市民部門 熱気あふれる、二次審査の様子
少し時間が経ってしまいましたが、、市民部門の二次審査の様子をnoteにて報告します。市民部門ファシリテーターを務めさせていただきました、ゴミフェス532の平野リエです。
今、思い起こしても本当に熱気溢れるファイナリスト8組によるプレゼン大会でした!実は、市民部門だけは、シンポジウムがある10/5の午前中が二次審査、午後、最終発表&表彰式という最後まで、誰が選ばれるかわからない状況で、行われていました。
会場は、応援関係者や取材の方も入って超満員!審査員の御三方も、評価の基準を採点式にしよう、コメントの順番などもその場でしっかり決めて、公平に真剣に向き合い臨んで頂きました。
順番は、”順番決め”というアプリを使用し廊下でコソコソとやっていましたが
1、エコヒーロー
2、たけみちブラザーズとその家族
3、横浜国立大学附属鎌倉小学校4-1
4、umidoriフレンドシップチャレンジ
5、原澤 幸希さん
6、原 由美子さん
7、鎌倉エシカルラボ
8、宮澤 彩瑛さん
の順番で、発表していただきました。
鎌倉サーキュラーアワードHPにて、ご応募頂き公開OKとしてる方、皆さまのプレゼン資料は後日PDFで見れるようになりますが横浜国立大学附属鎌倉小学校4-1は、”マイパック”という、マイバックでもマイコップでもない、新しいマイパックというものを持ち歩く提案をしてくれました!高橋教育長からは、日本では学校教育の中でSDGsについての勉強も小学校3年生あたりから取り入れ、ちょうど4年生では”ごみ”について学ぶことが多いので、しっかりごみの背景についてもプレゼンで発表してくれたことも評価して頂きました。
たけみちブラザーズとその家族は、家庭内のごみを調査、分析、話し合いの結果、紙ごみが多い!代用出来て捨てているものはないか?
男の子2人育てている家あるあるの、2人着たし、人にもあげられないし、リメイクも出来ない洋服をウエスとして使ってみよう!と、ごみとして出していた布を、使いやすいように切って、布の種類により使う場所まで考えて発表してくださいました。うまく行ったら、ご近所にも呼びかけて横展開、近所で回収までやってみようという発想に、マシンガンズ滝沢さんがとても関心していました。
umidoriフレンドシップチャレンジさんは、詩の朗読のようなトーンから始まり、今までのワイワイした雰囲気を一変し、私たちの豊かな海、生命との繋がりについて考えさせられる発表でした。前向きに明るくももちろん大事なことです。しかし現実は、まだごみは思うように減っている状況にありません。だからこその、ごみ削減アイデアのコンテストですが、思いを大切にしてアクションに繋げていこうというお店側や買う側の気持ちも考えたガラス瓶でのマイカップを提案してくださいました。
地域循環プロデューサーの視点からみなみさんからは、素晴らしい思いとガラス瓶でのカップの繋がりが見えにくいので、皆さんの大切な気持ちが伝わる仕掛けを加えると良いと思うというアドバイスも頂きました。
もらって嬉しい緩衝材というタイトルで、せっかくもらうなら食べられるものや一緒に入っていて嬉しい緩衝材を提案してくれました。
原さんの家で実際にあった話、、おばあちゃんが送ってくれたものの緩衝材としてお菓子が入っていた!というところから、とても嬉しかったことがあり、調べてみたら、食べられる緩衝材というものが既に売っていた!というところから、調べ始め、他にも緩衝材になるもの懐かしいお菓子にしてみることや、緩衝材ってホントにすぐ捨ててる?という視点から、うちの子どもたちは、プチプチの取り合いになっていたり、りんごの緩衝材を頭に被って遊んだりしているところから、チャットGPTに聞いて緩衝材を頭に被った子どもは可愛いと思うか?など聞いてみた結果なども発表し、プレゼンとしても非常に面白いものでした!
