クルド人の春のまつりネウロズを足がかりに性的暴行・殺人犯を確保した話
2024年3月、埼玉の公園で、クルド人の春のまつり「ネウロズ」(Newroz)が開催された。住民との軋轢の多いクルド人による集会が許可されるかに注目が集まっていた。
例えば県内ではこんな事件もあった。『女子中学生に性的暴行をしたとして埼玉県警川口署に逮捕されたトルコ国籍で自称解体工の男(20)が、難民認定申請中で仮放免中だったことが8日、同署の調べで分かった。男はトルコ生まれ日本育ちの在日クルド人で、事実上の「移民2世」という。』
ネウロズと性的暴行に関連した事件として、海外に目を向けると、カナダで次のような事件があった。
2017年7月、カナダ(ブリティッシュコロンビア)で13歳の少女が性的暴行・殺害された。警察は、遺体に残った精液からDNAを採取。採取されたDNAを分析したところ、クルド人の集団に特徴的なものと一致した。捜査官は、ロウアー・メインランドに数千人住む、シリア戦争からの難民を含むコミュニティに狙いを定めた。
2018年3月25日にバーネット・マリン公園でネウロズと呼ばれるクルド人の新年祝賀行事が開催されることに、捜査官は目をつける。捜査官は紅茶会社の市場調査員に扮し、ネウロズの祝賀会場を歩き回って紅茶の無料サンプルの試飲を提供した。参加者にはギフトカードも配って出来るだけ多くの人に試飲させた。
こうしてクルド人コミュニティーのメンバー約147人のDNAを密かに採取することに成功。そのうち91が男性、56が女性であった。コップには個々にユニークな番号が付けられており、警察は後でコップに付着したDNAと名前を照合することができた。
採取されたサンプルのひとつは、シャムダン・アリという男性から採取されたもので、遺体から採取されたDNAと多くの遺伝的特徴を共有していた。
さらに詳細な分析をするために、シャムダン・アリのDNAは、米国のパラボン・ナノラボ社に送られた。同社は「99.32パーセントの信頼性」で、遺体から採取されたDNAの人物とシャムダン・アリは兄弟関係である可能性が高いと判断した。
警察はその後、シャムダン・アリの親族関係を調べた。その結果、シリア難民としてカナダに在住しているクルド人イブラヒム・アリが、シャムダン・アリの兄弟であると特定。 イブラヒム・アリの監視をした結果、2018年8月24日にイブラヒム・アリのタバコの吸殻を押収した。イブラヒム・アリのDNAは遺体に残った精液のDNAと一致。これが決め手となって、最終的にイブラヒム・アリの逮捕につながり、第一級殺人罪で有罪判決(終身刑)を受けた。
参照
B.C. police secretly took DNA in tea-cup ploy to solve teen's murder | Vancouver Sun
Ibrahim Ali trial: DNA taken from Kurdish community to solve murder | CTV News