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一週間かけて鳥取を訪ねる:⑬水木しげるロード *最終地

 鳥取県を東から西へ移動しながら辿った観光資源調査の最終地は境港市にある水木しげるロード
 水木しげる氏に興味が薄い人の感想と当然ながら妖怪の街として声を上げた境港市を知っての訪問者との感想をその温度差と取るか客観性と取るかの判断はお任せする。

背景に邪魔されるブロンズ像ら

 水木しげるロードの範囲は境港駅から水木しげる記念館までの約 800mに177体のブロンズ像が配置され展開している。また、水木しげるロードを含む商店街は弓ヶ浜半島の北端に位置し鬼太郎を中心とした妖怪を題材に特化して整備された観光対応型商店街でもある。このことを踏まえて訪れなくては両サイドに例外なく妖怪関係の店舗並ぶ風景は確かに他では見られず、此処を目的とせず鳥取観光の流れで立ち寄ると辟易しそう。

水木しげるロード 1
水木しげるロード 2
水木しげるロード 3

 水木しげるロードの妖怪展示に関しては残念としか言いようがない。
 水木氏の妖怪等が興味が無い私でさえ訪問記念にブロンズ像を写真に収めたくはなる。しかし、ブロンズ像の背景にある店舗(商店街)の統一性の無さと溢れている色の為にまともな写真が撮れない。*鳥取観光のH.P.掲載写真の背景が少ないブロンズ像写真撮影の苦心が訪問者には分かる。撮りようがないのだ。
 観光特化型商店街であるならば、ブロンズ像を活かす在り方、及び、ブロンズ像で活かされる商店街であるべきだった。

水木しげるロード 4

 そもそも美術館に配するブロンズ像ではないことを考慮するとそのスケールがあまりにも小さ過ぎることに驚く。ブロンズ像によってはその大きさばかりではなくかなり低い位置に置かれているものも在る。
 この水木しげるロードの風景を妖怪が町に溶け込むなどと表現されると違和感がある。

 私たちは水木しげる記念館の訪問が第一目的だったがリニューアル整備中の為に叶わなかった。令和5年3月9日~約1年間現の地建て替え工事のため休館中は鳥取県から遠い所からの観光者にとっては辛い。新幹線が通る県でもなくその立地は観光集客にとっては苦労がいるところ。わざわざ時間を作り訪ねてくる観光者にせめてプレハブでも仮展示が欲しかった。単に妖怪のお土産品を買いにきたわけではない。

 路地一本で至って一般的な町が周囲にある水木しげるロードはテーマパークのような濃厚さはない。それでも、境港市全体で意図的にちりばめられた妖怪らは場所場所で観光客を楽しませてはくれている。

夢みなとタワーにあったベンチ 1
夢みなとタワーにあったベンチ 2
夢みなとタワーにあったベンチ 3

 おまけ風景:
 夢みなとタワー周辺に配置されていた鬼太郎キャラクター関係は観光客に此処が境港市であることを教える。と同時に水木しげる氏が境港市育ちという認知度が全国区になっていた。

夢みなとタワー付近

 2歳から3歳児くらいの女の子が楽しそうに全てをくぐっていた。眺めている私も楽しい気持ちになった。


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