詩:『夏が棲む』
得体の知れない夏が棲む
穏やかな瞬きの中に
剥き身の寂しさの中に
触れ合った肌の涼やかさの中に
夏は留まることを知らず照り付けて
蒸発する心になすがままにされる
あやされるように虚空をなぞっては
その暑さを抱えたままでいる
汗ばむ身体で今日も夢に見る
あの取り返しのつかない愛しい日々を
得体の知れない夏が棲む
穏やかな瞬きの中に
剥き身の寂しさの中に
触れ合った肌の涼やかさの中に
夏は留まることを知らず照り付けて
蒸発する心になすがままにされる
あやされるように虚空をなぞっては
その暑さを抱えたままでいる
汗ばむ身体で今日も夢に見る
あの取り返しのつかない愛しい日々を