書いたものに自信を持つために

私は同人文字書きとして、意識が低いです。全然頑張る気がない。
ただやりたいようにやるだけ。

そんな感じだから、そもそも人との比較で落ち込んだりしません。
でも、私は私のために、書きたいことを書きたいように書くために、頭の中を正しくあるがまま表現するための技術・能力が欲しい。

なので思い立った時や、波に乗っている時に練習をします。

具体的にする事は

・人に読んでもらう前提の文章を書き、読んでもらい可能なら感想ももらう。ワンライに参加しつつ、感想を参考にさせてもらう手も。100本ノックみたいな事です。

・過去に書いた作品を見直す。読み直して、文章挿入や削除、ブロックでの入れ替えなど再編集をする。過不足のない文章を目指す練習です。

・人の文章を読んで『この一文を自分が表現するなら』で書き換えてみる。可能ならたっぷりやる。ただ書き換え元から影響を受ける可能性はあるのでお気をつけて。自分らしさや自分の好きな/使いがちな言葉・言い回しを見つける練習です。

・時間を制限して書く。ワンライって本当に素晴らしい。1時間よりも細かい時間でも。30分/20分/10分/5分/3分の細かさで私はやります。勿論、比例して文章量は少ないですが、瞬発力をつける練習になります。とある事象に萌えても時間が確保できない場合、箇条書きするよりSS化しておいた方が鮮度が保てる場合がありますので。

以上は私自身が教わったり、調べてやっている練習方です。他にも語彙力を増やすために小説や戯曲、小説の書き方の指南書を読んだり(自分の使いたいところしか私は参考にしないです)、原作を擦り切れるほど読んだり観たりして世界観や温度感を身体に叩き込んだり、ひたすら妄想をしたり。
そしてもう一つ。私が一番大切にしている練習があります。

・思い切り好きな表現や言葉を使って、人に見せない文章を書く。手癖を気にしない。文章力のストレッチみたいな感覚。

意識低いですし、貧乏性だし、手元で見返したいので練習作でも書き換え以外は支部にあげがちです。(そしてそれが練習作とは伏せます)
でも人に見せない文章は支部にもXにもあげません。見せない気楽さ、語順を気にしない、小説の中に散文詩的な表現をいれてしまう(これは私が昔から好きだけど、人に見せる小説ではしない代表です)など、やりたい放題です。
しっかりストレッチをすると、無駄のない動き(過不足のない表現)が出来る気がします。書きたいテーマとその時使いたい言葉にズレがある時、使えないストレスもなくなります。

具体的なはなしの次に、環境について。

私は元々、根本的に万事自信が無いタイプでした。嘘みたいですが、昔はいわゆる自己肯定感が低いタイプだったんです。
でも、下手でも、私は文章を書く時間が、自分の感性や思考を文章にすることが、それを読んでもらうことが、堪らなく楽しくて。
たまたま通っていた学校に創作するオタクが多く、原稿の回し読みをしたり、誤字脱字の指摘を受けたりすることがあったりしました。その中で友人や仲間と練習を沢山しました。お題小説の時代だったことと、まだまだ手書きが多くパソコンも電話回線で自作HPに小説をアップするのも大変……みたいな時代も良かったのでしょう。仲間内での優しい指摘や、アドバイスを沢山もらいました。

沢山書いて、読んでもらい、また書いて……時間が経ち学校は卒業し、ジャンルの関係で支部に投稿するよりイベントにて本を出すようになりました。

初のサークル参加で、たしか本は売れませんでした。両隣の同じCPさんと交換文化があるジャンルだったので、在庫は減りましたが、それは売れたわけではなかったです。
ただ、私は凹まなかったんです。
何しろ初のサークル参加!今猛烈に自分の中で熱い2人の物語!1週間ほぼ寝ないで書いた力作!
イベント中の買い物と交流以外、私は自分の本を読んでいました。やっぱりこの話最高!と思っていました。今見るとかなり荒削りで、あれもこれも治したくて仕方ないですが、でも当時のやれる全てを注いで書きたいことを書きました。そう言い切れます。

当たり前ですが書きたいことを書く。これって凄く大事だと思います。需要に乗った、流行りの、鉄板の、だって何も問題ない。あなたが、私が、書きたいなら。書きたくて書くのだから。

この後も、書きたいことが溢れて止まらず、また時間も体力もあった私は、イベントに毎度3種の新刊を携えて参加し続けます。今は離れてしまったジャンルですが、素敵な出会いと経験を得られた事を幸せに思っています。

私は沢山の練習で無かった自信をつけ、自分のために書きたい事を書いています。
最初は親しい友人に原稿用紙一枚見せるのが恥ずかしくて仕方なかった。表現の誤用はないか、漢字間違いはないか、同じ接続詞を続けて使っていないか、そもそも何が言いたいのか伝わるのか。なにもかもが不安でした。でもそれを拭うため、練習をしました。書きたい事を書きたい欲求に素直でいたい、と本能が叫んでいたので、本能に従って技術を磨きました。(今気づきましたが、私は小説に関して極端に『楽しんでもらいたい精神』が薄いみたいです)
まだまだですが、少しづつ積み重ねてきた自信です。私は腐女子として生まれ落ちた時から無敵なのではなく、自分の畑を萌え狂いながら耕していたら信じられないくらい筋骨隆々で無敵なメンタルの腐女子になっていただけなのです。

だから、まずは自分の畑である自ジャンル、自カプに狂いましょう。狂人はだいぶタフですから。

あ、あとちゃんと寝ましょうね!
睡眠不足は打たれ弱くなるし、意味もなく気持ちが落ち込むので!

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