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埼玉のグルメ通におすすめローカルチェーン店を聞いてみた

最近ローカルチェーンをテーマにした本を読んだ。その名も『強くてうまい! ローカル飲食チェーン』。いやーめっちゃいい。地方を舞台に独自の戦略でたくましく生き残る彼ら。何がいいって、コロナ禍でも地元に支えられて利益を出せているところ。


ローカルチェーン。行きたくなってきた。僕の中でローカルチェーンが多い場所としてまっさきに思い浮かぶのは埼玉県だ。書籍にもあった「餃子の満州」、うどんの生産量都道府県2位を支える「山田うどん」。ピザ食べ放題の「モダンパスタ」。あと関東圏の胃袋をガッツリつかんでる「日高屋」も埼玉が本社だとか。


ある日、埼玉に住んでる人と話す機会があった。聞いてみるに、彼はなかなかのグルメ通。「東京で一番ラーメンがおいしいのは青梅」との自説に唸りながらも、ふと訊きたいことができた。彼は埼玉のチェーン店をどう思ってるんだろう。

「山田うどんとかどうですか?」
「あんまり行かないかな」

ほほう。グルメな人のお眼鏡には叶わないのか。そのあと店を挙げてみても反応はどれもいま一つ。うーん、チェーン店でもいいところはあると思うんだけどな。

と、頭に一つの店が浮かんだ。

「『とんでん』はどうです?」
「……! あそこはいいところだよ」

とんでん。知っているだろうか。本店は北海道。でも本社は埼玉県。ルーツが二つある珍しいローカルチェーンだ。北海道の食材が多く使われているのをウリとしていて埼玉県に店が多い。一回だけ行ったことがある。お寿司を食べたけどおいしかったなあ。


グルメ通でも満足できるレストラン。がぜん行きたくなってきた。と、同時に思い出してしまった。あのときの後悔を。

前行ったとき、入口ののぼりが目に入った。
「ざるそば&北海道そば食べ放題」
そばは薬味さえあれば無限に食べられる。それぐらい割と好きだ。心がときめく。でも、一緒に来た友人は興味がなさそうだった。一人食べ続けて長居するのはあれだし、やめておこう。そのときは断念したんだった。

あのそば、どんな味だったんだろう。今になって後悔の念がわいてきている。現在は食べ放題をやってないらしい。でも、そばはいつでも待っている。行ってみたい。


10月で緊急事態が終わる。ようやく日常が近づく。感染に気をつけながら行くのもありだ。いや、行きたい。埼玉のそばに招かれている。麺のように首を長くしてその日を待っていよう。


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