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イタリア人の死生観。
昨日の夕方、嫌な事があって、それにまとわりつかれた夢にうなされ、起き抜けに妻から辛辣な一言を食らった日、ロシア映画の観賞を変更。
ここは、ここはおバカなイタリアンコメディで気持ちを立て直すしかないと、雨模様の茶屋町までくりだしました。
いかにもイタリア人らしい主人公パオロが
天国の受付でしょうもない言い訳で92分の命の延長戦を勝ち取る。
パオロはホント、ダメ男。もっとも浮気相手の女性たちもそれなりに性に開放的ですけど。
この男まるで計画性なく場当たり的で享楽的。ダメで下らない、責任感ないし、そのクセ変なこだわりはある。なんせ底抜けにノーテンキなんです。
そんな男が人生のアデショナルタイムの92分で人生の整理をするだけのお話なんですが、これが実にカラッとしてるんです。
日本人、無神教ながら仏教的史観でセメント漬けにされている小生とはまるで180度違う死生観。
でもなんかいいんです。シンプルでポジティブ
イケメンだから、
ママ友や取引先の子持ちのキャリアウーマン、娼婦と簡単に関係を持つ。
子ども時分の回想、憧れの彼女は隣のお姉さんかしら?それとも母親??
アガタも魅力的だし、踏み切りの件は最高です。
そして、ノーテンキな明るさが運命を変えてしまう。いや、ちょっと違うな…。
あれは、一度死んで、家族を大事にするという人生を改めて生き直すという事なんでしょうね。
気持ちが前向きになりました。
ジャストミートの作品でした。