50歳で退職を決断した理由(キャリア編)
どうも、あびです。
50歳を期に脱サラへのチャレンジを決意し、退職まで半年を切ったのですが、退職の申し出が早すぎたと後悔しています。。
一大決心をした割りには、華麗巧みに言い訳を見つけ準備を進めようとしない自分に嫌気がさし、2024年10月から日記を公開し始めました。
今回は退職を決断した理由の内、キャリアの観点の理由を書こうと思います。
3つの理由
退職を決意した理由は大きく3つあり、単語で表すと、「野望」、「家族」、「キャリア」です。
「野望」はシンプルで、若い頃から独立したいと思ってました。フリーランスでもいいので自分の力で働きたいという気持ちがありました。
結局、踏み出しきれずにここまで来ているのですが。。
「家族」は、前回記事で書いたとおりです。
退職を決断した理由(キャリア編)
出世が嫌だった
47歳で課長になり、エンジニアと管理業務を兼務しているわけですが、一部めっぽう苦手な作業があることに気づきました、
勤怠管理、見積、請求、契約、こういったバックオフィス系業務を定期的に行う必要があるのですが、これがぼくにはストレスでしかなくて、エンジニアタスクの5倍くらい疲れるんです。
部下の育成やマネジメントは好きなのですが、定期的に襲ってくるルーチン業務に打ちのめされています。
なんでって聞かれても分かりません。
こればっかりは「合わない」のだと思います。
もし部長に昇進すると、エンジニアとの兼務がほぽ無理になり、管理主体の業務形態になってしまいます。
そもそも部長の素質はないのですが、もし声がかかっても断ってたと思います。
だったら課長も断ればよかったじゃない、と思われるかもしれませんが、エンジニアとしては3流で、30代のキャリアの分岐点、スペシャリストに進むか、マネジメントに進むかで後者を選択してしまったのです。
そう、進んだ道が行き止まりだったんです。。。
高齢エンジニア
出世を諦めたこともあり、やはり転職を考えました。
ただ、管理職を避けるとなるとエンジニアでの転職になります。
ぼくは人員の採用も行ってきたので分かるのですが、50歳を超えると明らかにパフォーマンスが落ちるんです。
今の時代、こんなこと言ったらコンプラ的にNGかもしれませんが、自分が同じくらいの年齢なので説得力があると思います。
夕方になると疲れるんです。
小さい文字が見えないんです。
活きのいい若いメンバーに説教されると落ち込むんです!
では、エンジニアで転職してこの先10年、20年働くか?
僕の答えは「ノー」でした。
成果報酬型で稼ぎたかった
管理職もいや、エンジニアもダメ。
だったら何もできないじゃない。
と、絶望していたら、上の2つの理由から真の理由が見えてきました。
管理業務が嫌なのではなくて、直接的に利益を生み出す業務ではなかったので魅力を感じてなかった。エンジニアがダメなのではなくて、成果に関係なく時間で精算される契約だからやり甲斐がなかつた。
ということに気が付きました。
そうです、労働集約型ではなく、成果報酬型で稼ぎたいという想いが強かったのです。
現在お客様の契約形態は準委任契約というもので、ほぼ月額固定なのです。(月の労働時間が135時間を下回ると時給換算で減額され、170時間を超えると時給換算で増額されるが、135~170時間の場合は固定料金)
プロジェクトは1人月規模の場合もあれば、数十人月規模の場合もあります。
順調にリリースする場合もあれば、途中失敗しながら何とかリリースにこぎつける場合もあります。
お客様目線で言うと、大きく利益が出るプロジェクトもあるし、赤字プロジェクトの場合もあるのです。
ただし、ぼくに入ってくる報酬(正確に言うとぼくの会社に入ってくる報酬)はいつも一定額なのです。
これがやり甲斐がない理由だったのです。
良い成果を出したときは、見合う対価がほしい。その代わり成果が出なかった場合は対価はいらないという価値観が心の奥にあるのだと思います。
ここは、別の機会にもっと深堀りしようと思います。
生成AIとか
退職を決めた理由(キャリア編)は上で述べた3つでほぼ全てなのですが、最後に今フワッと思っていることを理由の1つとして書きます。
ChatGPTなどの生成AIが急速に伸びてきて、毎日ニュースを賑わしています。
しかし、私の職場であまり話題に上がりません。
IT系の仕事だからこそ率先して使うと思いきや、変わらず資料はエクセルを中心にゴリゴリ作っています。
この先、生成AIを使ってうまくやっていく人と、生成AIに使われて行く人に分かれると言われていますが、前者でありたいのは言うまでもありません。
ITエンジニアの人材不足は年々深刻になっています。
だからこの先もITエンジニアでいる限り、仕事に困ることはないでしょう。
しかし、最新の技術を使ったり、AIを駆使して進めるプロジェクトは一部に過ぎず、多くは旧来型の老朽化したシステムをダマシだまし使っていくのだと思います。
例えば1959年に誕生して、60年以上も現役で活躍しているCOBOLシステムは、銀行や保険会社、官公庁といった大規模な基幹システムに使用されています。
日経xTECHが2019年3月に実施した「COBOLに関する実態調査」によると、約6割に上る企業でいまだにCOBOLシステムが稼働しているようです。
COBOLが使えるエンジニアは年々減っているため、希少価値は上がるのでしょうが、ぼくがの残りの人生をかけてやりたい仕事ではありませんでした。
最新技術ではなくてもいいですが、時代の流れ(トレンド)に乗って挑戦し続けたいという思いが(少し)あったのも脱サラを決断した理由の1つでした。
以上が50歳で退職を決断した理由(キャリア編)になります。
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