なぜかアルバイトかけもち5個!?+本業アラフィフ女性がサハラを目指す⑤
「お金最優先にした結果、寝込む羽目に。④」でも書いた通り、お金最優先は止めて今の暮らしや今を楽しむことも大事にすることにした。それなのに、気づいたらアルバイト5個かけもちしてた…
仕事はご縁
お金を貯めようと思ったとき、以前やっていた季節労働の農家さんに声をかけて、毎年恒例の単発バイトを復活させた。こちらはほんまに単発なので、その日だけがんばればよし。早朝から仕事するけど、朝食、昼食、おやつ付き! おまけに行くと喜んでくれるし、久しぶりに会う人たちとの会話も楽しい。体力を使うハードな仕事やけど、毎年この時期だけの超単発バイトだ。
珍しく電話が鳴った。画面に出た登録名は、久しぶりに会いに行こうと思っていた人。
「忙しいと思うからダメ元だけど…」
とお仕事の相談。どうやら私は、「忙しい人」と思われているようだ。まぁ暇ではないけど、興味があること、新しいことは率先して挑戦したい質(たち)なのだ。それやりたい! と思った私は、サハラに行くためバイトに励んでいることを話し、仕事を受けることに。
ちなみに、5個の中に含まれていないが、これから新しく始める仕事がもう一つある。こちらも知人の紹介で、それやりたい! と思えたもの。だから積極的に関わっていきたいし、始まるのが楽しみな仕事だ。
ありがたいことに、本業のライターでも新しい仕事をいただいた。こちらもうれしい限りで、わくわくだ。
でもさすがに、これら5個のバイトをずっとキープすることはできない。サハラのためにどれも続けるが、サハラのあとはどうしようか。
お金とやりがいは反比例
比較的時給や待遇がよくて、シフト制やし仕事にも慣れてきたし、この収入が続いたら色んな意味で安心感もあっていいなと思うけど、わくわくどきどきも、やりがいもなく、あるのはお金とシフト制という自由だけだ。人には恵まれているので、どの仕事もそこで働いている人たちはみんなそれぞれに一生懸命でいい人たち。だが、仕事内容だけをみると、やっぱお金のため以外にやりがいがない。
楽しくてやりがいを感じる仕事は、時給だけを見ると全然よくない。一日24時間という限られた時間を割くのなら、効率だけを求めるのなら、この仕事は選ばないだろう。
それを言い出したら、都会にいる方が断然稼げるし効率がいい。お金を最優先にしない、効率化だけを求めないことを選択したからこそ、今ここでこうして、薪中心の暮らしをしているのに。何を今さら、お金や効率を求めているのかと、自分に突っ込む。
移住当初はお金と暮らしの間で大きく揺れて、暮らすためにはお金も必要と思ってお堅い仕事をしてみたりもしたけど、結局は住んでいる場所が都会から田舎に変わっただけで、これじゃ何も変わっていないと思い直したものだ。久しぶりにあの頃の感覚を思い出した。
サハラ砂漠でらくだと野宿する日々
今いろいろ考えても、先のことはどうなるかわからない。サハラではらくだと一緒に野宿する日々を送る予定だ。今の暮らしとは全く違う別世界で、自然のなかで野宿する日々を過ごしたら、自分の考えがどう変化するのか。きっと、今の価値観や選択に変化が起きると思う。
だから、今はサハラに行くためにバイトや仕事に励むしかない。その先のことは、今の私には決められない。
トップ画像は、丸太を使ってシーソー遊びをする現地の子供たち。そこに観光客が加わったら、一気にバランスが崩れちゃった瞬間。何事もバランスが大事。お金だけでも、やりがいだけでも、効率だけでもない。どれも大切やからこそ、自分に合ったバランスを探して保てるようにしないとね!