『量子力学で生命の謎を解く』、つまらない本であった、ゴミ箱に直行
『量子力学で生命の謎を解く』(ジム・アル-カリーリ他著、新海誠訳、SBクリエイティブ、2015年) この本を読んだ人も多いことだろう。5,6年前であるが、題名にひかれて買ってみたが、生命の謎は全く解いておらず、まったくつまらない本であった。光合成とか、鳥の渡りとか、なんて我々人間には関係のない話であることだけでもピント外れというしかない。
いろいろな例を挙げて論じてはいたが、どれも量子力学が決定的な役割を果たしているとは言い難いものばかりであった。「量子力学が決定的な役割を果たしている」とはどういう意味なのか。生命の中ではいろいろな化学反応が起きているが、量子力学の確立によって化学は物理学の一部になったのであるから、それらはすべて量子力学に還元されることは当然のことである。一般論として、化学は「量子化学」を介して量子力学につながっている。
原理的にはすべて量子力学に還元されるとしても、多くの現象は量子力学を持ち出さなくても、化学的に説明すれば十分なのである。量子力学が決定的な役割を果たしているならば、化学的な説明では不十分であり、どうしても量子力学を直接適用する必要があるだろう。そのような現象が生命の中にあるか、あるならばそのメカニズムとは、そこに新しい法則を発見できるか、などが論じられることになるはずである。
30年以上前に、磁気による治療法を研究していた立場から見れば、星1つという評価しかできない本であり、ゴミ箱に直行処分ということにした。
磁気治療は現代医学をはるかに上回る有効性がある、という事実が、まさに、量子力学を直接適用しなければ説明できない現象であり、量子力学が決定的な役割を果たしているか、という謎を解くことになる。それはどこで起きている現象か、といえば生命現象を進行させる生体分子機械といわれるタンパク質分子において起きている。だから、光合成とか、鳥の渡りなんてことを持ち出しても意味がない。
現代医学の基礎理論である分子生物学では、生命現象を化学反応の集積と考える。したがって、タンパク質分子に薬物を結合させる化学的治療が行われる。しかし、対症療法にしかならず、副作用などがあり、有効な治療法とは言えない。ところが、タンパク質分子に磁気を加えれば、副作用もなく、ほぼ確実に完治させることができる。それはタンパク質分子の「構造相転移」という現象であり、構造と機能を簡単に制御できる。
タンパク質分子は、骨格構造と官能基からなる複合分子である。官能基は化学変化するが、官能基の機能を制御する骨格構造は「構造相転移」という物理変化する。これは物性物理学において扱われる問題であり、量子力学を直接適用しなければ説明できない現象である。官能基側は量子力学を適用しなくても説明はできるが、骨格構造は量子力学が必要となる。これにより医学は、「不確実性の科学」という汚名を返上することができる。
「量子磁気医学」の確立こそ、『量子力学で生命の謎を解く』に対する回答といえるだろう。磁気治療はニセ科学ではない、現代医学をはるかに上回る最強の治療法であるにもかかわらず、無視され続けている。量子力学という物理法則によって説明される、理論的に正しい治療法であることを誰も理解しない。
「量子磁気医学」という治療理論を知っていれば、多くの患者が死なずに済むだろうが、バカにすることしかしないのであるからやむを得ない。医学の歴史において、もっとも重要な理論といえるだろうが、いつまでこの理論はニセ科学扱いされるのだろうか。人生を、社会を、歴史を変えることになるだろうに。
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