ぐるぐる🌀

おくりもの は よく考えてしまう。まさに沼。
その沼にハマらないように、直感を信じる。
ようにしている。けれども 考えてしまう。

「この色が似合いそう」とか
「この形で渡そう」とか
「渡しても迷惑にならなそうなものを」とか
頭に　浮かんで  よぎっては　立ち止まる

喜んでほしい。喜ばなくとも使ってほしい。
使わなくても、売り飛ばさないでほしい。
段々と思考がネガティブになりながら、選んでいた。
でもでもやっぱり 喜んではほしい よな

何かのお祝いや心がウキウキする日 のおくりもの。
いつも、一輪の花を渡したくなる。
大抵の場合は、理由をつけてやめてしまうけど。
選ぶときは、花言葉なんかも調べてみる。
結局は「こんなの誰が考えたんだよ」とか思いながら
都合の良い解釈をする。

「やっぱり迷惑かな…」
「アレルギーとかないよな？」
「自分が渡したいと思ったものを渡すんだ！男に二言はない！」

そんなこんな　やっとの思いで買って、品の入った袋を受け取る。
店員さんに言う「ありがとうございます！」
これは、気持ちがこもっている方の言葉だ。
さて、渡しにいこう。

気分はまるで、はじめてのおつかい。
誰にも 
盗まれないように　汚れないように　壊れないように
自分よりも大切にしながら慎重に運んでしまう。
「喜んでくれるかな」
というワクワクは5分で終わる。
「不快にさせたらどうしよう…」
「買っちゃったんだから渡すしかない！」
「きっと喜んでくれるはず！」
自分に言い聞かせる。

渡した後の
「こんなに素敵なものを、どうもありがとう。」
この言葉を本当だと信じて、
誰よりも嬉しく 幸せになる。
そう。僕は単純な人間である。
だから時間が経ってもその日は一日中
きっと ずっと  ニヤけ続けているだろう。