を決めてください。
そしてそれぞれの比重を比べてます。そこで「わからない」が多ければ判断軸が弱いとなります。
なぜイケてるのか、なぜイケてないのか、なぜわからないと判断したのかを積み重ねていき、いずれはイケてるものとイケてないものに振り分けることができればベストです。
良いデザインのものに触れる。それはWEBサイトであったり、服であったり、音楽であったりと様々です。
そうしてインプットの量を増やして、周りの人と会話をしてみてください。
自分にとってイケてるものが、必ずしも相手にとってイケてるとは限りません。逆も然りです。
コミュニケーションを行い、知識を積み重ね、判断軸を確固たるものにする。
これがセンスの正体です。
では、また。
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