
「ソニックフロンティア」クリア。ざっくりとした感想。
なんだかんだ発売日に買ってからず――――――っと放置していた「ソニックフロンティア」。カービィWiiDXをクリアしてようやく着手する足の遅さだったが、ようやっとクリアできたので感想を書く。あくまで個人の感想なので深く考えないでね。
プレイ時間は27時間ぐらい。難易度は当初アクションだったけど物足りなくなったのとラスボス戦がカットされる話を聞いたのでリスキーに変更。言語は日本語版(ぶっちゃけ一番後悔した)。
【ざっくりとした今回の話の流れ】
今回の黒幕は“天の声”さんこと「ジ・エンド」。何か星々を回って破滅の光的なアレで裁きを下している存在。
で、そんなやべーヤツがカオスの祖先である異星人たちの星を強襲。異星人達は「巨神」と呼ばれる汎用人型決戦兵器を用いて対抗するも、あえなく敗北。巨神によってジ・エンドを封印し、カオスエメラルド共々命からがら地球へとやって来る。
死に体の異星人は自分達の文明と巨神をスターフォール諸島に封印した後、エメラルドの管理を原住民である「エキドゥナ族」に託し滅亡。エメラルドの神殿は兎も角マスターエメラルドの出自が明かされないまま。何と元々地球にあったらしいことが示唆されている。
時は流れ、スターフォール諸島に眠る異星人のテクノロジーを手に入れる事を目論むエッグマンが、技術の中枢である電脳空間に制御用AIを送り込みコントロールを試みる。古代遺跡の再起動に成功するが、電脳空間が暴走。エッグマンまでも電脳空間に放り込まれる事になった。
電脳空間に送り込まれた制御用AIはセージに変化。異星人の遺した情報からスターフォール諸島にジ・エンドが封印されている事を知る。ジ・エンドに対抗する方法がない現状、セージはエッグマンの身の安全を第一に行動するようになる。セージの体は現実で動けるようになるが、ジ・エンドの浸食により白青と赤黒のツートンになる。
一方で我らが主人公ソニックは、テイルス達と共にカオスエメラルドの反応を追って同じくスターフォール諸島へと向かっていたが、途中で乱気流(磁気嵐?)が発生。空に開いた時空の穴に吸い込まれ、ソニックたちもまた電脳空間に。ソニックだけ電脳空間を完全に脱出するが、ジ・エンドに浸食されたサイバーエネルギーを取り込んだため終盤まで苦しむ羽目に(要はセージに近い状態)
一方で何故かスカイサンクチュアリにいたナックルズを電脳空間に放り込むセージ。前述のようにエッグマンの身の安全を確保する為に、カオスエメラルド制御用のマスターエメラルドと、それをコントロールできる存在が必要だったのかと思われるが、真相は不明。
スターフォール諸島を走り回りながら仲間を解放しつつ、ついでとばかりにギミックを解いて行ってしまうソニック。セージからすれば世界滅亡の手先にしか見えないので、あの手この手でソニックの行く手を阻む。エメラルドをブースター兼制御装置にして巨神まで使ったのに、スーパー化に逆用されてしまうセージちゃんマジ哀れ。
仲間たちも無能ではないので、それぞれのやり方で地力脱出していた。サイバーエネルギーはないので檻からは出られなかったが、そこはソニックが解放。というか純粋な解析で脱出しているテイルスとエッグマンはやっぱり科学力オーバースペックだよ。流石宇宙艦隊率いるだけある。
ソニックが島を駆け巡りエメラルドを入手、最後の一個を
隠し持っていた卵から渡され、スーパーソニックで巨神シュプリームを撃破。そのままスーパーソニック&シュプリームに乗り移ったセージのタッグでSTGを経て決着。エンディング。ソニック達はスターフォール諸島を去り、エッグマンはシュプリームと共に散ったセージのサルベージに成功。こうして卵の愉快な仲間たちがまた一人加わる事になった。
良点
トレーラー時代から予想していたけど、やっぱりソニックのスピードでオープンワールドを走り回れるのは楽しい。一応ファストトラベルもあるんだけど、ピンポイントで飛べないのとソニックの移動速度が速いから走り回った方が早いケースすらある。あと従来のソニックでもあったグリッチ挙動が若干残ってるのも趣がある。とりあえずブーストで突っ走って二段ジャンプ連発してると何故か登れてしまったりとか。
アクションステージは各エリアに7~9個存在していて、基本的にはそこまで長くはない。「ソニックの記憶から再現した」だけあって過去作の構造をそのまま持ってきてるので、過去作プレイヤーからすると懐かしさ万歳。特にわかりやすいのだとシティエスケープとメタルハーバー。特にメタルハーバーがプレイできたの嬉しかった。白の時空だとできなかったからなぁ。ミッションも(一部除いて)そこまで難易度は高くないのも初心者には嬉しいポイント。(尚エクストリームは…)
