GAFAバブル崩壊前夜? (12/365)
2000年頃、ここシリコンバレーでもバブル崩壊があったのをご存知でしょうか?ネットバブルとかドット・コムバブルとも呼ばれていましたね。
もしかして、いやもしかしなくても今のシリコンバレーは同じような状況にあるのではないかとの指摘があります。最近の主だったニュースを引用してみます。
1日の下げ幅としては過去最大だそうです。
この時期に慈善事業に資産の大半を寄付することを発表。株価の暴落と従業員の大量解雇のさなかで。さすがに裏があるのではと思われても仕方ないですよね。
株価暴落の記録はあっさりアップルが更新しました。
アップルからはまだ大規模解雇のニュースは入っていませんが各社では解雇が始まっています。
ツイッターは新社長のイーロンマスクが大ナタを振るっています。
アマゾンも、大量解雇の準備を始めました。
メタ(フェイスブック)はメタバースの失望とともに。ザッカーバーグも沈痛な面持ち。解雇人数で言えばツイッターの3倍です。
解雇された元従業員のつぶやきが拡散し、さながら修羅場のように語られていますが、2000年のネットバブル崩壊でシリコンバレーは同じようなことを経験済みですし、そもそも突然解雇通告を受けてその日のうちに会社を出ていく風景はアメリカでは日常茶飯事です。
私は1990年にある半導体系の会社でインターンをした経験がありますが、そのときも、泣きながら段ボールに荷物を詰める姿を何人か見ました。
各社各様の理由があるでしょうが、このような事態を招いた要因としては、
規模の拡大を急ぎ過ぎた
失敗プロジェクトの総括が遅れた
景気低迷の影響を受けた
あたりになるのではないでしょうか?規模の拡大に伴う人材確保は、当然ガバナンスの低下を招きます。もはやスタートアップではなく大企業なのです。
失敗プロジェクトの総括が遅れると、社内失業したかのような人材が増え、さらにいらない仕事が創り出されるという悪循環が始まります。
景気低迷は外的要因なのですが、早期の対策が施されたのかと言うと疑問が残ります。
身もふたもないですが、これは経営者の責任です。スタートアップのCEOとして有能な人材が、必ずしも大企業のCEOとして有能ではないというのはよく言われることです。規模の拡大につれて、経営者の資質をしっかり見て必要であれば体制を見直すことはとても大事なのだとあらためて思います。
一方、経営責任が本質だとして、結果として増大した従業員の責任も大きいと思います。シリコンバレーの企業の社員が全員、キラキラして有能な訳ではありません。高額な収入を求めて、自分を華美にアピールするような人材も実は多いのです。
イーロン・マスクは確かにサイコパスですが、彼の発言からは、そのような社員はいらないという強い信念も感じられます。
いずれにせよ、一時の痛みはあっても、しっかり組織を立て直して、バブル崩壊を回避して欲しいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。