ポップコーン

映画館でポップコーン

 これって、MUSTでしょうか。
 昨日観た映画作品は「ひとよ」決して手放しで明るく楽しい作品ではないにも拘わらず、ポップコーンセット準備が館内に一組。運が悪いことに私の席から近い隣りに座られてしまう。
 「映画館でポップコーン」アメリカスタイルをそのまま日本へ持ち込んだついでの刷り込みでしかない。映画とポップコーンの組み合わせに良好な関連性はどこにも見つけられない。普段、それほど好んで食べられているようには見えないポップコーンがここぞとばかりに売られている。
 映画館側にとっては原料費が安く差益が大きい商品である為、「上映中は静かに」と形だけ注意を促しながらも販売はする。
 ポップコーン拒否ではないが、せめて共有空間を互いに作っている一員の自覚と配慮が欲しい。
 「ひとよ」で母親こはる役田中裕子さん(元々大きな声で明瞭に話すタイプではない)が内省するシーン、その時ポップコーン容器の中でゴソゴソ手を入れかき回しながら食べ続けるふたり。彼と彼女はそれほど作品に入り込んでいなかったのか、私には理解できなかった。
 最近は年齢を問わず平気で上映中にスマートフォンを何度も確認する人が居る。リヴィングと公共の場が区別できない人と隣りになった時は、移動する選択肢がない空間であるだけに辛いの一言では収まらない感情が残る。
 

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