ストーリーは久々のアドベンチャー系統。重厚でシリアスな話が繰り広げられる。今まではストーリー軽視のクラシックソニックだったりフォースの短さだったり不満点が多かったが、久々にまともなストーリーになった。新キャラクター・セージとDr.エッグマンの親子愛にも注目。
超久々にスーパーソニックが活躍。カラーズだったりロストワールドだったり、今までのシリーズはなんだったのかとばかりに扱い悪かったもんなスーパー化。フォースなんてファントムルビーで隕石落ちてきたとき「いやスーパー化しろよ!シャドウもいるし、テイルス達もできるだろ!?」って思ってたから。
BGM。特に巨神戦でボーカル付きBGMが4種用意されてたのは驚き。やっぱスーパーソニックの戦いといったらボーカル音源かオーケストラアレンジでしょ!逆にフィールドBGMは走り回る爽快感を阻害しない為か比較的落ち着いた印象。
若干物足りなさを感じる点はジュークボックスから流れる過去作BGMがカバーしてくれる。「Sonic Heroes」とか「Rooftop Run」をBGMに駆け巡るスターフォール諸島は最高だぜ!他にも未登場のキャラに関する話がでたり、過去作の事件に言及したりと過去作プレイヤーだともっと喜べる。
欠点
ソニックの挙動がおかしい。前述の高速走行の反動で、ちょっと操作ミスするとカメラすら振り切り画面外へすっとんでいく。特にグラインドレールに乗ろうとする時に一定以上のスピードが出ていると、何故か乗れる判定にならずスルッと抜けて海へ。アクションステージでも同じケースが多発。何度スカイサンクチュアリから叩き落された事か…
アクションステージの難易度設定がバグってるステージがある。特に1-1と1-2が顕著。ショートカットもなく一本道のステージをテクニックだけでクリアしろと来たか。「この先もこのレベルを要求してくんのか…」とげんなりしていたら1-5辺りで超絶イージー難易度に愕然とするまでセット。あとボス戦も場合によっては操作がおかしくなるケースが…
アクションステージのデザインが大きく分けて4種類しかない。具体的には「グリーンヒル」「ケミカルプラント」「スカイサンクチュアリ」「市街地」。あとは背景のテクスチャを弄って誤魔化している。ステージ内容も過去作オマージュがクラシック時代とアドベンチャー2(後は白の時空でのアレンジ)が大半。
ギミックがテンプレートかつ難易度落差が激しい。特に難しいのがボールを輪に叩き込むギミック。3D軸で当たり判定を出している為、少し横にずれるとあらぬ方向へ飛び、少し高さが変わると真下へと飛んで転がっていく。ウラノス島では5つの輪に入れなければならず、リアル1時間弱格闘する羽目に…
ストーリーは前述のとおり重厚なんだけど、日本語と英語で文脈が違っていたり、過去作への言及が削られていたり、やけに説明的だったりする。どうもローカライズが直訳ではなく意訳になっているのが原因らしいけど、おかげてキャラが崩壊しているシーンが結構… エッグマンとセージの関係性も英語版の方がわかりやすい。
もう定番になってるからあんまり大きな声で言えないけど、ソニック・テイルス・ナックルズ・エミー・エッグマンのクラシック組しか主要登場人物がいないのは寂しい。ビッグはサブキャラとしていたけども、アドベンチャー組とかにも出番が欲しかった。後、エッグマンメカがデスエッグロボしか活躍してないのもなぁ… 当人電脳空間に閉じ込められてたけど。
これは個人的な要望なんだけど、バトルラッシュに何で雑魚と守護者まで入れちゃったの。BGM堪能したくて巨神だけ戦いたかったのに、雑魚と守護者で時間取られて次のステージに進めない。というか、雑魚以前に守護者だってフィールドで再戦できるんだから巨神だけでよかったやん… むしろ巨神と再戦させてくれ。
総評
ソニックシリーズ初心者にお勧め。ミッションを全てクリアする必要がない上に一つ一つのステージが短いので、さほど苦戦する事無く進められる筈。いざとなったらビッグの所で釣りをすればストーリー進行用のアイテムは全て集められるしソニックの強化もできるので、ゲームクリアまでなら非常に楽だと思う。100%遊びつくすとなると、それなりにソニックゲーをやりこんでないとキツい所もあるけれど。
ここまで見るの?
