第24回全日本柔術選手権
1.自分の試合について
まず、全日本選手権に向けてはずっと自信のあるクローズドにいれる戦略で考えて練習していた。しかし、トーナメントの発表で初戦から髙橋逸樹選手という優勝候補筆頭の選手と当たることになり、ダブルガードの展開などでは勝ち目が全くないと言うことになった。結果として引き込み合いになってダブルガードなどになってもすぐに立ち、トップからの勝負を仕掛けることになった。結果としては最初のトップになる感じは良かったが、集中的には練習出来ておらず、自信の無いトップの技術対相手の高レベルのボトムでは勝負出来ず、すぐに負けてしまった。コンバットベースで挑んだがいつも通りの感じではキメられないなぁと言う感覚の僅かな隙間(俺にとっては。相手にとっては十分な隙だったに違いない)からオモ三角で最後は腕をきめられた。ラッソーは学んできたリセットさせる感じとか出来たが、シャローラッソー等はあまり打つ手が無かった。
そもそも初戦で優勝候補筆頭とあたったからというが、普通にそれ以外の選手とあたって勝って上がってったとしたらいずれは同じことだったはず。結局時間がなかったとはいえ、実力不足だつたのは否めない。これからやって行くしかない。
この問題点としては2つほどある。まずはトップで何をするか、自信もテクニックも無かったこと。ここがあればまず、仕方なくトップをやるとかで無くトップから行くという作戦を取れたはず。2つ目はダブルガードの知識やテクニックが全くなかったこと。ここもある程度あったなら、まずダブルガードの展開からトップを選ぶなり、予定通りクローズドを狙うなり、様々出来たはずである。この2つ+で更にクローズドや現在持っているデラのテクニック、オープンガードのテクニックを広げていくのが今後の展望となる(ザックリ言うと全体的な底上げ)。
良かった点もあった。やはり、練習をしてきた事は出せたことだ。ラッソーへの対処や立ちでのプレッシャーからのファーストコンタクト。最初の時点でのコンバットベースは悪くはなかった。ただ、相手が上手で俺の出来ることが少なかっただけだった。それは今後増やしていけばいい。
相手は優勝候補筆頭でもちろん上手かった。現時点で言えば圧倒的格上でやった感触でもそれは感じた。だけど、同時にどうにもならないバケモンだ、みたいな風には思わなかった。同じ人間で努力をしたことで現時点俺より上の地点にいる、そういう感じだった。やはり、相手の虚像みたいなものを作り上げて必要以上に自分の中で大きくしすぎないことも試合では大切だと思った。
2.今後の取り組みについて
終わった後や、食事の時などに一緒に行った仲間達と話したり、自分で考えたりして今後の取り組みの大まなかな方針がみえた。
やはり、大会をみていると今までの自分の取り組み方では足りない感があった。まず、自分は大会前だったのもあるがあまりやりたいテクニックなどがないまま練習に来る事が多かった。結果として課題を持って取り組む事が難しくなり、あるいは課題はあるがそれに対して何をすればいいかまとまらない、的なことになっていた。大会前で広げると言うよりはもう、やる事だけやるみたいな感じだったのもあるがこれでは上手くできた感?達成感的なものも得られず楽しみが半減したし、成長も少し鈍化していたように思う。これにはまず、教則を利用するのが一番だと感じた。それも現在の自分の課題にあったものを見極めるのが重要だと思った。更に言うと自分は動画などみるのが苦手なので、ある程度分けられていたりわかりやすくまとまっているようなものがいいと感じる。経済的にバンバンと買えるわけでは無いので吟味して買おうと思う。それをみて、課題に取り組みやりたいことをもって練習する事で達成感を味わいつつ成長を加速させたい。現に今回課題を感じたトップのコンバットベースの橋本選手の教則を買って試してみているがめちゃくちゃ面白い。こういうのを少しづつやっていきたい。
今後の方針としては1に書いたような課題を中心にやっていきたい。全体的なテクニックの底上げだ。まずは、トップの教則を買ったのでそれを中心にやろうと思う。あまり空けずに次の大会に出たい。次の大会ではトップを試したいと思う。全日本のような大きな大会以外はあまり調整などは考えず(流石に少し休みなどは入れたいが)トレーニングなどを継続していきたい。結局休んでしまうと筋力などをあげていくのが難しいため。大会もあまり間を開けず出ることが課題の洗い出しや試合慣れに繋がると分かったので継続的に参戦する。
