§イタリア・Siciliaへ　6:ローマ市内散策

　今回の旅行がシチリア目的だったこともあり、ローマ市内には時間を割くことが出来なかった。到着日は躰を休める程度、一泊した翌日はガイドブック掲載の定番を幾つか廻る。パレルモから戻ってからのローマはバチカン美術館で一日過ごす予定で埋まっている為、実質、一日だけの駆け足市内観光となる。

　コロシアム周辺を散策していて気になる建造物は、観光客が多過ぎるコロシアムよりもこのコンスタンティヌスの凱旋門だった。
　古の戦いの勝利に沸いた人々とこの凱旋門が在った風景を想像し、今は凱旋門の役割としては全く違う意味合いで立ち続ける姿が何故か淋しく映る。

　この凱旋門の近くにあった松を見た瞬間、イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギの交響詩「ローマ三部作」と云われている中の『ローマの松』が思い出された。知っていた筈の音楽が別の衣装を纏うような感じがあり不思議。日本の海岸線に在る松とは明らかに佇まいから異なる。

　散策中もとんでもない大きさの像が建築物の上に載っている姿に歩きが止まり写真。

　こうした遺跡と生活を共存せざるを得ない街の姿を随所に見る。オリエンテーリングのように次々と目的地へ進まないながらも一応「ローマへは行ったわ」と云える程度に散策していく。
　ふと入り込んだ通りに様々な人の顔だけをプリントしたTシャツ屋さんがありお土産１号となる品を購入。
　途中、ローマ三越内の宅配サービスヤマト運輸に立ち寄り、日本へのワイン送料を確認し、地下鉄で移動の為 Termini (テルミニ駅) へ移動。