「空の青さを知る人よ」
監督:長井龍雪
製作国:日本
製作年・上映時間:2019年 108min
キャスト:(声)吉沢亮、吉岡里帆、若山詩音、落合福嗣、大地葉、種﨑敦美、松平健
姉高三、妹4歳の時に両親を亡くし、以来母親代わりになった姉は地元から離れず親代わりをする。進学、恋愛と色々なものを傍から見ると「犠牲」にした生活だが、妹へはそうしたことを感じさせないよう健気に過ごしたいた中に、そのB.F.が過去形(作品内では生霊とあかねに呼ばれているが時間凍結された形)と現在形として姉妹の前に現れる。
秩父三部作の最終作品らしいが、私はこの三作目のみを観ての感想の為に一般的なレヴューからは外れることが多いことを予めお伝えしておく。
「超平和バスターズ」と呼ばれるクリエイター陣と呼ばれるにふさわしく、どこにも棘が無い。過去と過去から見た未来の現在が混在しているが、珍しく設定が簡易な為、そうした時空が絡んだ世界が不得手の人にも混乱は生じさせないだろう。
違和感が最後まであったのは姉妹の眉。しんのの眉の方が細い!
此処も東京勤務圏内なの?と驚く関東圏の事情からすると、秩父をここまで田舎扱いにしていいものか。いや、秩父に限らず今どきの日本でこれほどまで自然体眉は少ないだろうと、31歳になったあかねにさえその立派な眉に目が行き困った。
評判が良かったことと、吉沢亮が二役をするにあたり恥ずかしい程いい意味での羽目を意識的に外して二役演じたという記事を読んでいて気になっていた。声優さんではなく俳優が演じるとズレが生じることがあるが、今回は違和感なく、俳優の方々の表情も浮かばず観ることが出来た。
アニメーションだから許される描写が活きていたことも、話を難しくせずに済んだ要因だろう。
時折、ハッとする自然描写や背景を楽しませてもらう。
★★☆