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行政書士試験・受験してきました

毎週勉強記録を書いてきた行政書士試験を、2024年11月10日(日曜日)受験してきました!この資格は年に1度、11月第2日曜日と決まっているようです。
2月28日に友人と会い、その友人がこの資格への挑戦を進めてくれました。その時の私の年齢が41歳で体系的に勉強をできるかな?と思いましたが、楽しく勉強できそう!という気持ちのほうが強くて、翌日2月29日に出張先のマンダレーから予備校のアガルートアカデミーへの受講申し込みを行って、その当日から勉強を始めました。

行政書士勉強のメリット


行政書士の勉強を毎日続けてくる中で大きなメリットを感じましたので、もし挑戦を迷われているという方がいらしたら、「絶対にやったほうがよい!」と胸を張って言えます。

①社会のことがより高解像度で見えるようになる

法律の勉強が主軸になるので、社会のルールがわかったり、今起きているニュースの背景、歴史がわかって、見るものすべてがおもしろくなります。
特にわたしは憲法がもとから勉強したかったのですが、意図したとおりに有意義な学びとなりました。今の社会のルールについて日々ニュースが流れたり、2024年には大きな法令違憲判決も出ましたが、衝撃とともに、より解像度の高い理解ができました。また、わたしはあまりお役所にはかかわらないで人生を過ごしてきて、身近にも公務員の方が少ないのですが、役所や政府がどのように動いているかもわかるようになり、2024年は選挙イヤーでしたが、選挙にも積極的に目を向けることができました。
また民法は大学で法学部で学んでいたときから好きな科目でしたが、改めて学びなおして、日本の社会情勢に合わせてたくさんの改正が積み重ねられてきたことがわかりました。大学生のときに学んだ民法とはかなり変わっていました。試験勉強の中では商法・会社法はまだ学びが足らないと思いました。会社を経営していますので、もっと会社法を勉強しなければと感じています。

②抽象具体の行き来をして頭が柔軟になる

法律というのは抽象的なルールです。
実際に起きているのは具体的な事件です。
具体を抽象ルールに当てはめて解決していくのが法律の世界です。
民法や商法で「売買契約」と言ったら抽象ですが、さやかさんがひかりさんにフォルクスワーゲン中古車を300万円で売る、と言ったら具体です。具体を抽象ルールに当てはめて、この取引を理解するということになります。
この具体と抽象を行き来することが頭のトレーニングになり、これを無限に繰り返すのが法学の勉強だと思います。

41歳~42歳でも体系的な勉強ができるということが大きな自信となりました。わたしは30歳のときに米国公認会計士に合格しました。それは30代のわたしにとって大きなプレゼントとなり、この資格のおかげで起業や海外移住ができ、たくさんの友人、お客様、お仕事に恵まれました。40代のわたしには行政書士や法学が自分へのプレゼントとなるように、この資格を生かしてこれからも一生懸命勉強と仕事をしていきたいです。

行政書士試験の特徴

1.地頭の良さと人生経験がプラスになる

勉強の積み上げもとても大事なのですが、後半模試を受けながら気が付いたのは、現場での戦闘能力、つまり地頭の良さや知らない問題でも自分の生きてきた経験に照らして判断する力が大きく貢献するということです。
5肢択一の問題が多いですが、これは一般常識的にないな!という3つの肢を消せれば正解に近づけますよね。そういう問題も意外に多いのです。もちろんテキストや条文で学ぶ知識があったうえで、という前提です。
なので、その場の機転を利かせられる地頭の良い人や社会経験豊富な熟年の方にも有利かな?と感じました。

2.社会の勉強になるから若者にもおすすめ

合格のしやすさという意味では上記の通りですが、逆に言うと現場思考や経験を積めるという意味では若い人におすすめできる資格だと思いました。法曹を目指す人以外には若いうちから法律を学ぶ機会は少ないと思いますが、これを若いときに学ぶことで、人生をアップデートさせられると思いますし、法学勉強者という眼鏡を通して社会を見ることは基礎的な力になると思います。

3.1発合格しか考えられなかった

2月29日に勉強会士、11月10日が本試験ですので8か月勉強をしました。最初の3か月くらいで、テキスト学習は1周できました。その後はひたすら演習や模試を受けて肉付け作業をしました。テキストも1周だけではなく、ランニングしながら、とか自転車をこぎながら、音声学習を繰り返していました。この濃度であと1年というのは興味が薄れてしまいそうだなと思っていましたので、1発合格しか頭にありませんでした。もちろんもし不合格だったら来年も受験しますが・・・

