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イオンの株主優待の損得をフラットな気持ちで考えるnote

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なぜ考えようと思ったか?

後述しますがイオンの株主優待は少し特殊な内容になっています。それゆえに、お得なのかがいまいちわかりにくいと感じていました。

家からイオンモールが近いこともあってたくさん買い物もするだろうなー、ぐらいの淡い感覚で購入したイオン株。来年はいろいろ自分のポートフォリオの見直しを検討してることもあり、配当利回りが低いイオン株については優待の価値を再評価して今後どうするかを決めていこうと思ったので、まず自分自身でイオンの株主優待をしっかり考えてみようと思ったのでした。

イオンの株主優待とは?

イオンの配当(2024年12月18日時点)

株主優待の話をする前に一つ、現在の配当利回りをみておきましょう。イオンの2024年12月18日時点での配当りは1.1%です。正直、めちゃくちゃ低いですよね・・・。配当を増やしたい人が持つべき銘柄ではないのは明白です。

ちなみに株価としては、コロナ前2019年年末の終値が2255.5円で今が3748円なので、当時からの上昇率は60%を超えています。キャピタルゲイン狙いの方ならホクホクですね!

イオンの株主優待

イオンの株主優待はとても有名なオーナーズカードが配られるというものです。このオーナーズカード、イオン系列店舗で買い物したその金額に応じてキャッシュバックをするというもので、使えば使うほどお得系の株主優待です。

キャッシュバックされるパーセンテージは保有株数に応じて増えていきます。100株で3%、500株で4%、1000株で5%、3000株で7%の還元率となります。

高株保有数で、大量にイオンで買い物するが人が圧倒的に優遇される株主優待です。イオン株だけで1000万以上費やせる資産をお持ちの大富豪がイオンでそんなに買い物するの?問題は残りますが。

当然ではありますが、オーナーズカードはイオンモールの「専門店街」で購入した分はキャッシュバック対象に含まれません(要はテナントで入っているお店、イオンの中のユニクロだったりとかそういうお店)しかも支払いが現金と、イオン関係の支払い、要はAEON PayやAEONカード、AEON関係の商品券に限定されます。楽天カードで支払いしたら当然キャッシュバック対象外です。

これに追加して3年以上株を保有した方には、2月時点でその株数に応じて自社ギフトカードを進呈してくれます。ただし、1000株で2000円分のギフトカード、要は380万円分の保有資産に対して2000円なので凄まじく割の合わない株主優待だなあと思っています、なかなか頂戴しにくい株主優待かもしれません。

イオンの株主優待は損なのか得なのか?

目指せ利回り3.5%超え(配当 + 優待)

とりあえずちょっと控えめな感じはありますが、配当と優待を合わせて3.5%の年利を目指すためにはいくら買い物すればいいかを計算してみます。

株数に応じて還元率は違いますが、おそらく庶民である私たちは100株での計算でよいと思います。その場合はイオン系列店で年間30万以上使わないと3.5%の利回りになりません・・・。イオンの売れ筋商品と噂の「TOPVALUプレミアム生ビール」だと年間1924本買う必要がある計算です。3000円程度のまあまあ素敵なステーキ肉だと年間101枚購入する必要があります。

ただし月換算だと25000円なので、何とかなりそうな気もしますが・・・、近所にスーパーたくさんある中でイオン「だけ」で25000円か・・・、という気持ちもあります。イオンで25000円、毎月何を買うか考え続けなくてはいけない状況だけでハゲてしまいそうです。イオンの呪縛から逃れられない特級呪物ができあがりそう。

ちなみに3000株の大株主の場合は年間400万円近くをイオン系列店で消費しないと利回りが3.5%になりません。なかなかにすさまじい数字です。こちらもビール換算で24732本購入する必要があります。ちなみに、プロ野球のビールかけ一回で使うビールの量が1900L程度だそうなので計算してみると、

24732(本)×350(ml) / 1900(L) = 4.55 (回)

となり、大株主の場合は年間4-5回ビールかけができる量のビールと同額を買わないといけません。

ただちょっと待ってほしいのです。前述したとおり「3年以上株を保有した方には、2月時点でその株数に応じて自社ギフトカードを進呈」というサービスがあります。これを加味して計算してみると、

一番もらいやすいのは1000株保有で2000円の優待商品券なので、それを加味しても年間290万円近く購入する必要があります。ほぼ生活をイオンで済ますTOPVALUERでないと、いやTOPVALUERであっても達成が難しい数字の可能性すらあります・・・。

オーナーズカード、残念ながら還元対象買い物額に限度があって半年で100万円までだそうです😭Blueskyのフォロワーさんに教えていただきました、ありがとうございます。さらにお得度が減りますね(そもそもそんなに使いませんが)。制約まであるとは…ぐぬぬと言った感じです(2024年12月19日追記)。

【追記】優待クロスで100株資金拘束して高還元率だけ抜くやり方(2024/12/20追記)

Blueskyのフォロワーさんの中に「常に100株だけ持って、優待クロスで1000株とか3000株の高還元率を抜いた後で100株残しで現渡」するという方法を紹介してくれた方がいたのでその場合の目標3.5%利回りにするときの購入必要額を計算しました。クロス取引になるので、配当がもらえるのではなくて、逆に配当額調整金がコストとしてかかってくるようになりますね。また権利獲得後の保持数が100株なので、拘束資金を100株分としました。

結論的には1000株の還元率を抜いた場合で42万円程度、月あたり36000円くらいですね。うちだとそれでも割高でした。まあ4%の高配当に入れたほうが楽でいいかもという考え方が出るレベルと思いました。

逆に優待クロスのほうが100株だけした時よりも3.5%にするための購入目標は高くなるんですよね・・・(303933円から429525円へ)。やはり配当額調整金のところの負担はバカにできないコストだと思います。一流のAEONER、TOPVALUERにだけお勧めできる株主優待であることは間違いないと思います。自分がいくらAEONで買い物するか検討したうえで購入したほうがいいです、AEON株。

イオンラウンジの存在

ちなみにオーナーズカードを持っていると、イオンモールの中にあるイオンラウンジに入ることができます。ここでは様々なTOPVALUのサービスを無料で受けれるとのことですが、ここに年間30万円使いきれなかった分の差分の価値を求めることができるかは・・・、まあ難しいように感じます。

今回の結論

得かどうかは個人の感覚によるところが大きいと思いますが、私個人としてはイオンで年間30万円も使わないかな・・・、というのが本音なので、今回の計算であまりお得ではないという結論を得ました。すでに大分含み益でていますので、2025年早々に売却して別の投資に回そうかなと考えております。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!今後もこんな感じのニッチな分析をやっていきますのでよろしくお願いいたします!


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