脳動静脈奇形の治療体験談⑪~手術後の夜~
どうも、ざいあんです!
今回は脳動静脈奇形の治療にて『開頭手術』が終わった最初の夜をについて記します。
ICU(集中治療室)へ移動すると、直ぐに妻と母が駆けつけてくれました。身体が非常に弱っていたし、呼吸が苦しかったので、まともなコミュニケーションはとれませんでしたが、安心しました。
その時に妻から聞いたのですが、当初5~6時間と言われていた手術でしたが、10時間超の長丁場だったのだとか。9時に始まったのにICU(集中治療室)に戻れたのは20時過ぎ。その中で待っていて、手を握り占めてくれ、「頑張ったね」という声を掛けてくれた妻を見て、僕は涙が出てしまいました。
後になって聞いた話、妻は7時間以上経っても終わらない手術で待っている間、生きている心地がしなかったんだとか、、、9時間くらい経ったとき、待機している看護婦さんから「あと少しですよ」と言われ、順調に進んだことをやっと知れてホッとして、一人トイレに行って泣いたそうです。
疲弊し呼吸も上手く出来ず会話するのが辛かったので、手術後はあまり会話はせず、退出となる21時までは手を握りしめていてもらいました。
家族が去ると、身体中の感覚が戻ってきたのですが、同時に身体の痛みが戻ってきました。
一番辛いのは何といっても頭です。傷口、と言われるところが全体が焼けるような、そんな感覚で痛み出してきました。また、頭の中で脈を打つ音が傷口から聞こえ、それに合わせて震えるような感覚がずっと残ってました。
もちろん当初より患っていた腰も相変わらず痛いです。10時間超も手術していたのだから当然です。
飲食も禁止、携帯も禁止、頭は痛くて煩い、腰も痛い、呼吸も辛い、そんな状態が続く、もう本当に地獄でした。一瞬寝れた、と思っても、寝ると呼吸が出来ないので5分後に咽て目覚める、それの繰り返しでした。
時計を見ながら、この辛い時間をどれくらい耐えれば良いんだろうか、こんな生き地獄は二度と経験したくないと思いながら過ごしました。
この時の辛さをどう表現すれば良いかわかりませんが、退院後に発症した風邪での40度の熱が「こんなに楽だったっけ?」と感じるくらいになってました。
次回は入院中の経過を綴っていこうと思います!
また見てくれると嬉しいです!
それではまた!