個人的にソニックフロンティアをプレイしていて思った部分。レビューとしては上記の「総評」までで完成してるので、ここは読まなくて良いです。場合によっては読み飛ばしててツッコミが入りそうなとこあるし。
日本語の台詞のおかしさが目立ちまくる。序盤の墜落シーンのテイルス君の台詞、「法則を無視した力場で操縦の結果が変化してる!?ロジックの差異が顕在化して因果の底に落ちて行っている!」、英語版だと「うわ!大気が何かおかしい!しっかり捕まってて!」だって聞いて「うわっ…」ってなったわ。他にも従来のソニックだと言わなそうな言い回しが所々で出てくるし…
おかげでソニックもエミーもエッグマンも何か性格変わってる気がする。ソニックはあそこまで大人ではなく自己主義な部分もあるし、エミーは純情娘成分が削られてるし、エッグマンは中村さんも戸惑いながら演じてる感が強い。テイルスは最初以外はまだマシで、ナックルズはまあ普段とそこまで変わらないけど、やっぱり違和感は残る。アドベンチャーから5年後をイメージするといい感じに嵌るね。ソニック20歳。
シナリオもちょっと引っ掛かる部分がある。ソニックが「ドクターって誰だ?」って言ってるシーンがあるけど、あなたの知る限りドクター呼びされてるのってエッグマンだけでしょうが。あれだけシャドウ君がドクタードクター言ってるの聞いてるでしょ(更に言うとソニック自身が「ドクター」呼びしてる時もある)。
上の件もありエッグマンが終始電脳世界で蚊帳の外で活躍がなかったせいで、最後に共同戦線を張るシーンも唐突に挟まった感が強い。Dr.エッグマンって“悪党”ではあるけど“外道”でも“破滅主義者”でもないので、世界崩壊の危機かつ五体満足だったら協力してくれるんですよ。「エッグマン帝国の一員と認める」なんて言い回しは突然の共闘申し込みとしては歪すぎる。「勘違いするな!世界が壊れたらエッグマン帝国も作れんではないか!」ぐらいが丁度いい。あとあのヒゲ、ウラノス島で殆ど役に立ってないんですが。エメラルド集めたの6/7ソニックなんですが。
ラスボスのジ・エンドさん、クリア後に感想漁ってようやく気付いたんだけど、あの人が天の声さんだったのね。道理で仲間に関して答えられなかったわけだ。でもどっかで言及はして欲しかった。高島さんボイスで「汝の役目はここまでだ」とか言ってくれれば察しはついただろう(実際英語版だとジ・エンドの台詞も大体天の声の声優が喋っている)。何せ芳忠さんのボイスが濃すぎて、FGOプレイヤーとしては「ソニック世界のレジライじゃねぇか相棒!」ってイメージが勝手についてきちゃってさぁ…
シュプリームがクソ雑魚だったのはまだいいとして、ラスボス戦シューティングのみはちょっと… カービィでもあんまりやらんぞ?個人的には「セージパート」と「ソニックパート」を分けて欲しかったが、QTEだけかぁ… ソニワドの悪夢再来。
カオスエメラルドの起源が判明し、ついでにカオスの起源も判明したわけだけど、カオスってチャオの突然変異体なんですよ。じゃあチャオって一体何なの…?せっかくなら「チャオガーデン」を復活させて欲しかった。別にアドベンチャー2まで凝らなくてもいい。「星のカービィディスカバリー」のワドルディ村レベルで良いから。
所々過去作と設定変わってそうな部分がある。「エキドゥナ族」、アドベンチャーだと「ナックルズ族」じゃなかった?ファミリーネーム考えると前者の方が正しいんだけども。「エッグマン」の名前もソニックが呼び始めた仇名が定着したってなってたけど、確か元々本名だったような… なお「ロボトニック」性は変わってない筈。
やっぱ過去作キャラもうちょっと出して欲しかった。シャドウだと「まーたシャドウ贔屓か」っていわれるから、ここはシルバーを推す。というか、ジ・エンドが覚醒したら世界滅びるんだから、未来の人たち手伝いに来いって。イブリースの時の動きの早さはどこへいったんだ…?
