2023/5/28/初の大会を終えて

初の大会を終えた。全日本ノービス柔術オープントーナメントという大会だった。大会に出たいと思い出して、今回出るまでにかなりの時間がかかった。コロナの流行や足の怪我によって出たくても出れない期間があった。また、大会に出場する為の練習、あるいは様々な道具や移動費・宿泊費なども沢山の助けを借りた。親や阿部代表はもちろん練習用の道着も会員さんに貰ったものばかりである。練習にも沢山付き合ってもらった。駅に向かったり旅の計画は彼女にも助言を貰った。更には対戦相手や大会運営してくれている方々の面々が居なければ成立しない事だった。そう思うとその場に立てた事にまず感謝しなければならない。ありがとうございます。

この大会に出場するにあたって目標?というか目的?出場した理由?的なものは2つあった。

まず1つ目は自分一人(助けがあったので厳密には俺の力だけでは無いが)でこの旅?を成功させる事だった。つまり、新幹線の予約や宿泊、大会会場に辿り着く、などといった事を上手くやれたか、ということ。自分は旅行などの経験も少なく県外には数える程しか行ったことがないし、その数える程の旅行でも日程や予約なんかは人任せの部分が大きかった。これから様々な大会に出るつもりなので、そういう部分に慣れて自分一人でもまず何とかなるという自信をつけたかった。結果としてはまずなんとか無事に大会終了まで漕ぎ着けた。新幹線のこと、宿のこと、大会会場のこと、調べたり人に聞きながらもどうにかやれた。帰りは、大会終了時のツイートにも書いた通りもうよく分からなくなった。大会終了も予定より遅くなったし(あれだけの人数が居れば当たり前)、疲れたしで結局、予定通りではなく急遽テキトーな宿をとって次の日帰ることにした。帰るまで気を引き締めていきたい。でもまず行きがどうにかなれば何とかなるだろ精神でどうにかできてよかった。次からはもう少し自信もってオドオドせず出来る気がする。いい経験だった。

2つ目はもちろんこの大会そのものだ。ノービスでオープントーナメントとは言え、全日本の冠がついているし、白帯の大会では結構なグレードを誇る大会だ。ここで力を示すことが出来たら自分と皆がやってきたことに自信を持てると考えた。結果としてアダルトライトフェザー級にて2位になる事が出来た。十分に力を示すことが出来たと思う。やっぱり皆と取り組んできたことは間違っていなかったと証明出来たように感じる。更に言えば自分の良かった点と課題点がかなり明確になった。大会数日前にも書いた通り、いい点尖らせた点が出せた時は正直負けてなかったし、相手をコントロールしている自覚があった。反対に明確な課題点、あまり練習出来ていない点を引きずり出されてしまった時はやはり厳しいものがあった。実際、最後の最後その部分を引きずり出されて負けてしまった。この良かった点を伸ばすこと、課題点を克服することが帰ったらやる事だ。

試合は3試合やった。自分は何故かシードで一回戦的なものは通り抜けた。初戦は本当の本当に人生で初戦で終わった後マジでこんなに疲れるのかと驚いた。前腕が痛かったし、吐き気もした。勝った喜びより正直、また次もやんなきゃなんねえの?もう3位で良くねえか?一生やりたくねえ!とすら思ってしまった。内容的にはある程度自分のいい所が出せた反面前述の通り課題もあった。思う。最初引き込まれてパスめちゃくちゃ仕掛けた。ほとんど自分がトップだった。ゴリラベースから担ぎやオーバーアンダー、あるいは走る系のパスを繰り返して死ぬほど疲れた。1度場外になってクローズに入れることが出来て、シザースイープをしかけたら崩せたが耐えられてまた立ちに戻って引き込まれた。引き込まれ際にめちゃくちゃスイープされそうになったが耐えてまたゴリラベースに戻った。正直この初戦が体力的に1番キツかった気がする。オーバーアンダーも割と対処されていてプレッシャーを見直さないとなと思った。ラッソー系にはいられた時にフィジカルで無理やり耐えたり戻したが他の試合も通してこれが明確な課題だと思った。ラッソー系に対する対処を練習したい。多分パスのアドバンが何個か入って勝てたと思う。

