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うらめし01 「キャベツパン」
インスタグラムに載せたくなる「おめかしめし」が好きだ。そして、その裏で食べている「うらめし」は、なんというか、愛おしい。ふだんは写真を撮ることすら忘れがちな「うらめし」を、なんとか記録に残したいと思っています。
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気づけば、市販のドレッシングを買わない暮らしがもう長い。冷蔵庫が小さすぎて置く場所がないのが主な理由だ。ちなみに冷蔵庫は学生時代に後輩から譲り受けたミニ2ドア式を25年以上使っている。最近よく水が漏れているのが「もう引退させてくれぇ〜」という涙のようで辛い。私が大きな冷蔵庫を買えるようになるまで、まだまだ、まだまだがんばってほしい。
先日、そんな我が家にドレッシングがやってきた。友人が「バッファローウィング用のソース一式を買ったんだけど、大量すぎて使いきれないから」とジップロックに小分けしてくれたものだ。ふむふむ、これなら隙間ににゅるりと格納できるぞ。
バッファローウイングとは、揚げた手羽先にホットソースを絡め、ブルーチーズドレッシング、バターミルクランチドレッシングという2種類の白いドレッシングにどぼんと浸して食べるという、ちょっと頭の悪い感じの料理。今回初めて知って作ってみたら、ビールにめちゃくちゃ合っておいしい。生のセロリとニンジンを添えて合いの手につまむというのも気に入った。
で、改めて思った。「ドレッシングうまーい!」と。自分じゃ絶対作れない複雑な味で、それがちょっと袋を開けただけで食べられる。すげえ。
特に、バターミルクランチドレッシングがいい。ご陽気な名前もジャンクっぽい味も気に入って大事に食べている。コンビニやスーパーで売っている千切りキャベツに絡めた雑コールスローは毎日食べたいくらいだ。でも毎日使うとドレッシングがなくなるので、今のところ週2くらいで我慢している。小さめのボウルに山盛り作って「いっぱいあるように見える……」と自分をごまかすのが常だ。
前回はふと思い立って食パンにのせてみた。焼きもせず(瞬きもせず)、ただのせただけ。これがミョーにうまかった。やわやわでほんのり甘い食パンに、シャキシャキッとしたキャベツ。そしてバターっぽくもミルクっぽくもないけどなんだか粉ミルクっぽいドレッシングの味。
ひと昔前の私なら「カツ! カツのせるの忘れてるよ! キャベツだけってアンタ……」と発奮しただろうが、キャベツだけで満足するなんて私も大人になったものだ。
……いや、やっぱりカツのせたらもっとうまいんじゃね? 今度やってみよう。