海外展開が小規模だったからしょうがないけど、絵本シリーズにまったく言及されないの悲しすぎる。個人的に大好きなシリーズかつSwitchには移植困難な作品だから、過去作の中で今まで完璧に忘れられてるのが悲しすぎる。巨神ナイトを倒すときに剣で一刀両断した時には思わず「エクスカリバーに、斬れぬもの無し」って平田広明ボイスが聞こえてきたよ。ソニックは全く言及しなかったけど。
ピンボールはミニゲームで残して欲しかった。
【追記:2024/1/7】
この記事を投稿してから約1ヶ月後の2023年8月、ソニックフロンティアに新しいアップデートが追加された。本編の「アナザーストーリー」と銘打った内容で、ウラノス島以降の物語がまるで別物に描かれている。
プレイ時間20時間越えの超重厚な内容が無料で遊べちまうと聞いて、いそいそとアップデートをし、クリアデータのウラノス島から妙なゲートを通っていざアナザーストーリーへ。
【アナザーストーリーの流れ】
通常ストーリーの場合はソニックが島を駆け巡っていたが、アナザーストーリーの場合はテイルス・エミー・ナックルズが各地を回りエメラルドを回収。エミーはココの管理、ナックルズはジ・エンドに浸食されたプログラムの破壊、テイルスはハッキングとそれぞれの役割に従事。一方でソニックは、試練の塔をクリアして新たな力のフラグを開放していく事に。4つのフラグを開放し、
クソ教官王の試練も突破したソニックはジ・エンドのサイバーウイルスをプラスエネルギーに変える事ができるようになった。そのままやっぱり隠し持っていた卵から最後のエメラルドを受け取り、スーパー化してシュプリーム戦へ。シュプリームを撃破するとそのままジ・エンドがシュプリームを乗っ取る事態に。どうもシュプリームがジ・エンドの封印の中核だったらしい(この辺りは英語版だと言及されている)対するソニックもスーパーソニックが進化したスーパーソニック2になって立ち向かう。
…ギャグじゃないぞ?本当に開発データにこう書かれてたらしいからな?ジ・エンドを追いつめていくスーパーソニック2。シュプリームの持っていたライフルをサイループで奪い、それを構えるDr.エッグマン。ここに来てまさかの卵親父参戦。
通常ストーリーだと役立たずだったのに…エッグマンが照準を合わせ、放たれるソニック弾。
教官王の言いつけをガン無視しサイバーエネルギーを完全に解き放つソニック。そのままいつものようにジ・エンド本体を貫き決着。エンディング。ここからは通常に近い流れ。ソニック達はスターフォール諸島を去る。今回はセージを失う事は無かったのでエッグマンは親子仲良く帰宅の途につくことができた。
ざっくりとした感想/シナリオ面
取り合えずラスボス戦でのモヤモヤポイントだったSTGはオミットされていて良かった。やっぱり最後はソニックが決めないとね。ラスボスがシュプリームのコンパチだったのはちょっとイマイチだったけど。
通常版ではマジでエメラルド1個分しか働かなかったエッグマンが、今回はソニックと共闘していたのも良かった。ソニックを射出する時の照準合わせ、シュプリームの武装をハックしている以上、アレ多分オート照準ないよね?にも拘らずしっかりスナイプできる辺り多芸すぎるぞあの卵。
こっちでは自爆特攻せずきちんと帰還できたセージちゃん。エッグマン一家の末娘として幸せに暮らしてください。できればシャドジェネに出てくれると嬉しいんだけどね!
