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プレゼンしといたから大丈夫 濱田太貴

希望、です。ヤクルトの。

はまだたいき。高卒3年目。スラッガーです。

2021年3月16日火曜日。たいきは、オープン戦第4号となるホームランを打ちました。

濱田太貴のホームランは、つい見上げてしまいます。夢を乗せたその白球が外野スタンドに突き刺さる数秒間は、ヤクルトファンの至福のときです。
だから私は、ダイヤモンドを一周しているたいきに「はっ」と気づき、急いでカメラを構え直す羽目になるのです。

そして、家で写真整理をしていて、気づくことがたくさんあります。

「たいき、笑ってる」

少し驚きました。それほど表情豊かではないにせよ、たいきの笑顔を見たことがないわけではありません。先輩たちにかまわれ、によによと微笑むたいきの写真はたくさんあります。

しかし、こんな風に吼えるようなたいきを見たのは、初めてのような気がします。そしてそれは、待ち受けているこの人へ向けてのコンタクトなのだということも、すぐ分かりました。

福地寿樹一軍外野守備走塁コーチ。昨季まで同ポジションを務めた河田雄祐コーチが広島へ戻り、二軍チーフコーチだった福地コーチが、一軍へ配置転換となりました。サードコーチャーも、河田コーチの後任です。

試合前、ベンチで福地コーチと話すたいきの姿がありました。

入団3年目。二軍で指導を受けてきたコーチと、神宮でともに戦うことになりました。たいきはもう、神宮の選手になっていくのでしょう。
ハタチの若い野球選手が、スタンドに入ったホームランを見届けながら、ゆっくり走るその先に、「FUKUCHI 73」は居るのです。

だから、しっかり治して、ちゃんと戻ってくるんだよ!私は、文系野球仲間に「ジェームス・濱田!ジェームス・濱田をまずは見てください!」と、ファイターズ・野村佑希とともにプレゼンしといたから。あれだけ連呼しとけば、大丈夫。絶対みんな、忘れない。笑

福地コーチと一緒に、濱田太貴を、ちゃんと待ってるからね。

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