自分用ビートルーパーメモ 特徴考察編(マスターデュエル)
ビートルーパーの特徴
騎甲虫は融合・リンクモンスターを擁する昆虫族で統一されたテーマ。
EXデッキに入るカードはLモンスターは地、融合モンスターは闇、メインデッキに入るカードは地・水・炎・風の4属性に渡り、光属性以外の属性全ての属性を要する多様さを持つ。
戦い方
テーマのスタイルは下級モンスターを展開してL2モンスターを中継にL4の大型モンスターを展開するリンク系のハイビート。
レベル7・8の最上級モンスターも要していて、展開後の打点水準は全体的に高め。
テーマ外の最上級モンスターの中にも採用しやすく展開もしやすいカードが複数あるため、特に30打点付近が並べやすい。
融合召喚も可能だがL召喚の戦術と比べると使いにくさが目立ち、内容としては一応可能といったレベル。
テーマ縛りの構築であれば一応初動として扱えるレベル。
除外を絡めた効果が複数あり、除外状態からデッキに戻せるカードの存在からある程度リソースが循環できる。
融合召喚を用いる場合は除外状態からの帰還も可能。
デッキパワー
数ある昆虫族テーマの中では現状で最新のものなのである程度の展開力や妨害能力を持っているが、環境レベルのテーマと比較するとスペックは水を開けられていると言う他なく、デッキパワーは中堅レベルと言ったところ。
基本的な展開をするために必要な初動カードが2枚以上の組み合わせを必要とするため、安定性やメインデッキの自由枠などが一線級のデッキよりどうしても劣ってしまう。
先攻後攻の選択
基本的に先攻で展開し、盤面を形成して相手を迎え撃つタイプ。
ある程度の展開力があり、一部の壊獣カードが「共振虫」でサーチできるので後攻でも全く戦えないというわけではないが、特に得意としているわけではないので積極的に選びにいくことは無い。
カードの除去、特に魔法罠に干渉することを苦手としている点も後攻を選びにくい要因の一つ。
ビートルーパーデッキの長所
展開力
ある程度の展開力を持ち、モンスターを並べることは比較的得意。
「騎甲虫アームド・ホーン」が自己蘇生できるので、その点を活かした展開の更なる伸び代がある。
自己蘇生を温存しておけば次のターン以降に墓地を起点とした展開も可能。
テーマ外に優秀な展開用のカードが複数あり、それらのカードまで活用すれば場をモンスターで一息に埋め尽くすようなことも可能。
リソース循環
「重騎甲虫マイティ・ネプチューン」による除外状態からデッキに戻す動き、「甲虫装機ピコファレーナ」による墓地からデッキに戻す動きによって、理論的には半永久的にデッキを回し続けることが可能。
「騎甲虫クルーエル・サターン」を使えばビートルーパーモンスター限定だが除外状態から場に出す動きも取り入れられる。
一度使ったカードを再び使える状態にしやすいので、最初の展開と次のターン以降の展開を遜色のないものにしやすい。
大型モンスター
攻撃力3000級のモンスターが複数採用しやすく、また比較的出しやすいので戦闘に強め。
展開しやすい大型モンスターもある程度採用するため、高打点のモンスターを複数並べることも比較的得意としている。
このため、攻勢に出られる場面ならば一気にライフを削りに行くことができる。
モンスター効果無効
「B・Fー毒針のニードル」「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」「騎甲虫空殺部隊」などモンスター効果を妨害する手段が複数あり、それらを自然と採用しやすいので、対モンスター効果に対しては対処をある程度得意としている。
使い回せるカウンター罠
「騎甲虫空殺部隊」は珍しい使用後に自力で再び場にセットすることが可能なカウンター罠を持っている。
名称ターン1制限があるため連打はできないが、状況を用意できれば自分のターンに毎ターン1回のモンスター効果を無効にする手段を用意できる。
ある程度サーチすることも現実的で、使い減りしにくいモンスター効果の妨害がビートルーパーの一つの特徴。
擬似ミドラーシュ
登場した順序は逆なのだが、知名度の関係で「エルシャドール・ミドラーシュ」のような効果を持つと言われる「スケイル・モース」を妨害要員として活用しやすい。
特殊召喚の回数を限定する強力な妨害を実施できる。
この際「スケイル・モース」を展開するために「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」がセットで運用されることが多い。
増殖するGがサーチできる
強力な手札誘発である「増殖するG」を「応戦するG」を用いてサーチすることができる。
「応戦するG」の効果を使うには、場から素材にしてまうか「甲虫装機ピコファレーナ」で装備にして場から離れる準備を整えることになる。
