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【Gwent 記事翻訳】グウェントプロプレイヤーの用いる3つの素晴らしいデッキ構築ライフハック
本記事は、Team Legacy の lerio2 氏による「3 Awesome Deckbuilding Lifehacks Used By Gwent Pro Players」の翻訳記事になります。
(画像もすべて同記事から引用)
自分はいわゆるデッキビルダーではないのですが、カード評価についての考え方がとても興味を惹かれる内容でした。
是非次のことを思い浮かべてから読んでみてください。
・《オールド・スピアチップ:睡眠》と《オールド・スピアチップ》のコンボは何コスト何点バリューと評価できるのか
・「最悪のカード」は何か
以下、内容になります。
はじめに
デッキ構築はアートであり、同時にサイエンスでもあります。学習すべきことはありますが、すべてを学ぶことはできません。デッキ構築の探求を始める前に可能な限り最高のツールを用意することで、学習プロセスはより快適で生産的なものになるでしょう。
この記事では、最高のグウェントプレイヤーたちが意識に程度の差こそあれ用いている3つのデッキ構築ライフハックについて見ていくことにします。
それでは始めましょう。
構築コスト制度の無効化
Trynet による素晴らしい記事が彼のウェブサイトで公開されていますが、未だ十分な評価を受けていません。その要点を整理してみましょう。
カードの最低構築コストは4であり、デッキがちょうど25枚のカードで構成されている場合、最低合計構築コストは100です。カードを加えるたびに、構築コスト下限が+4されます。
しかし、25枚超のカードを使用するデッキは非常にニッチであり、ホームカミング後のグウェントにおいて競争力を発揮したことはありません。したがって、その可能性は無視することにしましょう。
そこで、デッキからこの基本100コストを引いて、それに応じて構築コストギャップを調整するのはどうでしょう?
構築コスト4 → 構築コスト0
165構築コスト上限 → 65構築コスト上限
![](https://assets.st-note.com/img/1642576771299-zIXMLXHdbp.png?width=1200)
コストのオフセットがなくなったことで、カードの実質的なコストがより理解しやすくなりました。これで、《密売人》1枚と《戒め》2枚が実質的に同じコストであることが明らかになりました。4ベースの元システムにおける構築コスト差は確かに正しいのですが、比率は大きく歪んでいます。
新システムでは、すべての数理的評価が容易になります。《破滅へ誘う者》と《魔導暗殺者》のコンボ (Gwent 10.1) を例にとってみましょう。このコンボを10コストに対し11点と評価する人に遭遇したことはありませんか? これは大きな誤りですが、0ベースシステムでは起こりえません。
《破滅へ誘う者》のコストは2であり、コンボは単純に2コストに対し11点です。そして、4ベースシステムに換算したいときは、単に0ベースシステムの結果に+4するだけです(このケースでは、6コストに対し11点)。
もうひとつ最近の例を挙げます。10.1で導入された《オールド・スピアチップ:睡眠》のコンボ。外形は17コストに対し18点ということになりますが、0ベースでコストを計算してみましょう。
コストは《睡眠》が2、《オールド・スピアチップ》が7に等しく、合計9コストとなります。《破滅へ誘う者》の例のように4ベースに換算すると、13コストに対し18点になります(御明算!)。
戦力値-コスト曲線
あるカードはその構築コストから考えて、何点をプレイすればよいのでしょう? カードの効果は動的であり答えは単純ではありません。実践でこそ真価が示されます。
メタデッキに含まれる様々なカードがその構築コストに対して実際に何点プレイするのかを観察し、カタログ化することを試みましょう。そうすれば、将来的にきっと多くの時間を節約することができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1642578109960-zqipM1L5Rp.png?width=1200)
上図は、半年前にトッププレイヤーたち(Iluxa, Pajabol, Redrameなど)と一緒に作成した典型的な戦力値-コスト曲線です。Gwent Reddit で公開しました。
各数値は変動するかもしれませんが、この曲線は今でも、優れた経験則によるデッキ構築ツールであると思います。この曲線に沿うかそれ以上となるポテンシャルのないカードはただちに忘れ去り、デッキビルダーに置いておかないようにしましょう。
曲線に沿うポテンシャルのあるカードはテストに値しますが、そうでないカードは印刷されながらに死骸です。カードの効力を評価するため、代わりに0点の空白カードが手札にあることを想像してみてください。このような交換を行った場合、あなたにとって何点失われ、対戦相手にとって何点得られるでしょう?
デッキはトップダウンで構築する
このパラグラフは、TailBot が配信で共有した考えに基づくものです。
どのカードが最悪のカードなのでしょうか? 言い換えれば、どのカード1枚で最も勝率が悪くなるのでしょう? (Gwent 10.1)
《民兵団》でしょうか? うーん……多分違います。単にマリガンしてしまえばデッキはソリッドなままです。最悪なカードとは、平均して低いバリューでプレイされ、より良いカードの採用を阻む高コストゴールドカードということになるでしょう。《祖先のエール》、《シアンナ》、《シヒル》などが有力で、その座は熾烈を極めます。
この例から何を学ぶことができるでしょう? 金ピカカードを選択する際の決断は非常に重要ということです。一方で、ブロンズの最適化が不十分であってもデッキの勝率に与える影響は小さくなります。
ゴールドはデッキを決定づけます。したがって、トップダウンでデッキを構築するのが懸命です。自身の判断において現在のメタでベストなバリューを発揮するであろうゴールドカードからスタートしましょう。
そうして初めて、弱いゴールド、ローエンドなゴールド、ハイエンドなブロンズなどデッキ最適化を始めるべきです。
おわりに
この"無効化"記事により、予定していた記事のリストも現時点で無効化されました。次のコンテンツは、私がメタを学び、良いデッキを見つけようとするなかで、自然に生まれることでしょう。
乞うご期待!