今回は意訳の類はあんまりないそうで、文脈やキャラの性格もそこまで崩壊してなかったかな、って印象。まあ一か所字幕ミス見つけたんだけど。ただそれでも英語版と日本語版で内容が異なる箇所があるらしく、ソニチはストーリーの推敲ちゃんとやれと言いたい。
アナザーストーリーも含め、今回のソニックってアドベンチャーラインに組み込んでいいのか迷うシナリオだった。ぶっちゃけセージ以外は無くても問題ない内容だしね。シャドゲも似ているが、あっちはSA2で死んだはずのシャドウが生きていた理由が明かされるから消せない。
ざっくりとした感想/システム面
プレイ時間は通常ストーリーも含めて52時間40分。途中ギミックと電脳空間チャレンジに沼ってたのも考えるとまあ予定通り。とりあえずスリルで行こうか悩んだけど、調べると難易度での違いはないみたいなので、取り合えずカジュアルで、詰みそうならエンジョイにするスタンスで行った。現実はそれどころじゃなかった訳だが。
結論から言うと地獄レベルの難易度。一応俺ソニワドトロコンするぐらいにはソニックやってるのよ?特に皆言ってる教官王の試練と各種ギミックはマジで「テストプレイした???」って言いたくなるレベル。
間違ってもエクストリームなんかでやってはいけない。アナザーストーリーにおけるウラノス島はジ・エンド襲来に合わせて防衛体制に切り替わってるらしく、通常ストーリーをどれだけ進めていようと一からマップの穴埋めをする事になる。そしてマップを埋める為にクリアするギミックも難易度が鬼上がりしている。下手すると救済が無かった分教官王の試練よりこっちのがキツい。
上述のようにアナザーストーリーではテイルス・エミー・ナックルズを操作できるようになるのだが、この3人のステータスはソニックとは別。つまりまたLv1から上げなおさないといけない。しかも防衛ウラノス島には紫ポータルが無い為、ビッグと釣りする事での強化も無理。
一応スターフォールがスターフォール+にアップデートされて、各種パワーアップアイテムがドロップするようにはなってるが、それでもLvMAXは至難の業。一方でこの3人、移動手段が無法すぎる。二連大ジャンプに滑空を持つエミー、高度の落ちない無限滑空と機動性の高いドリルライナーを持つナックルズ、飛行とトルネード号で無類の空中移動能力を誇るテイルス。お蔭で終盤はギミックの殆どをすっ飛ばしてエメラルドデバイスに辿り着く有様。特にテイルスは飛行も無限にできたらマジでヤバかったと思う。
そして、そのチート能力持ちを以てしてもクリアが困難なギミック共。ちょっと複雑になっただけの一筆書きはまだマシな方で、時間ギリギリの地点にゴールの設定されているスピードラン、ジャンプの頂点でも接触する可能性のある縄跳び、立地もヤバく数も段違いに増えている飛び石、ボール投げに至っては7つの輪×6方向とかいう人類悪が考えたとしか思えない化け物へと進化している。そして前述のとおりこっちは難易度が下がろうが何度失敗しようが救済措置は無い。悪いが俺は早々に諦めてストーリーに走った。
そしてストーリーで立ちはだかるのがかの悪名高い教官王の試練。その前座の試練の塔も大概やってるけど。内容としては「ソニックの強化をリセットする」「リングを補給できない」「その状況で制限時間以内に特定の敵を倒させる」。当初は全ステLv.1の状態で対応しなければならず、後にアップデートでエンジョイ時に限り攻撃をLv.25まで上げた状態で挑める上、失敗するたびに制限時間が伸びていくため非常に楽になった。
で、教官王の試練においては、前述の条件の下これまでの3体の巨神を連続で討伐していく内容となる。これがかなりの曲者で、リングの補給を断たれた状態で、1秒ごとにリングが減っていくスーパーソニックでの戦いを求められる、事実上のタイムアタックとなっている。きちんと撃破方法を熟知してるかどうかで難易度が月とスッポンぐらい違う。
ラストのジ・エンド戦はシュプリームと同じように見せかけて特定のコマンドを要求してくる、初見かつノーガイドでこれは無理だろ案件。一応2回目以降は表示してくれるようになったが、ナイト戦を彷彿とさせるRボタンとかX+Aとか確かに使ってたけど察しろというのは無理がないか…?
総評
やり込み勢はカジュアル以上でウラノス島の完全攻略に挑戦、ストーリーが気になる勢はエンジョイでストーリークリアを目安に進めるという感じで、プレイヤースキルに応じて遊び方が柔軟に切り替えられるのは良いと思った。後はPS弱者の潔癖症の為にギミックだけ難易度下げてくれればな…制限時間倍にするだけでいいから…