決して他人事ではない海の問題について
こんにちは、アクサジャパン サステナビリティチームのTです。
昨今、海洋問題がますます注目されるようになってきましたね。昨年2月から「NIKKEIブルーオーシャン・フォーラム」という海の豊かさを守ることに焦点を当てた有識者委員会なども定期的に開催されるようになり、海洋に対する関心が非常に高まっています。
このような動きの中で、保険会社である当社も登壇の機会をいただき、第7回目の有識者委員会でアクサグループが行っている海洋への取組みについて紹介する機会をいただきました。
毎年800万トン以上のプラごみが海に流出
保険会社と海洋は一見関係ないように見えるかもしれませんが、実は保険会社としても、一企業としても、海洋に貢献できることはたくさんあります。
例えば、アクサグループが支援を行っているタラ オセアン財団は、海洋研究を行っており、プラスチックなどの化学汚染が生態系に与える影響を探査したり、気候変動リスクの予測や生物多様性の保護を可能にする海洋科学を発展させています。
皆さんも一度は耳にしたことがあるマイクロプラスチック問題は、非常に深刻な問題なのです。世界では、毎年800万トン以上のプラスチックが海に流出しており、これは東京ドーム7個分に相当します。¹⁾ このままでは2050年には海に投棄されるプラスチックの累積量が、魚よりも多くなると言われています。²⁾
プラスチックを魚類等が食べることで、食物連鎖を通じて私たちの安全や健康にも影響を及ぼすので、決して他人事ではないですね。また、海洋は、マイクロプラスチック問題だけではなく、温室効果ガスの影響も受けていることをご存じでしょうか。
海洋は大気中の二酸化炭素を吸収していますが、その濃度が増加することで、海水のpHが低下し、海洋酸性化が進んでいます。これはサンゴ礁の白化や貝類や甲殻類の生態にも影響を及ぼす可能性があり、このまま酸性化が進むと、近い将来、私たちの食卓からウニや牡蠣などが消える可能性もあるのだそうです。³⁾
すでに国内の一部海域では、ウニの不漁が近年続いているとのこと。背景には温室効果ガスによる海水温の上昇で、ウニのエサとなる昆布が育ちにくい環境になっていることが影響しているようです。
海を守るため、私たちにできること
では、海を守るために、私たちに何ができるでしょうか?
まずは、プラスチックの消費を抑えることと、リユースやリサイクルの推進が重要です。例えば、使い捨て製品を減らし、再利用可能な製品を選ぶことで、プラスチックごみの削減につながりますし、同時に温室効果ガスの削減にもつながります。
アクサジャパンでは、社内啓発活動の一環として、マイボトルやマイカップを持参することを呼び掛けており、独自の啓発ポスターを制作し、事業所内に掲示しています。
また、アクサジャパンの従業員が制作したオリジナルの「アクササステナブルハンドブック」には、3R活動(リデュース、リユース、リサイクル)の紹介や、温室効果ガス削減につながるエコなアクションなどをシーンごとに紹介しています。
「小さなことでも、多くの皆さんが実践することできっと大きな力になる」という思いを込めて作成しました。こちらのハンドブックは一般公開していますので、皆さんもぜひ参考にしてみてくださいね!
小さな積み重ねで、豊かな海を守りましょう!