平尾剛 (親和女子大学教授 / 元ラグビー日本代表) #AVMS 応援メッセージに寄せて From 後藤正文

平尾剛 (親和女子大学教授 / 元ラグビー日本代表)

音楽業界の裾野を広げる活動に賛同するとともに、経済合理性が優先され、その影響から富や機会の偏りが生じている現代社会に一石を投じるゴッチの心意気に共感します。身を挺して音楽文化を守ろうとするその姿勢は、スポーツの行く末を憂う私にはとても眩しく映ります。「僕もこうしちゃいられない」。この思いを胸に、このたびのゴッチの試みを心より応援しています。なにか手伝えることがあればいつでも言ってください！

　平尾さん、応援コメントありがとうございます。

　スポーツの世界には、プロスポーツとは別に広くアマチュアの世界が広がっていて羨ましいです。例えば、草野球とか、フットサルとか、プロでない人たちも競技を楽しんでいて、そうした愛好家たちの存在がプロスポーツのみならず、競技全体の層を厚くしたり、内容を濃くしていますよね。

　音楽の場合は、もちろん大谷選手やイチロー選手のような楽器演奏の超人にしかできない音楽もあるのですが、そういう競技的な性質や、権威的な性質の外側から、とんでもない才能が現れることがあります。巧拙や美醜を尽きぬけて、何とも呼べない才能が現れる可能性がある。そうした可能性を摘んでいるのが、経済的な理由だけであるならば悲しいことだといつも思います。社会的損失です。

　裾野を広げるというよりも、どんな種でも目を出せるような「土づくり」のイメージで取り組んでみたいと思います。何も撒いていないはずのプランターから、芽を出す植物もありますので。

　またスポーツの話も聞かせてください！

後藤正文