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Vol.31 向こう見ずの勇気は要らない

皆さん、こんばんは!
新聞の社会面を読んでいると、夏山の遭難事故について書かれた記事をたまに目にすることがあります。遭難は転倒、滑落、転落が最も多く、次に道迷い。これらの2種類の遭難者数は全体の8割に上ると言われております。

現在は趣味でトレイルランニングをしていますので、登山の知識や怪我による対処法はある程度心得ていますが、時折危険な場面に遭遇することもあります。トレイルランニングをする前の話になりますが、一度だけ道迷い遭難の一歩手前を経験しました。

志々島という周囲4km程の小さな島を観光していたときのことです。潮が引き、磯辺が見えてきたのでどこまで歩けるのだろうと興味が湧き、磯伝いを敢行。一人で黙々と進むと、2km進んだ先で切り立った崖が立ち塞がったので、戻るのは億劫だと感じ、そこから山の急斜面を登ってショートカットを試みました。

急斜面を20m程登り切ると、藪が一面に広がった場所に立っていることに気づきました。戻れば急斜面に足を取られて転落する可能性が高かったので、やむなく藪の中を進むことに。次第に藪の密集度が高くなり、遂には方向感覚すら掴めなくなりました。

不安と恐怖の念に苛まれながら彷徨いましたが、最後は運良く集落へ出ることができました。11年前の出来事ですが、今でも強烈に記憶に残っています。

皆さんは決して真似をしないで欲しいと思いますし、向こう見ずの勇気は命を落としかねないことを強くお伝えしたいです。

日々是好日