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小説家になろう、カクヨム、ノベルデイズのPV数比較【最も早く1万PVに達したのは?】

 とある小説を、「小説家になろう」「カクヨム」そして「ノベルデイズ(NOVEL DAYS)」に同時期に投稿し、どのようなPVの伸びになったのか? という実践的なレポートです。

 最も早く1万PVに到達したのは、いったいどの小説投稿サイトだったでしょうか?!

 結論から言うと……最も早く1万PVに到達したのは、意外にも「ノベルデイズ」でした!

 その経験を踏まえて、「小説家になろう」「カクヨム」と「ノベルデイズ」の各種小説投稿サイトの特徴の比較、及びPVに関する傾向と対策について、私見を述べたいと思います。

まずはじめに、作品の特徴

 これらのサイトに投稿したのは、「何者でもない者たちの物語:烈火の魔女と本読むゴブリン」という冒険ファンタジー小説です。わりとシリアスで大人向けです。

 古典的かつ重厚な本格ファンタジー作品であり、いわゆる流行りの「なろう系」「テンプレ系」ではありません。基本、ライトな読者にはほとんど読まれず、PVは伸びにくいジャンルです。チートやハーレム、ざまぁなど、ありません。努力と成長の物語です。

 ですので、テンプレとは無関係の重めの作品、古典的な王道ファンタジー小説、純文学、エッセイ、詩などを書かれている作家さんの参考になるかと思います。

「小説家になろう」の結果

 圧倒的な読者数を誇る「小説家になろう」。もっともPVが伸びるのが早いかと予想していましたが……いや、伸びるのは伸びるんです。後述のように、「カクヨム」に比べるとその差は歴然です。

 ですが、「ノベルデイズ」において10000PVをオーバーした時点で、「小説家になろう」のPV数は5740でした


 「カクヨム」に比べれば読まれます。小説を読まれたい、という作家さんであれば、掲載しておくべきでしょう。けれども、読者の反応は薄く、PV数ほどの手応えは感じないという特徴があります。また、サイトもカクヨムやノベルデイズに使うと使いにくいです。

「カクヨム」の結果

 
 「カクヨム」は、とにかく読まれない、という特徴があります。初期のころ心折れるレベルなのは、様々なページで指摘されている通りです。なので、カクヨムのPVが伸びないだろうというのは、予想の範囲内でした。

 「ノベルデイズ」におけるPV数が10000を越えた時点での、「カクヨム」のPV数は、1815でした。「小説家になろう」の1/3、「ノベルデイズ」の1/5ほどです。


 「カクヨム」、とにかく読まれません。流行りのジャンルでなければ、なおさら人の目に触れる可能性は低いでしょう。

 けれども、PVの少なさのわりに、読者の反応がもらえるのが「カクヨム」の特徴です。これはかなりのモチベアップに繋がります。また、他サイトに比べて、作家さんどうしの交流が多いように思います。似たジャンルの作家さんと交流することも、様々なインスピレーションをもらえたり、モチベアップに繋がったりします。
 
 以上の点から、「カクヨム」はけっこう面白いです

 私のようにずっと一人で小説を趣味書きしてきた者にとっては、ちょっとした文芸サークルのような雰囲気が味わえる貴重なサイトです。

「ノベルデイズ」の結果

 「ノベルデイズ」は、講談社が運営しているサイトとされますが、かなりマイナーな存在です。小説投稿サイトとして、上位に出てくる存在ではありません。

 しかし、「静かに小説を書きたい人におすすめ」という口コミを見て、小説を書き置いていたところ……ものすごく意外なことに、このサイトが最もPV数が伸びたのでした。

 10000PVを、このマイナーサイトがはじめに達成するとは、予想だにしませんでした!「小説家になろう」の約2倍のペース!

 ただ、「小説家になろう」と同様に、読者の反応は薄いです。本当に10000PVも読まれているのか?という反応の薄さです。まさに、「静かに小説を書きたい人におすすめ」というのに相違ありません。そして、反応が薄くとも「読まれる」ということはモチベアップになります。結果的に、「ノベルデイズ」に投稿しておいて良かったなと思います。

 ノベルデイズは、小説家になろうやカクヨムに比べると、テンプレ系作品は少なく、かつ作品レベルがおしなべて高いように思います。個人的には良質なサイトだと感じますので、もう少し読者も作者も楽しめる工夫が増えればなお良いなと思います。

 ノベルデイズのもう一つの特徴として、表紙を自分で作れるということがあります。表紙は、視覚的にどんな作品であるか伝えることができるので、ある程度自分でデザインできる人にはメリットとなると思います。(テンプレもありますので、自分でデザインする必要は必ずしもありません)

 ということで、ノベルデイズは意外と読まれた!という衝撃的な事実を、ここに述べておきたいと思います。(恐らく、テンプレ系作品を好まぬ作家さんや読者さんが多いのだと予想します)

ちなみにNoteの結果……

 「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルデイズ」にほぼ同時期に掲載した、「何者でもない者たちの物語:烈火の魔女と本読むゴブリン」。50話中40話まで、このNoteにも掲載しています

 ノベルデイズにおいて10000PVオーバーを達成した時点での、NoteのPV数は……712 (泣)

 小説家以外のクリエイターが多いNoteというプラットフォームにおいては、「小説を目的としている以外の人にも目がとまる可能性がある」というのが最大の魅力である一方、蓋を開けてみたら全く読まれないんだな、というのが明らかになりました。

 砂漠で傘を売っても、売れるはずがない……のか?

 あるいは、なにか、やり方が間違っているのか!? なにか間違いがありましたら、どなたかご教授ください!!

 なお、「何者でもない者たちの物語:烈火の魔女と本読むゴブリン」、指輪物語(ロードオブザリング)を彷彿とさせる、古き良き王道西洋ファンタジー作品です。テーマ、「それは希望の物語」。どうぞお読みください!

Note版。

カクヨム版。

 ということで、Noteにおける小説投稿はほぼあきらめつつあります。

 なお、「何者でもない者たちの物語:烈火の魔女と本読むゴブリン」の源流となる物語(時系列的には後ろの時代になりますが…)である、「サントエルマの森の魔法使い:烈火の魔女」は、KDPにて出版しています。

それほど長くなく、サクッと読める感動の物語です。「これも、希望の物語」。努力と、成長と、感動のエッセンスがぎゅっとつまった、冒険物語、とある講評でも好評でした!!

あらすじ:
サントエルマの森は、優れた魔法使いのなかでも、とりわけ優秀な選ばれし者のみが学ぶことを許される聖なる地です。

23歳の若き女魔法使いラザラ・ポーリンは、サントエルマの森では落ちこぼれでした。

ポーリンは、実力を証明するために、〈影の魔法〉という失われた魔法の探索にでかけます。それは、会ったことのない父の影を追う旅でもありました。

荘厳な鐘の音が鳴り響く街マーグリスにたどり着いた彼女は、〈ファーマムーアの墳墓〉で試練に望みます。地下迷宮の最奥の〈光と影の地平線〉で、彼女は父と影の魔法に関する恐るべき事実を知るのでした。

これは、希望に満ちた冒険譚であると同時に、時を超えた父と娘の物語です

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