これから何を

ここに書いていくのだろうと自分でも思っているのだけど、その時々で心をうばわれた音楽やその音とともにはっとさせられた眺めのようなものを書きつけていくだろうなという気がしています。

世の中には本当によく書けた音楽批評やためになる年間ベストみたいな記事がたくさんあるので、いったい自分の書くものにどれだけ意味があるのか、まあないよな、とは自覚しています。でも意味や完成度は求めなくてもいいんじゃないかなと少し開き直りました。だってそういうのは他の人に任せればいい、こんだけたくさんの読みものがあふれているのだし、素晴らしい記事を書く人たちには今からがんばって追いつくというものでもなく、そもそもここに何かを書くにあたってはあまりがんばりたくはないのです。それは自分の動機ではないなと思って。

音楽が素通りしていかずに自分の中にちゃんと響いたとき、それによって自分の何かがわーっと共鳴して震えるような感覚、瞳孔なのかチャクラなのか分からないけど、どっかがくわーっと開くような感覚、音楽好きな人なら誰もが味わうようなものだと思うけれど、それってその都度すごく個人的な経験であるうえに、ずっと続くものではなかったりするんですよね。いつか忘れてしまったりする。だからそんなこぼれる砂みたいなものだからこそ、あえて記録してもいいのでは、と思い至りました。

じゃあ純粋な記録として、自分だけの覚書として誰にも見せず残していけば、とも考えたのですが、わたし自身が他の人の発信するものにインスパイアされることがすごく多く、その「見せてくれる」という行為に対してありがたみみたいなものを真摯に感じているので、わたしもやってみようかなと厚かましくも思ったわけです。

この場所が誰かの役に立てばうれしいし、そうでなくても自分にとっては「何かを好きだと思った瞬間」をまさにフレッシュな時に切りとって残しておける装置みたいなものになればと願っています。

アイコンの写真はわたしの小さな水槽で暮らしているアカヒレと水草です。週に一度はざっくりとした砂利の掃除をしないといけないのですが、意外に面倒くさいと感じることもなくむしろ気が休まる作業だったりします。水槽いじりをしながら音楽を聴くときは、気持ちが落ち着くようなものを自然と選びたくなります。プレイリストとかでなくアルバム一枚をかけっぱなしにしてやっています。最近しっくりくるのはこのアルバムです。ギターがメインのインストで、音の余韻がなんともいい感じなので、無意識に水の中にいる感覚に結びつくのかもしれません。ジャケ写はすんごい荒野な感じなんですが。

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ではまた。


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