柊緋色の怪異譚:四辻廻り
(全敬称略)
作:いとこう
遊道(ユードー):柊緋色
この人の声は、水気(みずけ)があると思う。
湿っぽいんじゃなくて水気。
ブレス音とはまた違う。なんでしょう、それがなんとも言えない色っぽさになってる。後半になるにつれてこの水気がネットリとしてきてまあエロい。
「……ねえ?」の節回しが実に良い。
柊というキャラクターを意識してこの表現を味付けしたなら
その取り組みは大成功だと思う。
個人的な好みだけど、こういうお声はどこに混ざってもしっかりと通るので
敢えてマイキング少し遠めでもいいかもしれない。
芥(あくた):つつじ
声のトーンが安定しているので造的にお話しの
底の部分を支えてると思った。
他の3人がチョーキングのようにトーンを操作するので
芥さんの安定感がないと話はまとまらなかったかと。
柊と草薙の二人長丁場の後なんかもう焼け跡みたいでしたから。
台詞的にも話を進める上での役割を
しっかりと意識されてるんだろうなと思いました。
あやおかはな:四辻
全編さらりと演じているのだけど、少しだけ声がザラつく感じがとても好きです。
セリフを畳みかけたときにこのざらつき感が強く出るんですが
それが非常に印象に残る。台本の内容も相まって
芥さんとセリフがかぶるところなんかでこの点活かされてると思います。
しかし物語中盤、芥さんとクロスオーバーし始めるあたりではざらつき感を
一気にカットして彼女に寄せてるところが好感でした。
たかはらたいし:草薙仁
ダークマター感(とかいて存在感と読む)出てて当たり役。
今回、遊道さんが水気があると表現したがこのたかはらさんには電気があります。
中盤以降、遊道さんがネットリしてくると、この電気っぽさを絞り
堅実な受けに回るあたりやっぱり彼はギース。
後半、キャラクターとしての柊は
「自由奔放ボーイちょっとそこ座ってろ」みたいな振る舞いをするので
そこでまた電気に戻すあたりやっぱり彼はギース。
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