体重は増えてきていたが、帰ってきて速攻体調不良に陥り、また落ちてしまった。まあ、ちゃんと食べてトレーニングをすれば少しずつ増えて行くことは分かっているので焦らずライトフェザーの身体を作っていこうと思う。フィジカル差は今回も特に感じなかった。
反省や良かったことのnoteは最初は疲れが酷かったり、メンタルの調子的な問題もあり書かない期間に入っていた。後から全日本なども近づき手の内がバレるなぁとか無駄なこと考えたりして書いていなかったので、日々の練習の課題や良かったことなどをまた書いていきたい。
3.大会をみたり、仲間の試合を見たり、雰囲気
やはり、全日本選手権は他の大会とは何か違うように感じた。それは試合前のピリッとした感じであったり、選手達のかけているものであったり、レベルであったり色々あると思う。今回それらを肌で感じることが出来たのは有意義だったと思う。
全体的にレベルが高く、自分や仲間以外の試合を見ても勉強になった。自分は昔から試合を見たりするのは得意では無かったがそれでもみてしまうようなものがあった。自分がこの世界にのめり込んでいるのもあるとは思うが、何か魅力があるように感じた。自分にはレベルが高すぎて何やってるのか分からない時もあったが、それすらも糧になったと思う。
仲間たちの試合にはやはり熱くなった。俺達練習してきたよなって感覚、なんというか分かるだろうか、、。こうたろうさんの試合は自分的には惜しいように感じた。相手は結果的には決勝までいき、2位だったようだ。最近の強くなり方は凄くてまだまだこれから一緒に強くなれると感じた。伊藤さんの試合ではセコンドをつとめた。普段から一緒に練習しているし、トレーニングなどもやっていた。だから熱くなれた。結果として紫帯で2回勝ったあと優勝者とせって負けたが3位という素晴らしい成果だった。同じ環境でやっていて全日本の紫という舞台でそれだけいけるんだと、励みになったし言い訳出来ないなと思った。モチベーションが上がった。
セコンドなどの合間や、終わった後には黒帯の最高峰の試合などもみた。正直技術の部分は先程も書いた通りレベルが高すぎて分からない部分の方が多かった。しかし、余裕で勝つんだろうなぁみたいに思っていた試合の展開が覆されたり、シンプルにカッコイイ技が見れたり、試合前の臨み方、色々なものがみれて勉強になった。後は、黒帯トップの人も試合を重ねれば疲労するし、負けたり勝ったりすれば感情が動くし、当たり前だけど同じ人間だなと思った。少なくとも何か違う生き物として生まれたものではなく、自分や他の人間と同じく積み重ねた先にある高みなんだと思った(俺にそこまで行く才能や努力があったり出来るかどうかはともかく)。
4.旅のこと
前回の大阪の時もそうだが、色々なことが初めての事だった。飛行機やフェリーなどに乗ったし、カプセルホテルや空港のラウンジなどに泊まったりした。その他にも電車の乗り換えなど、色々な事がまだ慣れていない。これはもう回数を重ねていくしかないなと感じた。
ただ、普通に楽しかった。ほんの小さな事だし、今までがあまり経験して無さすぎと言われればそうだが色々な経験を出来て世界が少しだけ広がっているような気がする。
5.コンディションのこと
帰ってきたら胃腸炎のようなものになって、熱上がって下痢が止まらなくなってしまい結局1週間ほど休んでしまった。今も本調子では無い。折角モチベーションも上がり、今後の方針も決まったのにとても勿体なかった。思えば日程の後半などは、睡眠不足が続き、食事にもあまり気を使えていなかった。体重も増えてきていたのに胃腸系をやられた為に食えず、またかなり減ってしまった。今後はコストの問題もあるとは言えそういった部分にも出来るだけ気を使うことで、試合前だけでなく試合後もある程度練習がちゃんと出来るコンディション作りをしたい。
まとめ
めちゃくちゃいい経験になった。随時加筆するかもしれない。
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