2試合目はすぐ引き込んでパンデラとクローズを延々と繰り返した。ずっと流したりギロチン仕掛けたりオーバーフックかけたり色々やって攻め続けれた。クローズ割られたり、デラ外されたりする場面もあったがリテンションしつつまたその流れに持っていけた。体力的にずっと下に居たからかそれとも試合になれたのか初戦よりは良かった。でも前腕が終わりかけてた。多分判定で勝った。5分間これでやり切れる!と少し自信になった。初戦の試合後よりはポジティブで居られた。あと、いつもディープハーフクラブの動画でみている福島さんが相手のセコンドだった。試合後はもちろん挨拶した(全試合相手のセコンドの方にもした)でも喜んでいる余裕はなかった。

3試合目決勝は相手が引き込んだのが先で恐れていたダブルガードのような状態になってしまった。直ぐに立ってポイントを取るか迷ったがクローズに拘りたいのと体力的なキツさを恐れた為に、そのまま相手に立たれてポイントを献上してしまった。その後どうにかクローズ入れてオーバーフックや立ってきたとこにマッスルスイープなど様々仕掛けて相手をクローズに入れ続けた。相手にルーチが入った。ここで自分は後スイープ1個を試合終了ギリに入れれば勝てると思いついた。シザーしやすい体勢に相手が何度もなっている事に気づいていたのでそれを悟らせないように時間ギリまで粘ることにした。セコンドが居らず、時間が分かりづらかったので相手のセコンドの方の声を聞きつつ自分も出来る時にタイムをみながら戦うことにした。1分位だよそのまま!的な感じの声が聞こえたのでシザースイープを仕掛けて2ポイントを取れた。これでこのままトップで粘ればいける!と思った。だけどまだ意外と時間があったし、疲れた俺にはそれは永遠に思えた。そしてゴリラベースで耐えていたらルーチが自分にも入ってしまった。残りわずかだった。仕掛けて印象良くして終わりたいと考えて、隙を狙って走っていい所までいった。しかし、やはり最後ラッソーに捕まっていてスイープされたと思う。スクランブルのようになって最後3秒たってポイントが入っていたかは分からないけどもう完全に負けた。

この通り3試合通して、いい所と課題点が明確だった。クローズに入れていた時はある程度どの試合も相手をコントロール出来ていた。ゴリラベースからのパスもある程度機能していた。しかし、ゴリラベースを突破されてガード(特にラツソー)に入れられた時が課題だった。後は疲れた時に仕掛けるというメンタルやそもそも疲れないフィジカルやテクニック、そういう面も課題だったように感じる。決勝なんかはそれがモロに出たような感じだった。どの試合もバカクソ緊張して、腹も壊したし特に2試合目からまた初戦みたいに疲れるんじゃないかと怖くて待機場所でブツブツとクロングレイシー選手のインタビューの一節「勝つ事も負ける事もある、全力でやるだけ」を延々と呟いていた。試合慣れしたらこんなにはならなくなるかな?なることを願う。初戦終えた後はもう一生やりたくないとすら思ったが今は課題とかいい点が見えて試合はともかく練習はしたくなっている。ともかく帰ったら練習トレーニングよろしくお願いします。

前日や当日に沢山の方から応援のメッセージや、終了後におめでとうメッセージが来た。とても嬉しかった。俺はこんなに沢山の人に応援された事があっただろうか。会場に一人で来て戦ったけど、皆のメッセージや気持ちがめちゃくちゃ力になりました。1人だけど俺の力は1人じゃなかったと大会終了後に思えました。ありがとうございます。

余談
表彰台の写真が自分一人で来ていて、撮れなかったので優勝した方のジムの人に話しかけて写真を送ってもらった。何枚かあったが、どの写真も余所見していたり台から降りかけていたりある意味俺らしさが出ていると思った。写真を送ってくれた方ありがとうございました。

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