
人間にできて人工知能にできないこととは?
少し前にChatGPT-4oが発表されてかなり便利になり、いわゆる「人工知能」も知能らしくなってきた。カバーできる仕事の範囲も広がってきた。
「クリエイティブな仕事は人間にしかできない」などと言っていた人々もその考えは揺らいできているのではないだろうか。確かに、AIの作るイラストや文章はおぼつかないところはあるが、あの程度のものも作れない人間が大半なので、優秀なクリエイターを置き換えるまではいかなくとも、普通の人間の代わりをするくらいはできる。ちなみにこの記事のイラストはGPT-4oに「人間にできて人工知能にできないこととは?というテーマでイラストを描いてください」という指示を与えて作ったものだ。
今後、AIが直接メールを書いたり電話をしたりWEBからクラウドサービスを使えるようになるだろう。そうすれば、「今日の夕食はそのへんのミシュラン取ってる寿司屋を予約しておいてください」とか、「スマホアプリを作れるエンジニアを年俸700万くらいで採用しておいてください」なんていうざっくりとした指示で仕事を完結してくれるようにもなるだろう。
頭を使ってやる仕事をAIに置き換えられると、人間は頭の良し悪しや知識によって差別化できなくなる。それでもまだ人間にしかできないことはあるのだろうか。何を努力すれば収入をアップすることができるのだろうか。
将来も、高級なサービスというものはあえて生身の人間が提供することが考えられる。例えば高級ブランドの店員や高級レストランのシェフや店員など。製造業でも、あえて職人の手作りの製品に付加価値を付けることもできるだろう。そのような分野で高い能力を発揮することができれば、「人間であること」そのものに意味があるので、従来以上に価値のある仕事ができる。
あと、もっと簡単に誰でもできるのは、権利を持つということだ。今のところ人工知能はどんなに優秀になったとしても法律上人権を持つことはできない。当然、選挙権はないし、土地や会社の株の所有者になることはできない。土地の家賃を受け取ったり株の配当を受け取ることはできないのだ。他にも、何らかの規制があって、特殊な権利がないと参入できないビジネスなどもある。そういう何らかの権利を手に入れておくべきだ。ただしAIによって意味のなくなる権利や株式もあるので、どんな権利を獲得すればよいかはよく考える必要がある。
これから仕事を機械に任せるようになると人は趣味に時間を割いて趣味に生きがいを求めるようになる。そこにはやはりコストがかかるので、これからの新しい稼ぎ方というものを考えておいた方がよいだろう。