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『孔子先生が教えるこども論語』を読んで考えたこと──楽しく学ぶ論語と実践の大切さ

Suno で楽曲にしました。読むのが面倒な方は、ぜひ歌をお楽しみください。

1. 書籍情報

  • 書籍名: 孔子先生が教えるこども論語

  • 監修者: 安岡定子

  • 出版社: プレジデント社

  • 発行年: 2021年2月15日

  • ジャンル: 自己啓発

2. 読書のきっかけ

図書館のこども向け書籍コーナーで偶然手に取った一冊でした。監修者の安岡定子さんの姓に惹かれたのも選んだ理由のひとつです。昭和の碩学・安岡正篤先生のお孫さんであると知り、ますます興味が湧きました。

3. 本の概要

この本は、論語をこども向けにやさしく解説した一冊です。身長2メートルの牛キャラクター「孔子先生」が登場し、お弟子さんたちも動物たちで、イラスト付きで親しみやすく、ふりがなも振られているため、低学年でも読める工夫がされています。内容は以下の4つのテーマに分かれており、日常生活に活かせる論語が厳選されています。

  1. 毎日の心がけ

  2. 友だちといるとき

  3. うまくいかないとき

  4. リーダーになったとき

4. 印象に残った点

特に印象に残ったのは、子貢さんが「君子とは何か」を孔子先生に問うた場面です。孔子先生の答え、「先ず其の言を行いて、而る後に之に従う」という教えが心に響きました。言葉だけでなく、実際の行動で示すことの重要性を改めて感じさせられました。実践あるのみです。

また、「性、相近し。習い、相遠し。」という言葉には、人間が成長する過程で習慣が大きな影響を与えることを再認識しました。

5. 感想

『論語』はこれまでも何度か触れてきましたが、こども向けの解説を読むことで新たな気づきが得られました。この本を通じて、実践の積み重ねが大切であることを再確認しました。

渋沢栄一翁が『論語と算盤』で語るバランス感覚や、西郷隆盛先生の『西郷南洲遺訓』に感じられる論語の影響を思い起こしながら、改めて論語の普遍的な価値を感じました。

6. 行動への影響

この本に掲載されていた章句を、岩波書店の『論語』(訳注: 金谷治)で再確認し、ふせんを貼りました。また、他の分野でも、新しいことを学ぶ際には、わかりやすい入門書から始めることの重要性を感じました。一方で、いつまでも初心者向けの内容で満足せず、一歩踏み出し、挑戦することも必要だと考えています。アントニオ猪木さんの「闘魂とは己に打ち克つこと、そして闘いを通じて己の魂を磨いてくこと」という教えを、実生活で活かしたいと思います。

7. おすすめ度

特に、こどもたちにおすすめしたい一冊です。論語のエッセンスを楽しく学ぶことで、自分の「好きなこと」「夢中になれること」を見つけ、その道をきわめていってほしいと思います。

私自身も、「しごと」を「楽しむ」姿勢を大切にしながら、これからも挑戦を続けたいと思います。


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