Awa'Toriのビジョナリーたち：彼らの起業物語
起業家になることは容易ではありません。特に、変革をもたらすために起業家になることは一層困難です。Awa’Toriの創立者であるブッキー・アデジョビと清子ンバコは、その起業家としての道のりを語ります。彼女たちは単なる起業家に留まらず、クリエイティブな活動を通じて、日本における「Made in Africa」という概念を再定義しようとしています。そのこれまでの歩みと、どのように手を組み、日本とアフリカの両地域にインパクトを与えたかを語る物語は、感動とインスピレーションをもたらすことでしょう。
Awa’Toriの物語は、二人の女性が創造的な産業を通じてアフリカに対する認識を変えたいという熱意から始まりました。彼女たちの共通の情熱は、新しいものを築くという決断を容易にし、Awa’Toriの誕生につながりました。
ブッキーの旅：日本で芽生えた火が灯る
ブッキーの日本での旅は、大阪の関西外国語大学での留学生時代から始まりました。そこで、ビジネスを探求する興味が芽生えました。彼女は企業の世界とグローバル市場を理解するためのクラスを受講し、ネットワーキングイベントに参加してプロフェッショナルや起業家と出会いました。そのごろ、彼女が「翌日に死んだらどう覚えてもらえるのか？」っていうことで、遺産を残したいという欲求を刺激されました。”
ブッキーはどのように世界に持続的な印象を残したいかについて、数多くのアイデアを持っていました。彼女の頭の中にはレストランの開業、不動産事業、そして腕時計ブランドの立ち上げなど、様々な可能性が広がっていました。腕時計ブランドに関しては、スケッチしたデザインのコレクションがあり、期待されるブランドのロゴも作成していました。このコンセプトに基づき、カナダの時計メーカーのオフィスに電話をかけ、自分のデザインを使って腕時計を実現してもらえないか相談することにしました。
「電話の向こうで、腕時計作りのことを聞かれていると想像してみてください。電話口でニヤニヤしているのが聞こえたような気がしました……。」とブッキーは語ります。
無論、否定されました。しかし、ブッキーのアントレプレナーの心はまだ燃え続けていました。
ピースを見つける：リクルーターから運命の出会いへ
一年後、ブッキーは修士課程を目指し、再び日本へ戻りました。その時点で彼女の論文は「日本のニッチなファッションデザイナーの市場参入戦略」でした。ファッション界との知識は浅いと感じましたが、先生のつながりのお陰ででファッションウイーク東京でのインターンシップを取得しました。
同志社大学で修士号を取得後、カナダに帰国し、リクルーターとして再び日本に戻りました。多くのことを学びましたが、自分を持つ熱心に合う仕事をやりたかったです。以前のインターンシップからの人脈を活かし、東京ファッションウイークのディレクターである篠田あきこに連絡を取り、Awa’Toriのアイデアがどんどん固まってきました。さらに進歩し、成功を収めるためには、一人では足りないことに気づきました。
清子の旅：プレキンダー教室からファッションの最前線へ
清子の起業家への道のりは、真っ直ぐではなく、多様な経験を経て最終的にAwa’Toriを共同創立することに至りました。彼女の子供時代の夢は、アンバサダーの妻になるという今では笑い話のようなものも含め、多くの職業をチェックリストに載せることでした。
清子の旅はファッションの世界から遠く離れたところから始まりました。東京の広尾にある国際学校でプレキンダーの先生として働いていました。そこで、外交官や重役、国際的な家族など、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と交流する機会に恵まれました。やがて、海外からの駐在員が独特な体型やスタイルに合った衣装を見つけるのに苦労していることに気づきました。アジア市場の標準的な商品では対応できないニーズが存在していたのです。
毎日のように彼女のファッションセンスを褒められることが多く、それがきっかけで清子はビジネスの可能性を見出しました。
ファッション：興味から影響力へ
ファッションへの興味をビジネスにする可能性に魅了され、彼女は大胆な手段を取りました。研究ののち、ケリー・ルンドバーグに連絡を取り、ビジネスアイデアをの概要を共有しました。驚くことに、メールを送った30分以内でケリーは指導者になると賛成しました。この予期しないつながりが、パーソナルスタイリストとしての道を開くきっかけとなりました。
ある日、友人とのランチでビジネスアイデアを共有していると、意外な反応を受けました。「なんてこと！私のスタイリストになってくれない？ショッピングが嫌いだけどファッションが大好きなんだ。」その友人は、ジャマイカ大使の妻だったのです。口コミで彼女のクライアントが増え、この運命的な出会いからビジネスが広がっていきました。
「自転車に乗って、スタイリングビジネスのチラシを郵便受けに入れ、誰にも怒られないように祈りながら走り回っていました。」
スタイリングサービスへの需要が増え続け、清子は人生を変えるような決断を迫られました。彼女は教職を辞め、新たな情熱に専念することを決意しました。
ブッキーと清子: 2つの起業家精神の旅
メディアや出版企業での経験を持つ清子は、自分のアフリカに対する認識が日本の一般的なイメージとは大きく異なることに気づきました。カメルーンで生まれ育った彼女は、自分の血統を誇りに思っていました。この認識の違いは、人々に教える機会となり、インパクトを残す機会でもありました。
共通の目標を持ち、その物語を一歩一歩変えていきたいという熱意を共有していたブッキーと清子が出会い、アイデアを共有し合うことは当然の流れでした。幾度もの深夜の会議、閉ざされたドアの向こうでの議論、そしてラーメンを食べながらの話し合いを経て、Awa’Toriが誕生したのです。