見出し画像

旅するアルミリサイクル譜面台

鎌倉サーキュラーアワード市民部門のファシリテーターをしていましたゴミフェス532平野リエです。昨年行われた第2回循環創造学シンポジウム「循環者」になるまちへむかっての講演の中で紹介された、coi-nextと富山大学のアルミからはじまる循環経済型イノベーション都市のお話がありました。

富山大学 柴柳敏哉教授

その講演の中で、リサイクルアルミで作った譜面台を作ったので借りたい方には貸出をします!と呼びかけたことをきっかけに、鎌倉サーキューらーアワードファイナリストの鎌倉附属小学校の子どもたちが、私たちの音楽会で使いたいです!とその日に、柴柳先生に駆け寄り、じゃぁ貸し出すよ!と快くお貸し出しいただくこととなりました。

そして、鎌倉附属小学校で、貸し出しと共に、柴柳先生によるアルミリサイクルについてオンライン授業を行いました。
小学4年生には、アルミニウムが作られるまで、リサイクルされたアルミニウムがどうして環境負荷が少ないのかなど、理解してもらうのは大変なのでは?と心配していましたが

アルミホイルを1人1枚配られました。身近なアルミニウムを知ってもらう。
これは、なんでしょう?というクイズからスタート!一発で当てた生徒さんがいました!
皆さん、わかりますか?富山といえば、、

附属の池松先生の工夫と、柴柳先生のわかりやすい授業進行により、子どもたちから、理解した上での鋭い質問も飛び出し、柴柳先生、私くしも感動し、先生からも、「君、すぐに大学来たら?」と子どもたちの素直さと理解力の速さに感心していました。

平野からざっくり説明w
・アルミニウムは、ボーキサイトという地球の資源、鉱物からできている
・電気分解を繰り返し作られる
・軽くて錆びにくい特徴があり、新幹線、飛行機にも使われている
・リサイクルアルミを作る方がCO2の削減が97%もできる

地球の資源:ボーキサイト
ボーキサイトを電気分解するよりも、現在作られたアルミニウムからリサイクルした方がはるかにエネルギーを削減できる

子どもたちからのいくつかの質問

・富山大学はアルミに力を入れているのか
→富山は昔、鋳物が産業で、今もアルミサッシは富山の産業なので、リサイクルアルミの研究に力を入れている
・譜面台を作るきっかけは?
→市民の人から出た意見を採用
・今、私たちにできることは?
→他の金属と混ぜてしまうことによりアルミとして使えないので、分別して、アルミホイルも大切にして欲しい
・ボーキサイト、、一日取られているのか、、?
→地球の天然資源のうち、ボーキサイトは第3位であること
→800万トン、、に驚き、、
・リサイクルをしたら、、C02を削減できるのか
→アルミをボーキサイトから作る電力の量と、リサイクルアルミを溶かして作るのは熱量があまりに違うので、大幅なCO2削減に繋がること
・アルミは柔らかくて軽い素材なのに、なぜ新幹線や車や飛行機に使えるのか
→アルミは、単体では軽くて柔らかいけど他の金属が混ざることにより硬くなる

地球の資源をどんどん使ってモノづくりをしていくばかりではなく、アルミホイル1枚も貴重な技術、資源であることを学び、リサイクル出来るよう研究をしているので、現在あるアルミニウムを資源として分別をしっかりして回収することを学びました。

アルミちゃんより、みんなへのメッセージ
アルミニウムを髪飾りにしたり、大切に畳んで持って帰る子どもたちもいました。

そして、鎌倉附属小学校の音楽会が鎌倉芸術館で行われ、柴柳先生と子どもたちが直接出会うことができ、素敵な歌声と合奏を聴かせて頂きました。

富山大学北瀬さん、柴柳先生、池松先生

音楽会も無事に終わりお役目が終わったので、さて富山に返そうかと思ったのですが、CO2削減のためにももう一度鎌倉で活躍していくことは出来ないだろうか?と2025年1月には第2回カマクラシックオーケストラがあるではないか!とせっかくだから、アルミリサイクル譜面台を使ってもらって、譜面台の使いやすさもリサーチしようと、鎌倉で行われるコンサートを旅してもらい、富山市民の方々からのご意見から作られた譜面台という”音楽”と共にリサイクル技術が紹介されていくという素敵な繋がりだったと思います。
鎌倉新春のイベントに相応しい素晴らしいコンサートでした!

鎌倉を音楽で元気にしたい!という1人の学生の思いから始まったカマクラシックオーケストラ
阿部晶太郎くん

COI-NEXT高岡市では富山大学と、鎌倉市では慶應義塾大学と一緒に進めている循環型社会の実装、お互い刺激を受けながら、日本全体、世界全体で、
実現していけたら良いですね!

高岡大仏、、確かに高岡市と鎌倉市、、共通点が多いような
大仏サミット?!実現するかな?!w

いいなと思ったら応援しよう!