ホーチミンからプノンペンへバスで行く 東南アジア横断1-1
はじめに
旅行好きがこうじてホーチミンに移住して4年目になる。COVID-19の影響で旅行はおろか外出も制限されているところから始まり、転職した仕事も落ち着かず思うようには旅行に行けない日々が続いている。本当は毎月旅行したい。
ベトナムは日本に比べると祝日が少なく連休があまりない、8月、仕事に追われて貴重な連休の2週間前になってその事実に気づき「どこか旅行に行かなければ」と計画を立て始め、ずっとやりたかった陸路で東南アジアを横断する計画を立て始めた。
出発前
陸路で旅をするとどうしても移動時間が多い。4連休では4日間移動して帰ってくるだけになってしまうことがすぐに分かった。幸いにも自分の会社はフルリモートでの仕事を認めている。もちろんどこにいてもいいというわけではないと思うが、どこで働いてはいけないというルールも聞いたことはない。この際フルリモートを利用して4連休を超えて次の週の土日まで10日以上使って旅に出てみることにした。
まずは上司に了解をもらわなければんらない。何か言われないか心配しながら、恐る恐る「連休明け1週間をそのまま海外で過ごさせてほしい」と上司に伝えた。その一種間仕事に支障が出ないようにどんなことをするか、もし支障が出た場合どうするかを事細かくリストアップして伝えた。
口コミを確認しなるべくネットの早そうなホテルをとる
E-SIMを契約し入国した瞬間からオンラインになるようにする
現地では2種類以上のキャリアと契約する
滞在している町のコワーキングスペースの有無
最悪の場合フライトでどの程度の時間で帰れるか
最後に、自分にとって旅行に行くことが大事なことであると言うのを大袈裟に伝えた。結果的に意外とあっさりOKがもらえた。
OKがもらえると安心してギリギリまで準備をしなかった。
日本人はビザがないとカンボジアに入国できないので、ネットで取得できるE-VISAを取るつもりだったが申請期限を過ぎてしまっていた。
発行に最長3日かかるらしく、
登録サイト(https://www.evisa.gov.kh/application)
の入力フォームが押せなくなってしまった。仕方なくアライバルビザで入国することにした。
以前、バイクでカンボジアに入国した時もアライバルビザを利用しているが、パスポートのページを1ページ丸々使ってしまうので、なるべく利用は避けたかったが仕方がない。
プノンペン行きのバスに乗る
連休前になると仕事が追い込みになる、さらに旅行期間を確保するために、最終日に半休をもらっていた。
自分が半休でも会社は営業しているため、スマホにはどんどんメッセージが来る。おかげでベトナム国境を越えるバスを待つ時間はずっと仕事になりバスの待合室から近くのカフェに行って出発ギリギリまで仕事しなければならなくなった。
バスは、バックパッカーに有名なブイビエン通りの隣のファングーラオ通りから出る。
とりあえず、通りに並んでいるカフェの中で最もWifiが早そうなカフェに入った。今後も定期的に旅行に行きたい。旅行のせいで仕事に迷惑をかけるイメージを持たれるのが何よりも嫌だった。
自分は、コーヒーがあまり好きではないため、15,000VNDのグァバジュースを注文して1時間弱過ごした。
集合時間ではなく出発時間に少々遅れ気味でバスの乗り場に到着。
12GO(https://12go.asia/)というサイトで予約した。このバスは、どうやらカンボジア側のバス会社で555,000VND程度だった。
いろんな人種の人がバスに群がってた。自分は荷物が少ないのでトランクに入れる荷物はない。群がる同乗者をごぼう抜きで車内に乗り込んで一番前の席を確保した。一番揺れないから作業してても酔いにくい。
一心不乱にキーボードを叩く横をごぼう抜きされた同乗者たちが通り過ぎていき、最後の乗客がバスの入り口に入った瞬間にドアが閉まりバスが動き出す。乗客も焦ることなく動き出したバスの中でゆっくり空いている席を探す。
バスに乗ってからも仕事仕事。バスは自分の会社の近くを通って国境に向かった。メッセージを送り終わっるたびにチラっと窓を見る。いつもバイクに乗って見ている景色より高い視点の見慣れない景色にニヤニヤした。
これから始まる旅行は2・30年経った後でも覚えてる思い出になるだろうと思った。
国境を越える
気づいたらバスは生活圏から離れて国境に向けてどんどん田舎に入っていった。
業務が定時を迎える頃、ちょうどバスはモクバイの国境に到着した。助かった。E-SIMで本当に途切れることなく仕事できるか自信がなかった。定時を過ぎてれば連絡の返事が遅くてもよほどのことが無い限りは文句は言われない。
アライバルビザの手続きはバス会社のスタッフがやってくれた。前回バイクで行った時よりも$10高い$40金額を請求された、バス会社の手数料が含まれているようだった。E-VISA取得を忘れてた自分が悪いので諦める。
バスで移動の場合は個人できている人とは違い賄賂ルートの「VIP」の列に並ばされる。
ただでさえユルユルの陸路のイミグレがさらにユルユルになる。
なんと同時に乗客全員のパスポートを渡して高速で全てのパスポートにスタンプを押して行った。乗客の顔をチラリとも見ない。
厳格な空港のイミグレと比べると随分雑だなと思う。
スタンプが押された人から外に出されて全員が揃うまで犬を見て待った。
国境をパスしてカンボジア側バヴェットを通過、バスはどんどん進む。カンボジア入国してすぐに日は落ちた。
1、2度トイレ休憩があった。以前自分がスクーターで通った道を通るので懐かしいような、こんな道だっけと言うような気持ちでバスは進む。
停車場所は選べないバスだが、プノンペンの現地人たちは、自分のタイミングで運転手に行って適当な場所でどんどん降りていく。
結局最終的なプノンペンのバス停に着く頃には1/3くらいの人は降りた後だった。
バス停には降りる人をたくさんのトゥクトゥクドライバーが待ち受けていたが、なんだかぼったくられそうな気がして、避けてしまう。
ベトナムで使っているGrabアプリがそのまま使えるのでアプリでトゥクトゥクを配車する。
位置情報でGrabのホーム画面が変わる、ベトナムでは「Bike」「Car」を選ぶGrabの画面が「tuk tuk」「Car」の2択に変わる。
クレジットカードはなぜかベトナムのカードはカンボジアに行くと使えなくなるので、サブで紐づいている日本のカードで決済される。
5分も待つことなくトゥクトゥクが到着した。
ホテルについて荷物を置く、腹が減ったのでGoogle Mapで飲食店を調べるとプノンペンの二郎系ラーメンがあるそうなので食べに行った。
店に着くと飲み屋がやってるラーメンのようだった、これは期待できないなと思ったがもう他に選択肢はないので入店。
そこまで美味しくなかったが、ニンニクが入ってるだけで少し二郎っぽくはなる。
JIRO RAMEN:$5.75
腹ごなしに適当に散歩してホテルに帰って寝た。Agodaで適当に予約したホテルだったが綺麗で十分な広さだった。
朝起きると窓からスターバックスが見えた。
プノンペンまでは陸路で来たことある範囲、ここからは冒険だなと思いながらしばらく眺めてた。
費用
カフェ:15,000VND(90円)
バス:555,000VND(3300円)
アライバルビザ:$40(6000円)
二郎系ラーメン:$5.75(900円)
ホテル:4000円