鎌倉エシカルラボでは、鎌倉をフェアトレードタウンの街にしようと活躍している団体ですが、その中でも多くごみとなってしまっているコーヒーかすをコーヒーグラウンズという言い方をすることや、実は食べられるんです!ということで、フェアトレードコーヒーで淹れた後のコーヒーグラウンズとフェアトレードバナナを使ったパンケーキをご用意頂き、審査員のみですが実際に食べていただきました。一番伝えたいことは、ごみはごみではないこと、誰もが取り残されない社会を作っていくことです。とその熱い思いが、一番声が大きく発表してくれたことが心に響いた!とマシンガンズ滝沢さんが感想いただきました。
宮澤 彩瑛さんは、よう虫といっしょに家庭ごみを減らそうというアイデアです。生ごみコンポストやキエーロをやってご家庭で生ごみ処理をしている方からのお話でハードルになる、虫が出たらどうしよう、、虫が怖い、、とよく聞きます。しかし、彩瑛さんは虫も循環の中のひとつと考え、飼っている魚にあげるエサにすれば良いのではないかと考えてくれました。
会場にお母さまが来ていらっしゃって、私は苦手なので、娘と父親が担当していますとおっしゃっていましたが、親子仲良く小さな虫も可愛いと魚たちのエサとしている姿が目に浮かび、微笑ましかったです。
原澤 幸希さんは、若者にごみ問題に興味関心を持ってもらうための一歩、子どもの夢を叶えるという2つのテーマを合わせて発表してくれました。
小学校3年生から環境問題はジブンゴトであると、自ら声を上げて活動してこられたこと、多くの大人に支えてもらって今の活動が続けてこられたことの経験から、若い人にももっと関心を持ってもらうアイテム、オシャレなマイごみ袋を紹介してくれた、子どもたちの中でせっかく芽生えた環境意識への思いや行動に対する夢を大人の人たちも一緒に叶えていけませんか?という呼びかけの発表でもありました。活動を続けてきた実績も知ってくださっていた高橋教育長も、しっかり子どもたちの気持ちを受け止めなるべく多くの方にサポートも頂き、叶えられるよう努力してくださるというお話と鎌倉スクールコラボファンドという制度があるので、ぜひ大人の方には活用いただきたいというお話がありました。
エコヒーロー吉仲遼さん 鎌倉ファブクエストで一緒に活動した仲間と作った家庭用コンポスト&管理デバイス「みえるん」を発表してくれました。
コンポストの普及には、コンポストへの愛着を醸成し、簡単に、楽しく、継続できることを目指すものを開発しようと考えてくれた管理デバイスの発表でした。現在の世の中にない仕組みなら、自分たちで作ろう!という発想も素晴らしく、生ごみコンポストに使う中身を、現在課題となっている放置竹林、地域資源である竹を使っていこうという、生ごみ、放置竹林、自分たちでデバイスを作るという3つの要素を持ってきた発表が実は、一番最初だったので、みんな驚き、発表しづらい、、、と一瞬なったくらいでしたが
こんな中学生がいるんだ!と子どもたち、大人たちもとても未来が明るい発表でした。
以上8組のプレゼン内容、とても熱気溢れるものであったことが伝わるでしょうか?ラスト紹介した幸希さん、遼さんは中学生、主婦の方から、ご家族、同じ気持ちを持った友達同士、地域活動をされている団体、学校のクラスの仲間と、小学生個人の思い、、ファイナリストの皆さんの素晴らしいプレゼンが聞けて本当に感動した二次審査でした。
でも、ファイナリストを決めるだけでもとても辛かったと実行委員側は思っていました。市民の方があまりにも素晴らしいごみ削減アイデアを出してくださったので、全員に”循環市民賞”をお渡しすることにしました。
第2回は、どのような形式にするかは考え中ではありますが、またアワードが近づきましたらお知らせさせていただきます。
表彰式での子どもたちの誇らしげな立派な表情がとても印象的で、最後に幸希さんが語ってくれましたが、大人も子ども一緒に続けていくこと!地球という同じ船に乗っているわけですから、ごみの課題は循環型社会になるまで楽しく続けていきましょう!