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fado 【名(男):①運命、宿命 ②ファド】

Olá, boa tarde. Como está? 明日は聖アントニオの祝日なのですが、結局、今年もリスボンはお祭りは中止。イワシの屋台も禁止で、例年であれば賑やかなアルファマ地区も静かなものでした。というか、リスボンに引っ越してからまだイワシ祭り行ってないんです。😭

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fadoという言葉の意味は上記の通りですが、一応、私、歌手ですし、今日は②の意味についてのお話。ご存知の通り、ファドとはポルトガルの民族歌謡で、主に12弦のポルトガルギターとクラシックギターの伴奏で歌われます。フランスのシャンソン、イタリアのカンツォーネ、日本の演歌みたいなものだとよく言われます。私もこれまで、何度かピアノ伴奏にアレンジしたものをコンサートで歌ったことはあるのですが、クラシックの声楽とは発声法も違うので、実はちょっと敬遠していたりもしたのですが、ま、せっかく今リスボンにいるのだし、やっぱりもう少しちゃんとファドを勉強するかなと思ってたんですけどね…コロナ禍でなかなか直接カーザドファド(ファドのライブをやっているレストラン)に聴きに行くこともできず、あまりテンションが上がらず、そのままになっておりました。😅

しかし、ここのところ、そろそろ音楽活動を再開したらというお話をあちこちからいただいておりまして(ありがとうございます)、ちょっとちゃんと勉強しようと、楽譜を購入するために、久しぶりにファド博物館へ行ってきました(上の写真は博物館のエントランスホールの奥にある歴代有名ファド歌手たちの写真です)。さすが、ファド博物館というだけあって、ここのミュージアムショップにはファドの楽譜がたくさん売られているのです。その他ファドに関する文献や音源もあるので、興味のある方は是非。

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博物館すぐ近くの、アルファマ地区はカーザドファドがたくさんあることで有名ですが、以前はファドライブは夜遅くなってから始まる店が多かったのですが、現在、リスボンは飲食店の営業は夜10時半までなので、早い時間からライブをやっているお店もあるようです。でも、やはり閉鎖空間は怖いので、私は2回目のワクチン接種が終わるまで、まだもう少しお預けにしておくつもりです。

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実は私がファドに出会ったのは、まだ日本にいる頃で、もう、ん十年も昔のことなのですが、ポルトガルギターのノスタルジックな響きに、遥か西の彼方の国へ思いを馳せていたものです。まさか自分がそこで生活することになるとは、その時は夢にも思っていませんでしたけどね。まさに①の意味のファドです。

それでは、今日はこの辺で。Até a próxima!

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