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ホリエアツシ(ストレイテナー) 応援メッセージに寄せて From 後藤正文

ホリエアツシ (ストレイテナー)

僕達ストレイテナーもアジカンと同世代で、地方から上京して、バンドを本格的に始めました。右も左も分からないところから、町のスタジオで曲を作って練習を重ねて、小さなライブハウスにデモテープを持ち込んでブッキングしてもらって… 長い年月を費やし、常に正解の道を選んできたわけではないけれど、全ての経験に意味があると思っています。 そして、音楽を通じてたくさんの人と出会い関わる中で、互いに必要とし信じられる仲間を見つけてきました。相手を頼ることで、自分に出来ること、自分にしかできないことの最大限を発揮できると僕は思っています。 もちろんバンドだけではなく、音楽の表現方法には無数の可能性があります。 1人で音源や映像を制作して発信まで出来てしまうアーティストの台頭が目覚ましい昨今、実際バンドはお金がかかるし、人間関係も厄介です。でも、僕達がこれまで歩んできた道は素晴らしいものです。 ゴッチのように広く深く音楽を愛し、世代を超えて音楽家達とリスペクトし合えるアーティストが、地方発信の拠点を作ることは素敵だと思います。 どんなスタジオが完成するのか今から楽しみです。 これからを担う若者や、地方で活動する人達にも、音楽を通じてたくさんの出会いと経験のチャンスを手にしてほしいと願っています。

 ホリエ君。どうもありがとう。

 未明の時期を一緒に走り抜けてきたホリエ君の言葉は、いつもエナジーの源というか、時に鼓舞してくれたり、優しく背中をさするようであったり、笑ってしまうような馬鹿馬鹿しい何かであったり、あるいは無言で傍に寄り添ってくれたり、書き留めて詩集のようには携えることはできないけれど、発語された一語一句のその震えが、俺の身体というか人生の一部です。

 すべてが済んだあと、とりあえず地獄なのか天国なのか、その入口あたりで、一緒に爆笑しよう。もちろん、藤枝の酒を持っていくので、なんというか、俺たちの人生悪くなかったよねって、そう言って合流できたら。

 もうふた転がりくらいは、お互い気合い入れていきましょう。ホリエ君からのメッセージにあるような、素敵なスタジオを作るべく頑張ります。

後藤正文


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