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「ザ・コンサルタント」
原題:The Accountant
監督:ギャビン・オコナー
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:2016年 131min
キャスト:ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズ
珍しくpartnerが邦題に触れる。彼が指摘するように2013年「悪の法則」の原題が「The Counselor」で微妙に安易につけられたコンサルタントと雰囲気が似てしまっている。表と裏の顔を持つ主人公の会計士という職業は単なる隠れ蓑ではない。彼の幼少時から背負ってきた課題と折り合いをつけた職業の筈。彼の性格、才能が活かされた職業でここでは『会計士』は重要だ。
映画全体は如何にもアメリカ映画の大味仕上がりだが、B・アフレックは小学生の頃と成人との姿を細かい演技でうまく繋いでいく。続編が出るのではないかと云われるほど、話はサスペンスというほど混み合ってもいない、加えてアクションシーンもあり観る人の層は広げるだろう。
映画を観ながら疑問がずっとあった。最期の最期に「そういうことだったのね」と笑ってしまう。伏線をうまく回収していくと書いている所もあったが、それは褒め過ぎ。帳尻合わせの妙に娯楽映画だものね、と楽しむ程度。
強くは表現されないがメッセージ性を感じさせる医師に云わせた「人と異なることは個性」、この部分をもう少し描くことは出来なかったのか。取ってつけたような中途な雰囲気が残念。
予告にもあるジグソーパズル。とても細かい設定で一つ一つがカチッと小気味いい音を立てて嵌るミステリ映画もあれば、500pieceほどだがテンポよく短時間で仕上げ楽しむものもある。この映画は後者。
B・アフレックが好きな人は是非スクリーンで楽しんで。
★★★