「落ち込み期」に試したい実践的対処法
皆さんは、落ち込みかけたときの対処法を何か決めていますか?
私の場合、2・3週間に1回、1週間は元気の出ない時期があります。
こういう時、
「どうしてなんだ」と原因を探ったり、悩み始めたりします。
同じ嫌なことを何度も繰り返し考え、
しんどい時間を過ごすことになります。
自己啓発本を読んで考え方を変えようとしても、
どうもこの落ち込み自体の回避は難しいようです。
むしろ、完全に落ち込んでしまわないように、
ダメージを受け流し、軽い衝撃で済むように受け身を取る。
そうした守りの体制をとることが肝要に思います。
頭が働かないことが前提となるので、複雑なことはできません。
「こうなったらこうする」ということをあらかじめ決めておくと、
対処がしやすいと感じています。
私が行っている対処法をご紹介します。
セルフコンパッション
(自分を責める考えが浮かんだら、逆にやさしい言葉をかける)繰り返し嫌なことが浮かんだら、注意をそらせるもの、五感を感じて「今」に集中できるもので簡単な行動をとる
(簡易マインドフルネス)悩みを分析するときは、
「なぜ」ではなく「なにがそうさせているのか」という問いをする。
軽い結論やまとめができたら、考えを別のことに移す。調子が悪ければ、行動量を調子のいいときの半分以下に抑える。
実はこれは「~しない」という表現を避けています。例えば、
自分を責めない
悩まない
悩みの原因を探らない
考えをストップさせる
過度に行動しすぎない
無理しすぎない
などです。
人間は、「~しない」と禁止させられると、
そのことが頭に浮かぶことを止めることはできなくなります。
ピンクの像を想像しないように指示された被験者で、
想像しなくなった人は0人という有名な実験があります。
また、対処法の有効な決め方に
「If~Then(こうなれば、こうする)」という形で決めておくと、
非常にシステマチックに対応することができます。
私が対処法を実践する上で、とても役立った2冊の本をご紹介します。
『セルフ・コンパッション』ークリスティン・ネフ
「セルフコンパッション」とは、
「自分に対してあたかも親友にかけるように、
共感と思いやりのある優しい言葉をかけてあげること」です。
「愛する」という概念は抽象的なものではなく、具体的な行動です。
優しい言葉をかけるということは「自分を愛する」行動そのものであり、
その長期的な効果は計り知れないものです。
自己肯定感を上げようとか、𠮟咤や否定をして、
自分を奮起させようという試みは失敗に終わることが多いです。
セルフコンパッションを実践していくと、
まずは逆境でつらいときに優しい言葉をかけ、
自分を愛するというベースがあって、
それらの奮起が役立ってくることに気づかれるかもしれません。
『ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力』ーメンタリストDaigo
本のテーマは、「自分を客観的に見る力をつける」ですが、
反芻思考(同じ嫌なことを繰り返し思い出す思考)の対処について、
章立てて丁寧に解説しています。
私が実践していることはまさにそこに書かれていることです。
2つの本とも、
「考え方・見方をポジティブに変えよう」という観念的なものではなく、
とても実践的なものです。
余計な考えをこねくり回さず、
具体的に行動して対処ができるというシンプルさは、
日常生活に新たな発見をもたらしてくれると思います。
私の生活はかなり淡々としています。
決まった時間に起き、食べ、ルーティンの行動をし、仕事をし、やりたいことリストからピックアップした行動(読書やnoteの記事投稿、動画視聴)をして1日が終わります。
イレギュラーなこと、ストレスのかかることは時折起き、
ルーティンの生活に変化を起こしたいこともあります。
その時、悩みや嫌な考えが体調不良のサイクルと重なって発生しますが、
そこで、先ほどの対処が役立ちます。
変化を取り入れながらも、淡々とした生活を維持することで、
無駄なエネルギーを悩みに費やすことが少なくなりました。
悩みがあっても、日常生活で体を動かすと、
新たな発想が出てくることがありますから、
そうできるような体調に戻るよう、
回復をうながすことが対処法の目的になってくるわけです。
悩みや不安は完璧に消し去ることはできませんが、
対処できたという事実が、自信や希望を与えてくれることもあります。
皆さんも、自分に合った対処法を見つけて、
無理せずに日常を過ごしていけるといいですね。
このnoteがお役に立てると幸いです。