4.偏差値62

とある予備校が行政書士試験は偏差値が62と書いていました。
けっこうこれは納得感があります。厳しい言葉ですが、社会全体の平均はもちろん偏差値50ですので、普通くらいの方は受からないのではないかと思います。これはあまり関係ないかもしれませんが、高校や大学受験の際の私の偏差値は68~70くらいでした。なので偏差値62というのは、わたしにとっては勉強をすれば合格する資格、という難易度に感じました。
30歳のときに挑戦した米国公認会計士も難易度は同じくらいで偏差値61と某予備校サイトに書かれていて、これも納得です。ただし試験がすべて英語なので、加えて英語力(特に速読)が求められます。
テスト勉強が得意な人もいれば、スポーツが得意な人もいれば、勉強は苦手だけれども営業が得意とか、アイディアが豊富とかいろんな得意分野の方がいると思います。わたしは比較的テストが得意な人なので、この試験には向いていました。

特別対応

わたしは1型糖尿病でインスリンポンプを常時体に接続しています。また高血糖、低血糖の際に対処する必要があり、特に低血糖時には補食を摂る必要があります。3時間のテスト時間に対応をしなくても大丈夫なこともあると思いますが、結果的に大丈夫ではなかったし、大丈夫だったとしても手元に必需品があるほうが絶対に心理的にも良いです。
行政書士試験の申込時に、「特別対応」を申し込むことができます。最初は医師の診断書を求められたのですが、申込期間に間に合う日程で外来の予約がなかったので、診断書を容易することが難しいことを説明し、障害年金を受給していうるので、その受給症のコピーと、会場に持ち込みたいものの説明資料を送付することに代えていただきました。
会場は東京の明治大学(京王線明大前)での受験でしたが、特別対応の教室にはわたしを含めて3名の受験生がいて、その他の教室と比べて人が少なく、安心して受験することができました。テスト中にポケットからインスリンポンプがばいーんと落ちたので、焦りました。テスト直前の説明を聞く時間に血糖値が78になりブドウ糖を摂る必要があったので持ち込んでよかった!と思いました。

模試の結果 

本試験までに予備校のLECで模試を7回受験しました。わたしは東京、渋谷の近くに住んでおり徒歩で渋谷駅前本校へ行けますので、すべて会場で受験しました。
本試験の合格は180点以上ですが・・
到達度確認模試① 175点
到達度確認模試② 186点
公開模試① 200点
公開模試② 172点
ファイナル模試①164点
ヤマ当て模試①194点
ヤマ当て模試②168点
このような結果で、180点を何度か超えていますが、点数の悪いときもありました。ミャンマーから夜のフライトで帰ってきて、ほとんど寝ないで受験となった日はぼろぼろでしたし、模試中に寝たこともありました。本当に眠かったんです・・・。模試のあとに復習をすることがとても有意義で、解説講義が重宝していましたのでLECで模試を申し込んでよかったと感じました。特にLEC名古屋の野畑先生の講義が思考回路まで解説してくださるので、野畑先生の講義によって力がつきました。

本試験の手ごたえと暫定結果

そして11月10日の本試験、まだ本日は翌日で解答速報も正しいかどうかわかりませんが、自己採点では以下の通り。
法令科目100点
多肢選択12点
記述3問 かなり正解に近い回答を書けているけど保守的に半分として30点
一般知識48点
合計190点
たぶん・・・190点以上はいけたかな!?と思っています。
記述でめっちゃ削られたり、正解と思っていたけど誤りだった問題があったり、マークミスがあったりすると微妙ですね。
解答速報を見ながらどきどきした夜を過ごしました。

試験がおわったとき、3時間使い切って、やり切って、戦い抜いたぞ!っていう気持ちで終わることができました。序盤の問題は手ごたえがなく多少不安な気持ちにもなったのですが、行政法などは自信をもって回答できた問題が多くあり、最後の一般知識も自分自身の経験から解ける問題も多かったので、全体的に「いけたんじゃないか?」という手ごたえを感じながら試験を終えることができました。
会場に入る前に、LECの横溝先生がいらしたので勇気を出して話しかけて、「いつもとても勉強になっています、ありがとうございます」と感謝を伝えることができました。

この資格への挑戦を進めてくれた友人に大感謝、
先生方に感謝、応援してくれる両親や家族に感謝、
会場で特別対応してくださったことに感謝、
学びに感謝を述べたいと思います。
ありがとうございました💛