ビートルーパーデッキの短所
テーマ外カードへの依存性の高さ
テーマ内のカードだけでは足りない要素が多く、柔軟な対応や強固な盤面を築くことが難しい。
汎用的な昆虫族モンスターや、ビートルーパー以外の昆虫族テーマのカードによる補強が必須で、そのために展開の複雑化やサーチの相互関係の肥大化など様々なデメリットが生じやすくなっている。
昆虫族縛り
昆虫族モンスターしかssできなくなる縛りを持つものが複数あるので他の種族のカードを活用することが難しい。
「熾天蝶」「アティプスの蠱惑魔」「甲虫装機ピコファレーナ」などの素材にする、自身の効果で退場するなどして昆虫族縛りを適時解除していくことも可能だが、その分モンスターを余分に消費することになり、ディスアドに繋がったりEXデッキの圧迫、またその後の対応力の低下などを引き起こす要因になっている。
サーチの取り回しの悪さ
昆虫族には「共振虫」という優秀なメインエンジンがあり、他にも「応戦するG」「ゴキポール」、テーマ内にも「騎甲虫スティンギー・ランス」「騎甲虫クルーエル・サターン」などがあるが、俗に言うcip効果でサーチできるような下級モンスターは一切存在しない。
このため、サーチするカードをサーチするためにまず展開するというあべこべな状態になっている現状があり、そのせいでデッキの安定性を高めるための構築で面倒ごとが起きやすくなっている。
初動に必要なカードが多い
ビートルーパーデッキの展開の基本には「甲虫装機ピコファレーナ」が関わってくるため、L召喚と効果を成立させるために昆虫族モンスター3体を場に並べる必要がある。
このため、初動には2〜3枚のカードを組み合わせないといけない。
展開が長い
基本的な展開をする場合でもLモンスターを複数回召喚することになるため、それまでに用いるカードの枚数もコンパクトにまとめにくい。
より強固な盤面を作ろうとするとこの傾向は更に強まり、その場合は展開が長くなる分妨害により弱くなりやすい。
比較的サーチも多用する傾向にあり、そこを妨害されると展開が途切れることがままある。
除去能力の低さ
相手の盤面に除去効果で直接介入するのが不得手。
特に魔法罠の除去が殆どできず、相手の伏せカードや永続カードへの対処を非常に苦手としている。
モンスターの除去は「樹冠の甲帝ベアグラム」の存在から多少マシ。
また、大型モンスターを比較的出しやすいため、戦闘が成立するならある程度の対処は可能。
妨害効果の種類の偏り
モンスター効果を妨害する手段は複数あるが、魔法罠に対する妨害手段はテーマ内、また採用しやすい昆虫族関連のカードの中にはほぼ皆無と言って差し支えないレベル。
せっかく盤面を作っても汎用カードであっさり崩壊、なんてことはよくある。
また、モンスターへの妨害も場しか干渉できないものが多く、手札や墓地で発動するタイプは素通りさせてしまいがち。
メインデッキの枠が厳しい
ビートルーパーデッキは展開に必要なカードがかなり多いため、必然的に自由枠が少ない。
そのため、汎用カードを入れるスペースが限られていて対応力を高めにくい。
一応採用率の高い手札誘発の「灰流うらら」「増殖するG」、相手の妨害を更に妨害する「抹殺の指名者」「墓穴の指名者」をフル投入するくらいは現実的に可能だが、それ以上を入れるとなると何かを削ったりデッキ枚数を40枚以上に膨らませざるを得ない、という状態に陥りやすい。
増殖するGを強く使いにくい
増殖するGをサーチできることが他のデッキには無い長所なのだが、肝心の増殖するGを使用した場合の威力とも言うべき部分がイマイチ伸び悩みやすい特徴も同時に抱えてしまっている。
その理由はメインデッキの自由枠の少なさに起因していて、単純に手札誘発を多く採用することが難しい。
そのため、せっかく「増殖するG」でドローしてもそれによって妨害できる回数が増えにくく、与えられる圧はどうしても他のデッキより低くなってしまいがち。
また、盤面を形成した上で「増殖するG」をサーチしているということは「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」が存在していることが少なくないため、昆虫族縛りの関係から「原始生命体ニビル」が使用不能になる可能性があるので採用が難しい。
モンスターがいれば「PSYフレームギア・γ」も使えないし、「無限泡影」は初手で引いていれば伏せることができるが、盤面形成後にサーチした「増殖するG」でドローしたものは手札からすぐには使えない。
後攻の時に「増殖するG」を使う分にはデッキ内容が露呈していないこともあって他のデッキとの差異は抑えられるが、盤面を形成して「増殖するG」をサーチできるという特徴は、実は威嚇にはなるが実情を把握している相手には突っぱねられるリスクもあることは覚えておいた方が良い。