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下請けITエンジニアのキャリアシフト:AIに奪われない「食」という選択
どうも、あびです。
50歳を期に脱サラへのチャレンジを決意し、退職まであと48日となりましたが、現在進行中のシステム開発プロジェクトがリリースできるか怪しい状態です。
一大決心をした割りには、華麗巧みに言い訳を見つけ準備を進めようとしない自分に嫌気がさし、2024年10月から日記を公開し始めました。
2回目の日記で退職を決断した理由を書いたのですが、その中で生成AIが急速に世の中に浸透していく中で、自分も働き方を変えなければ・・という想いがありました。
今日は、生成AIを絡めた働き方について回想したいと思います。
AIに奪われる仕事? ITエンジニアの苦悩
「AIが人間の仕事を奪う」
そんな言葉が、日増しに現実味を帯びて聞こえるようになりました。
特に、ホワイトカラーの仕事はAIにとって格好の標的です。
僕はITエンジニアとして、人間が考えたことをコンピュータに伝えるための「言語」を書いてきました。
しかし、それはAIが最も得意とする分野。
まるで、最強の剣を持つ剣士に、竹刀で立ち向かうような無力感に襲われました。
生成AIはあくまでAIであり、どの機能を使うのかは「人」が決める。と言われたりしますが、最近のAIは既に道具の域を超え、学習能力によって進化を続けています。
日々進化するAIのニュースに触れるたび、「このままITエンジニアを続けても、AIとの競争に勝ち目はない」そう悟ったとき、僕は長年慣れ親しんだ世界から抜け出し、別の道を探し始めました。
AIができないこと、それは「美味しい」と感じること
AIにできないこと。
それは、人間の五感を通じた「感情」です。
特に、「食」においては、AIは足元にも及びません。
AIはセンサーで栄養価や味覚を数値化できます。しかし、数値データから「美味しい」という感情を生み出すことはできません。「美味しい」という感覚は、味覚だけでなく、食事をする環境、誰と食べているか、作った人など、様々な要素が複雑に絡み合って生まれるものだからです。
先日、社会人1年生の息子が帰省した際、久しぶりに家族4人で食事をしました。大人になった息子と近況を語り合い、夜遅くまで団らんを過ごしました。コンビニで買った惣菜とスナック、そしてお酒という質素な食事でしたが、みんな「美味しい、おいしー」と笑顔があふれ、本当に幸せな一時でした。
AIがどんなに高性能な料理を作れたとしても、この「美味しい」という感情と、家族の温かい雰囲気まで再現することはできないでしょう。
デジタル社会の歪み、メンタル不調を救う「食」の力
デジタル化が進む現代社会では、情報過多や人間関係の希薄さから、精神的な不調に悩む人が増えています。私自身、妻、娘も原因不明の不調に苦しんだ経験があります。しかし、回復後に共通していたのは、日々の食生活の見直しでした。
忙しい毎日の中で、ついついコンビニ弁当や外食に頼りがちだった食生活を、栄養価を意識した手作りの食事に変えたところ、心身ともに調子が良くなったのです。
温かい味噌汁を飲むと、ホッと心が安らぎます。旬の野菜を使った料理は、体の中からエネルギーが湧いてくるようです。自分に合った発酵食品を見つけると、腸内環境が整い、メンタルが安定する気がします。このような心身がととのう食事に興味が湧いてきたのです。
「メンタルがととのう」という感覚もまた、人それぞれであり、AIには決して理解できない領域です。食生活の見直しでメンタルが安定した経験から、私は「食」には人を救う力があるのではないか、と確信するようになりました。
キャリアシフト
急速なAIの進化に危機感を覚え、ITエンジニアとしてキャリアチェンジを決意した僕ですが、22年間培ってきたスキルは決して無駄ではありません。培ってきたITの知識や問題解決能力は、食の世界でも必ず活かせると信じています。
これからは、AIには決して真似できない、人の心を温め、満たす「食」の提供を模索し、第二の人生を歩んでいきたいと考えています。デジタル社会の歪みを癒し、皆様の心と体を健康にする、そんな「心がととのう食」を追求できらたらいいな。
今日は以上です。