橋本康弘 (初亀酒造株式会社 専務) #AVMS 応援メッセージに寄せて From 後藤正文

橋本康弘 (初亀酒造株式会社 専務)

初めて後藤さんからこのプロジェクトに関するお話を伺わせて頂いた際、一音楽ファンとしてシンプルに胸が躍ったことを思い出します。同時に少なくないミュージシャンが経済的な理由で満足に音楽の制作が出来ていない現状を知り、彼らに機会の平等を提供したいという純粋な想いに強く共感させられました。良質な食と文化無しにヒトは生きられないと改めて強く感じる今日この頃。私たちは日本酒を通して生活者の暮らしを少しでも豊かにすることに貢献出来たらと願い、丁寧な手仕事と感謝の心で酒を醸していますが、こうした同じ志を持った仲間たちがここ藤枝の地に集い、人々の生活に寄り添う素敵な音楽が数多く生み出される日を心待ちにしています。

　橋本さん、応援コメントありがとうございます。

　初亀酒造で酒造りについての話をうかがったとき、人々の普段の食事のなかで活きるようなお酒を作っているのだという言葉に感銘を受けました。市井の食の場に寄り添うような日本酒。資本主義のあり方を考えれば、希少性をあげて最高利益を目指すのが株式会社の使命、みたいな商売が少なくない。それとは一線を画す眼差しが素敵だと思いました。

　日用のモノにも、元を辿れば確かな技術があり、作っているひとたちの思いがある。そうした想像力は大切ですね。毎度「沁みる」みたいな顔で日本酒を飲んで最終的に弛緩して果てますが、橋本さんのお話を聞いた後では沁み方が違います。果て方は残念ながら、いつも同じです。

　藤枝に素敵な場所を作るべく、頑張ります。また相談に乗ってください。

後藤正文