日記
9/11(金)
アメリカでテロが起きたとき、僕は小学校3年生くらいだったかで、朝学校に行くと先生がとても悲しいことが起きたというようなことを朝礼で言っていたようにおもう。事情のよくわかっていない子供だった。テレビでよく耳にする「ウサマ・ビンラディン」をへんな調子で口にして、父親に「ふざけてそんなことを言うもんじゃない」と言われたことがある。
大学1回生のときからの付き合いのTはこの日が誕生日だから、社内システムのチャットで、今日は特段の予定がないことを確認してから飲みに行こうと誘った。ちなみに彼は以前書いた「クラゲ」という小説の登場人物のモデルのひとり。駅前の成城石井でグレンモーレンジィを買って渡した。何軒かはしごして、立ち飲み屋で飲んでいたら近所に住んでる別の友人たちも合流してきた。写真左端がTです。
Tのおごりで飲み比べ大会をした。プレミアムモルツとアサヒザリッチは味が似ているということをみんなで確認できた。ちなみに僕は全部外した。何を飲むかということはそんなに大事じゃないのかもしれない。
9/12(土)
妻とデートした。フルーツのパフェを食べた。好きなフルーツも好きじゃないフルーツも載っていて、僕は妻のも含めて2人分のスイカとメロンを食べた。隣の席のひとが、テーブルの上にふくろうのぬいぐるみを置いてパフェを食べていた。
蔦屋書店に行ったら『ビギナーズラック』がたくさん置いてあった。売れたらいいな。小説を2冊と、料理本を買って、すこしだけお酒を飲んで帰った。夜は佐藤佐太郎全歌集をすこしずつ読んでいく読書会。『しろたへ』は戦時中の歌集だ。歌人は戦意高揚歌の存在によって戦後に糾弾されたわけだけれど、佐藤佐太郎の戦争詠は、まわりの戦意を高揚させるというよりは、佐太郎の戦意が高揚している感じがした。あの時代、正直に生きるというのはどういうことだったのだろう。わたしが正直に生きてつくる短歌は、歴史にどう接続していくのだろう。
12時までzoomで話し込んでから寝た。昼間に言われた、「きみは自分のこと嫌いになったりしないの?」という言葉を思い出しながら寝た。
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