私のテレビゲーム史と今(その2)
さて、一月空いてしまったが、続きを書きたいと思う。前の記事では、パソコン黎明期までのことを書かせてもらった。MZ2000の後で、購入したパソコンは、これまたSHARPのX1(初代)であった。
このころの愛読書は、Oh!MZ(後にOh!X)、I/O(広告で電話帳のように厚いころ。どんどん薄くなっていった。)、ベーシックマガジン(後に大橋瀬編集長と知り合いになるとは夢にも思わなかった。)、テクノポリス、ポプコム、Login、遊撃手辺り。毎月の雑誌代がなかなか半端ない。ASCIIとか月刊マイコンはたまに買う程度だったと思う。X1は、PCGが使えることもあり、ゲームが大変充実していたが、当時はプログラム提供媒体がカセットテープということで、ゲームが始まるまでにプログラムを読み込ませる時間がとてもかかる環境だった。X1で印象に残っているゲームといえば、ブラックオニキスやファンタジアンであろうか。ファンタジアンは、徹夜でやって、よく寝落ちしたなぁ。X1はNECのパソコンに比べて本体内蔵のカセットデッキであったころから読み込み速度が速く、優位に感じていた記憶がある。X1はパソコンテレビという謳い文句で、SHARPのテレビ事業部が企画開発するという異色の存在でもあった。MZ2000のあとMZ2500に続く系譜をパソコン事業部は作っていたのだが、メインストリームはX1に移ってしまっていたように思う。その後、3インチ(3.5インチではなく3インチ)FDDを搭載したX1Dを買ってしまい、その後メディアとして3インチはまったく流行らず悲しい思いもしたが、X1 turboZを知人から譲り受け、さらにX68000を入手したことから、パソコンは完全にSHARP党になってしまった。(ZAURUSには手を出さなかったが、MURAMASAは買ったなぁ・・・)ゲーム史という意味では、時を同じくしてPCエンジンが発表されており、こちらも購入している。後に出たコアグラフィックスもDUOも買わなかったが、初代にCDROMROMをつけて、コントローラーも4個用意したので、割と充実していたのではないだろうか。ダンジョンエクスプローラーやモトローダーは、当時大学の同期連中とはまって遊んでいたことを思い出す。そんな同期も今や大学教授だったりするので、人生はわからない。
CDROMを後から追加するという、今考えるとかなり無茶な構成だが、当時はけっこうソフトも出ていて、後付けパーツが必須なのによくゲームだしていたなと思う。普及度は結構高かったのであろう。
CDROM版ではないが、PCエンジンで一番印象深いゲームは、このダンジョンエクスプローラー(とモトローダー)どちらもPCエンジンミニに収録されていたと思うので、今からやりたい人も遊ぶことができる。このゲームの特筆すべき点は、4人同時プレイということであろう。しかも画面分割ではなく1画面のみ。4人がてんでばらばらな方向に移動するとスクロールできなくてひっかかるというなかなか斬新なシステムになっている。今ならネットで個別画面でそれぞれ操作するだろうから、同じ体験は出来ないのではないだろうか。この絶妙な制約がゲームとしても面白さを生み出しているところがとても良い。物理的に一緒にいることから声でお互い協調しながらのプレイとなる。(これは、モンハンと一緒か。)
テレビゲーム史なので、あまりパソコン方面には立ち入らないつもりだったが、やはり外せないのは、X68000だろう。人によっては高級ゲーム機と揶揄する人もいたが、なにせ登場時の売り文句は、アーケードゲームが完全再現できるというもので、本体同梱ソフトにグラディウスがついていたのだから、言われても仕方がないかもしれない。グラディウスはSPSが制作していたが、製作者が、1ドットでも(アーケード基板と)違っていたら腹を切るというコメントを発して話題になるほどであった。
X68000は、私の人生を形成したといっても過言ではないコンピュータだった。以前書いたnoteでも触れたが、草の根BBS南京を立ち上げたのもこのPW(X68000はパーソナルワークステーションとの呼称だった)があったからだ。
X68000は、北海道に入荷した最初のロットを入手し、EXE会員も48番を頂戴するなど札幌においては、それなりにフリークとして活動していたように思う。BBSホスト用に、初代をもう一台購入し、その後、CompactXVI Redzoneまで、3台のX68000を所持した。開発部隊の鳥居部長ともお近づきになれたのは、南京を運営していたおかげだった。また、当時はパソコンショップハドソン(大通りにある丸井今井デパート内)でアルバイトをしていたのだが、そこでの人脈も後々まで続いたことも感慨深い。
さて、話はゲーム史に戻そう。PCエンジンの後、当然の流れとしてメガドライブ、サターン(サターンはその後ハイサターンも買っていた。理由は忘れてしまったが…)、NEOGEO、ドリームキャスト、PCE-FXと買っている。どれもやりたいゲームがあったら、本体を買うという流れで、買っていたように思う。そういえば、PC-FXを買ったころに、ようやくスーパーファミコンを買ったのだった。ラングリッサー専用マシンとして。
日立が発売していたセガサターンの互換機(といいつつシャーシまで同じ)で、カーナビタイプではなく、この写真のものを所有していた。(今もどっかにある)
幻の名機に近いPC-FX。これもデアラングリッサーFXのためだけに買った気がする。他にソフトを買っていないと思う。
ラングリッサーシリーズは、初代をメガドライブでやって以来、ずっとシリーズをやり続けている。このFX版がひとまずの集大成で、過去作品が全てカバーされている。その後、間があいて、旧作PC版が出たり、シリーズの続きが出たり、最近だとスマホ版が出たりしているが、全てを追い切れてはいない。途中でキャラが美樹本さんじゃなくなっちゃったし。
ということで、パート2はここまで。大物ゲーム機が一つ抜けているが、それは次回に。
日々思っていることを形に。こういうところに残しておけるのは良い時代になったと感じています。BBSのログとか復活させたくなります。