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上善は水の如し

「上善如水」という言葉があります。

私のようにお酒が好きな方だと、真っ先に日本酒の銘柄が思い浮かぶかもしれませんがw、
この言葉は、かの「老子」が残したもの。

私は、この言葉が大好きです。

原典には、こうあります。

上善如水。水善利萬物而不争、處衆人之所悪、故幾於道。
【上善は水の若(ごと)し。水は善く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道(たお)に幾(ちか)し。】

最上の善なるあり方は水のようなものだ。水はあらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみな厭だと思う低いところに落ち着く。だから道(いわゆる宇宙の真理のようなもの)に近いのだ。

「老子」蜂屋邦夫訳

本当にそうだなと思います。

エゴを下げると、たましいは上がるんですね。
天も、私にそう教えてくださいました。
自分を下げると、人生から争いが消えると。

その教えを実践してきた今、しみじみ実感します。

心を下げると、人生からヒリヒリが消え、幸福が上がるということ…✨

人生では時に、競争心を刺激されてしまうことがありますね。
「あなたより私は上よ!」と、勝ち負けで迫ってくるどなたかの態度に出会うと、私たちは多くの場合、怖くて無意識に自分を守ろうと身構えてしまいます。

自分を守りたくて、「これ以上こっちに来ないで!」と、相手の気を心の中で押し返すようにしてしまう。
つまり、「何言ってるのよ!私の方が上よ!」と、気で相手に対抗してしまいがち。

でも…、こんな時に「上善は水の如し」を思い出して…、
勇気を出して、応戦するのをフワッとやめてみます。
そして、意識して、お相手に優しく道を譲ってみるのです。

「あなたより私は上よ!あなたより先にいいものを私が取るわ!」と誰かが来たら、「どうぞ、先に上がってください😊」と、ニコニコ道を譲って差し上げます。

最初は私も、勇気が要りました。
でも、その勇気を出すことに慣れてきた今は、勇気ついでに、「どうしたらこの人がさらに上に上れるかな?」と、その人がもっと望むところに行けるよう優しく押し上げてあげるよう、応援までしてあげます😉

ごく身近なところでは、狭い道で自分と相手がぶつかりそうになったら、こちらがニッコリ道を譲って差し上げる、なんてこともそう。

すると、私たちのたましいは、また一つスーッと優しい世界に上がっていくのです。

その時に感じられるあたたかな安らぎは、本当に素晴らしいものですよ…✨

さらに、上がった波長に幸福が次々と引き寄せられてくるという、嬉しいおまけ付きです🥰


老子にはまた、このような言葉も残されています。

江海所以能為百谷王者、以其善下之、故能為百谷王。
【江海(こうかい)の能く百谷の王為(た)る所以の者は、其の善く之に下るを以て、故に能く百谷の王為り。】

大河や大海が幾百もの河川の王者でありうるのは、それらが十分に低い位置にあるからである。だから幾百もの河川の王者でありうるのだ。

「老子」蜂屋邦夫訳

人々から尊敬される「いばりんぼう」は、いませんね。
謙虚であるほどたましいの格が上がり、人々から好かれることは、皆様も実感としてお持ちのことでしょう。

ただし、これは「自虐」とは違います。また「卑屈」になることとも違いますので、そこは要注意ですね^^。
神様である自分にふさわしい美しい行いを心がける…、つまり自尊心を大切にしていることが前提です。

これは「孫子」だったでしょうか、人の本質を見極めるには、上から見るのではなく、下から見た方が良い…、そんな言葉もあります。

自分より下のもの、自分より弱いもの、自分より小さいもの…、そのようなものに接する時にこそ、人はその本性が出る…。
確かに。
身が引き締まりますねw


「上善如水」…、
今日は、いつも私の心にある大切な言葉の一つを、ご紹介させていただきました。

読んでくださった神神様、ありがとうございました😌🙏✨

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