2周年
ご覧いただきありがとうございます。
淡路島の小さな焼菓子屋、avec toi焼菓子工房です。
2024年11月4日でオープン2周年を迎えました。いつも支えてくださる皆様に心より感謝申し上げます。
2周年のブログを書こうとしていたものの、なかなか時間がとれず、気付けば1ヶ月以上過ぎてしまいました。
1周年のときのブログはこちら↓
この記事から、さらにぐるりと季節が巡って、あっという間に1年経ちました。
この1年で特に感じたことを3つ。
日々の積み重ね
お菓子は気温や湿度に、その出来上がりが左右されることが多く、いくら空調を操作したところで、環境を一定に保つことは本当に難しい。
趣味でお菓子を作っていた頃は、「うまくできたらプレゼント」、「失敗作は自己消費」で、気にしなかった細かなことが、販売となると、そうはいかない。
季節の変化に振り回されて、凹んだことも多かった1年目。
今年は、
週間天気を見ながらお菓子の予定を立てたり、その日の気温で下準備の仕方を変えたり。
1年目の反省を踏まえたことで、強行突破して撃沈することも減りました。
それでも失敗することは多々あったけど、「何がいけなかったんだろう？」と分析する視点は1年目よりも増えたので、レシピには書いていない「気をつけるポイント」がとても多くなりました。
2年間、ひたすらにお菓子を作ってきたからこそ、蓄積できたこの経験。
日々の積み重ねって大切だなぁと改めて思いました。
まだまだ、失敗して「なんでこうなるの？？わからぬ…」ってなることもあるんだけども。
そこは、これからまた積み重ね。
仕事時間の区切り
2つ目に感じたのは、仕事をする時間と、そうじゃない時間を区切ること。
朝はおよそ同じ時間に作業スタートするんだけども、終わりがバラバラだった1年目。(ひどい時は手伝ってもらって23時とかまで作業してた…)
とにかく、ひたすらに頑張ることが大事と思っていたから、自分ができることを詰め込んで、たとえ帰りが夜遅くなっても、それが普通で、しょうがないことだと思っていました。
好きで始めた焼き菓子屋なんだから。
自分で選んだ働き方なんだから。
だから頑張らないと！というガチガチ思考で自分自身を縛ってしまっていた1年目。
今年は、
とにかく夜遅くまでやらない、予定を詰め込まない、自分を甘く見積もる、を意識しながら、
疲れたな、とか、煮詰まってるな、という時は、潔く仕事から離れて、仕事のことを考えない時間をとるようにしました。
仕事から離れているつもりでも、頭の中ではお菓子のことを考えていたり、どうしても気になってしまうこともあるけども、
「区切りをつける」と意識したことで、仕事中の集中度も増して作業効率も上がったし、プライベートな時間も楽しむことができたと思います。
”らしさ”の芽生え？
3つ目は、「芽生え？」と疑問形。
正直、これが私らしいお菓子です！とか、これが自分らしい働き方だ！とは、まだまだ言い切れない今。
でも、この2年間で、
初めましての方はもちろん、毎週のおやつにご来店くださる方がいらっしゃったり、可愛い子どもさんの成長する姿を一緒に見せていただいたり、定期的に近況報告しあえたり、とても懐かしい再会があったり。
焼き菓子屋をやっていなかったら得られなかったご縁。
焼き菓子屋だから関わらせていただけた日常のひととき。
焼き菓子屋とか関係なく、かけていただけたありがたいお言葉。
右も左もわからず蒔いた種を、
日々一緒にお世話をしてくれる家族と、
たくさんの愛情を注いでくださる方がいること。
それが私にとって一番大切なことで、
それがあるから私はお菓子を作れる。
「私らしいお菓子」「私らしい仕事との向き合い方」をしっかりと見つめていく、そんな3年目にしていきたいなぁと思っています。
…
2周年を無事に迎えられてほっとした11月。
そして12月から少しの間、お休みさせていただくことに決めた3年目の始まり。
あるお客様とお菓子作りやパン作りの話をしながら、しばらくお店を休むことをお伝えさせていただいたとき、
「パンは寝かせると膨らむんだから。あなたもしっかり休んで、それからまた頑張って」
という言葉をかけていただきました。
休む＝申し訳ないこと、停滞してしまうこと
というイメージが抜けなかった私を、ふわっと軽くさせてくれた言葉でした。
そうか、ただ寝かせてるだけに見えても、その間に膨らんでるんだ！
ちゃんと寝かせるからこそ、美味しいパンが焼きあがるもんね！
と、とても元気をもらえました。
…
工房販売としては、しばらく皆様とお会いできませんが、その期間はアウトプットも兼ねて、ブログも少し書いていきたいなぁと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
3年目のavec toi焼菓子工房も、どうぞよろしくお願いいたします。